Spincoasterのキュレーターによる、2013年ベストトラック。今回はmiyuataoが担当します! 🙂
ここを見て下さっている皆さんは今年、どんな1年を過ごされましたか?私は初めて3日間フジロックに参加したことがきっかけで、これからの音楽との付き合い方について考えるようになりました。そんな中いただいたSpincoasterでのキュレーターのお話。 音楽を通しておもしろいことをしようとしている場に誘っていただけたことに感謝しつつ、今年最も衝撃を受けた曲のBEST5を紹介します!
【No.5】bvdub / A Place To Call
サンフランシスコ出身、現在は中国・紹興在住のアーティストBrock Van Weyのソロプロジェクト・bvdub。今年1月に日本のAYから発売された「At Night This city Becomes The Sea」に収録されています。こういった雰囲気の音楽に対してなんとなく苦手意識を持っていましたが、この曲にその意識を払拭してもらいました。目を閉じて押し寄せる美しい音の波にただ身を委ねること気持ち良さを教えてもらった。1曲で15分以上ありますが、 ドラムの音が気持ち良いのか曲の中の展開の影響なのか、1曲のはずなのに実は3曲くらい入ってなかった?と口に出してしまいそうなほど 魅力がつまっています。9月にはCamp Off-toneでも来日してくれました。2月のBullet’sでのLIVEも本当に素晴らしかったので、また是非日本にLIVEしに来ていただきたい。
♪ アルバムAt Night This City Becomes The SeaのDLはこちら
【No.4】M.I.A. / Bring The Noize
http://www.youtube.com/watch?v=cCkIYkaLBGs
ロンドン生まれの女性アーティストM.I.A.(本名:Mathangi “Maya” Arulpragasam)の名前の一部でもある最新アルバム「Matangi」(←ヒンドゥー教の音楽の女神をあらわす言葉)。その中でもとびきり意識を覚醒させられたのがこの曲。中毒性が高くちょっとキケンかも。独特のビートに、迷いを一切感じさせないM.I.A.のラップ。彼女の意志の強さを感じました。同じ女性として本当にかっこいい。初めて聞いたときは瞬間的にこの曲にそのままラップをのせたの?と心の中でツッコミを入れましたが、アルバムのクレジットの中にSurkin(Marble)の名を見つけて納得しました。これからも刺激的な人たちと一緒にどんどん彼女の道を突き進んでくれることを願っています。
【No.3】Daft Punk / Fragments of Time (feat Todd Edwards)
この動画を観てからというもの、とにかく発売が楽しみでならなかった「Random Access Memories」。個人的にDAFT PUNKとその周辺の人たちの音楽に大きな影響を受けてきたので、彼らの音楽をまた聴ける日が純粋に待ち遠しかったです。
Phoenix / If I Ever Feel BetterのRemixで知ったアメリカ人プロデューサー・Todd Edwardsですが、こんなに良い声で歌われる方だとは失礼ながら存じませんでした。耳に入ってきやすい英語の歌詞と、どこか懐かしいメロディ。しかもDaft Punkの曲で彼が歌ってしまう…Daft Punk界隈の方に興味をお持ちの方であれば興奮必至なのではないないかと思います。 この曲だけでなく、アルバムの曲全体が聴けば聴くほどおいしさがこみ上げてくるスルメのようにも感じました。
冒頭の曲、「Give Life Back to Music」もタイトルからして鳥肌もの!最高!!
戻ってきてくれてありがとう、DAFT PUNK!!!
♪ アルバムRandom Access MemoriesのDLはこちら
【No.2】N.O.R.K. / Offense
実は同じくキュレーターのHosakaさんの記事でN.O.R.K.を知りました。日本にはこんなにも素晴らしい音楽を作る若者が存在することを知り衝撃を受けました。Spincoasterのいち読者として、記事チェックしていて本当に良かった! ヴァイオリンとヴォーカルのメロディが総じて美しい。Hosakaさんも仰っているように、ヴィジュアルへのこだわりを感じられるのもとても良い。昨日付けで新曲「White Space」のMVも発表されていますのでこちらも是非。来年きっと、彼らのLIVEを観られるのを信じています。今後の活動から、本当に目が離せない2人組!
【No.1】Keiichiro Shibuya + Hatsune Miku / Aria For Voices And Words (Aria)
http://www.youtube.com/watch?v=NSCG2VO2rvo
今年一番の衝撃、ボーカロイドオペラ・The Endの終盤でHatsune Mikuが歌ったのがこの曲でした。イニシエーションを彷彿とさせるイントロのピアノのメロディとMikuの言葉、声、そして迫ってくる幾重にも重なる音の波。これまでにこんな経験をしたことがなく、まさに初めての体験でした。視覚的な情報だけだと?マークがたくさん頭に浮かんでどう解釈すれば良いのかわからなかったんですが、この曲を体感して 歌うMikuを見て自然に涙が出てしまったのは 仕方がなかったのだと思う。これから生きていく上でずっと大切にしていきたい曲に出会ってしまいました。 Mikuの言葉にも注目して聴いてみてください。アルバム「ATAK020 THE END」はとにかく音質が良いので感覚が大変なことになる。特に今年は渋谷慶一郎さんの音楽が一番の衝撃でした。私は幸せです。
心掴まれる切なさが散りばめられた世界、是非とも体感してみてください。
♪ ATAK 020 the ENDのDLはこちら(French)
お話いただいてからそわそわしっぱなしだった人生初のBEST5。最後までお読みいただきありがとうございました!この記事が新たな音楽との出会いの場となりましたらそれ以上のことはありません。来年も引き続きおもしろい音楽に出会う経験を積み、曲を紹介していけたらと思っています。皆さま良いお年をお迎えくださいね!また来年♪