FEATURE

Rootscoaster Vol. 73 / KiWi


音楽だけでなく、様々なコンテンツを駆使して独自のストーリー性を活動に落としこむ、今後要注目の男女デュオのルーツに迫る……!

2015.09.30

先日に引き続き、SPIN.DISCOVERY Vol.03におけるダークホース最有力(?)といっても過言ではない男女デュオ、KiWi(キウィ)がRootscoasterに登場!

まるでおとぎ話の国から出てきたかのような、高い映像喚起力と物語性を持ったサウンドのインスピレーション源はどんなところにあるのか……!?
昨日UPした紹介記事を読んでいない方はまずはそちらをチェックしてもらった上で見てもらえると、より理解が深まるかと思います……!

SPIN.DISCOVERY -Vol.03- 出演アーティスト6. KiWi

(Text by Takazumi Hosaka)


1. 下村陽子 / Monstrous Monstro

https://youtu.be/crEOic4ultA

この曲に限らず、下村陽子氏の作るゲーム音楽には2人も非常に影響を受けており、中でもこの曲は2人が一番に挙げた曲です。スネアロールの疾走感と、一つのメロディーモチーフがメジャーとマイナーコードを行き来するところが特にツボです。私達もゲームで言うところの”ダンジョン”のBGMを作る感覚で音楽を作っているので、フィールド内の要素のニュアンスの出し方など参考にしています。


2. Tennyson / For You

電子音楽でありながらジャズの要素も感じられる鍵盤のフレーズ。 そして後半のエモーショナルなボーカルの楽曲展開など聴き応えのある楽曲です。 彼らは私たちと同じく男女ユニットであり、ビートミュージックに自分たちの音楽性をうまく落とし込んでいます。音楽の方向性は違いますがそういった表現方法などの点で影響を受けているアーティストです。


3. Omodaka / plum song

初見の衝撃、頭から離れない中毒性。映像を含めOmodaka氏の音楽性、またその表現手法はどこを取っても面白いです。そして何より、民謡と8bitという予想外の組み合わせが、違和感なはずなのに何故か非常に心地良い。遊郭という人間味のある舞台を、どこか宇宙を感じさせる無機質な空間にネオンサインと3Dだけで表現しているこのPVも、奇妙で大好きです。こういった”奇妙さ”の表現は私たちのモットーであり追求すべきところなのです。


Message

音を聴いただけで目の前に世界がさっと広がる。そこにある物体の一つ一つが手に取れるかのようにありあり浮かび上がる。
彼らの楽曲はそうした力を持っています。こうした作品を聴くことは冒険なのです。
私たちも”おばけのキウィ”と冒険をしながら音楽を作っています。
その中で出会った人々や物事が、このストーリーを進化させ、新たな音楽を生み出します。
この文章を読んでくださっているみなさんとKiWiの世界でお会いできるのを楽しみにしています。


Profile

共にソロアーティスト兼音楽プロデューサーとして活躍するAZUpubschoolとCOR!Sによる音楽制作プロジェクト。ビートミュージックの要素を取り入れたファンタジックでダイナミックな楽曲が特徴。 2015年3月Zoomlensより『Promise EP』をリリース、同年 7月『カゲロウマツリ』を自主リリース。音楽に限らず、映像やプロジェクションマッピングなどその活動は多岐にわたる。これまでに公開した映像は小道具作りから編集に至るまでトータルを自身らが行っている。“アズ”・”コリス”、そして”おばけのキウィ”が暮らす謎の森のストーリーが、それらすべてのコンテンツを通して少しずつ明らかになっていく。
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