5. Major Lazer & DJ Snake / Lean On (feat. MØ)
(過去記事:Major Lazer & DJ Snake / Lean On (feat. MØ))
Jack Üでの活躍を含め、今年もポップシーンにおけるDiploの活躍はめざましいものですが、そのワークスにおいて最も光ったといえるのがこの一曲。インドとレゲエ・ダンスホールを彼ら流に混ぜあわせたトラックは、奇妙奇天烈だけど絶妙にポップで、MV内の振り付けもキャッチ―。今年はこの曲で何度踊ったことか!
4. 乙女新党 / ツチノコっていると思う…♡
https://www.youtube.com/watch?v=PFs8PqcDXDI
(過去記事:乙女新党 / ツチノコっていると思う…♡)
アイドルシーンにおいて、様々な価値観を破壊・創造した、清竜人25。その中心である清竜人による2015年総決算的楽曲は、なぜか乙女新党のほうから出てきました。アレンジャー・ハヤシベトモノリ(Plus-Tech Squeeze Box)との相性も抜群で、1つのミュージカルを3分半に凝縮したような無茶な構成を、しっかりクオリティの高いアイドルポップスに落とし込んだ、ヒャダインもびっくりのミュータント的一曲。
3. Deradoorian / A Beautiful Woman
呪術的ボーカル好きとして、この曲を放っておくわけにはいかなかった。元Dirty ProjectorsのAngel Deradoorianによるアルバム『The Expanding Flower Planet』(トラックも自分で制作!)は、エレクトロニカ・中東音楽・サイケデリックの様々な要素を孕んだ中毒性のある一作。そのなかでも、トライバルビートと巧みなボーカルワークがひときわ目を引くこの曲を、今年の3位として掲げたい。
2. tofubeats / I Believe In You
曲を聴いた瞬間に「優勝」の2文字が頭をよぎった、tofubeatsが<Maltine Records>の10周年記念書籍『Maltine Book』に贈った一曲。背景の物語を知るとなおのこと思い入れも強くなるのですが、純粋に今年作業中に一番聴いた(再生回数がダントツ)という意味合いでもこの位置に。
1. Special Favorite Music / GOLD
(過去記事:Special Favorite Music / Romantics、Special Favorite Music / Dribble)
ずっと追いかけてきたバンドがこんな快作を、名曲を出したんだから、2015年は良い一年だったに決まってる。以前の記事でも紹介しましたが、しっかりとした文脈のあるポップミュージックを鳴らす彼らは、もっともっと評価されるべき。春先、この曲のデモを聴いたときの衝撃は未だに忘れられないし、そこから直近の新作『Dribble / Future』においても進化を続ける、同世代9人の才能を僕はずっと応援し続けるでしょう。
Comment
昨年は仕事柄邦楽新譜を聴くことが多かったのですが、今年はサブスクリプションサービスの登場により、ワールドワイドに音楽を聴く生活へと逆戻り。特にジャズやポップスのアルバムを多く聴いていたこともあってか、それとも基本的にコンセプチュアルな作品が好きというだけなのかは定かではありませんが、ここに入っている楽曲でアルバムのTOP10にランクインしたのはDeradoorianのみ。短曲ランキングは楽曲への思い入れ、聴いた回数、受けた衝撃を考慮しつつ、基本的には感情に任せて選ばせていただいた結果、楽曲単位で振り返ってみるとこうなるのかーと自分でも感慨深いチョイスになりました。
(Text by Takumi Nakamura)