カナダを拠点とする兄弟デュオ・Tennysonと、〈Soulection〉や〈Mad Decent〉からのリリースなどでも知られるホノルル出身のプロデューサー、Mr. CarmackがRed Bullによるアーティスト育成プログラム”Red Bull Sound Select”の一環で、先週の火曜から木曜にかけて、3日連続でコラボ・トラックを発表しました。
Ryan Hemsworthとも親交深く、Skrillexともコラボ経験のあるTennysonは、どちらかというとFuture Beats〜Future Bass以降の流れを汲みながらも、基本的にはチルでドリーミーなトラックを持ち味としているデュオ。一方Mr. CarmackはTrap〜R&Bなどを基調に、フロア・ユースな楽曲を多数リリースしてきたとだけあって、この2組の組み合わせだけでも驚きでしたが、今回の企画で最後、木曜日に発表されたその名も「Thursday」という曲には、なんとシカゴの気鋭のソウル・シンガー/ラッパー、BJ The Chicago Kidをフィーチャリングするという、誰もが予想できなかったであろう展開に……!
空間的な奥行きを感じさせるドリーミーなトラックに、ダウンテンポ的なビート、サビではあたかも生音ちっくなドラムでFuture Bass的なブレイクを演奏しているかのような、独特の構成も。
BJ The Chicago Kidの妖艶な歌声も相まり、フューチャリスティックなR&Bの最新型という捉え方もできるという点では、先月リリースされた傑作、Kehlaniの『SweetSexySavage』にもどこか通ずる部分も。
ちなみに、今回のTennyson x Mr. Carmackによるコラボ・トラック3曲は、どれもアートワークに日本の景色、写真を使用しています。この「Thursday (feat. BJ The Chicago Kid)」はちょっとわかりにくいのですが、画面中央のゲーム躯体に日本語と思われる文字が確認できます。
他2曲「Tuesday」、「Wednesday」も両者の持ち味を活かした素敵なトラックになっているので、是非ともチェックしてみてください。