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SPIN.DISCOVERY vol.05 出演アーティスト 2. King Gnu


いま最も注目されている若手バンドのひとつ、King Gnu。「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」を掲げる彼らはいったい何者なのか

2017.11.24

12月3日(日)表参道WALL&WALLで開催する“SPIN.DISCOVERY vol.05”から、和洋折衷なオリジナリティに、MVの洗練されたビジュアル、熱烈なライブから徐々に存在感を増していく「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」バンドのKing Gnu(キング・ヌー)をご紹介。

メンバーは地元の幼馴染という常田大希(Gt.&Vo.)、井口理(Vo.&Key.)と、セッション仲間だった勢喜遊(Dr.&Sampler)、新井和輝(Ba.)の4人で結成。東京藝術大学を中退した常田が同校で声楽を学んでいた井口と再会し、勢喜や新井と一緒にライブやレコーディングに入るようになってからバンド活動が徐々に本格化。

“SXSW2017”、“FUJI ROCK FESTIVAL’17”の“ROOKIE A GO GO”、“RISING SUN ROCK FESTIVAL”など、大型フェス出演が話題となり、先日リリースされた待望のデビュー・アルバム『Tokyo Rendez-Vous』は、iTunesオルタナ部門アルバム・チャートで見事1位を獲得するなど、いま最も注目されている若手バンドのひとつといえるだろう。

突如として現れたバンドのようにも感じるが、活動自体は前身バンド・Srv.Vinci(サーバ・ヴィンチ)時代から及んでいる。「Srv.(=インターネットのサーバー)」と「Vinci(=レオナルド・ダ・ヴィンチ)」を掛け合わせ、当時は常田のパーソナル志向を強めたバンドとして、国内ジャズ界屈指のドラマー・石若駿との2人編成を軸に活動していたとのこと。そのバンド名のとおり、混沌とした幅広いモチーフから自らの視点を通したアバンギャルドな世界観が話題となり、2015年に満を持してリリースされたSrv.Vinciとしてのデビュー・アルバム『Mad me more softly』では、交流が深かったジャズ・シーンや若いリスナーを中心に大きな支持を集めることに。

その後、多方面での活動が本格化していた石若がバンドから離れ、当時サポート参加していた井口、勢喜、新井がメンバーとして正式加入。今年に入って“SXSW”からアメリカ・ツアーをこなすなかで、国内シーンに向けてポップスを追求する方向性が強くなったところから心機一転、バンドを改名しKing Gnuとなった。

そんなバンドの中心人物となっているのが、Srv.Vinciやソロ・プロジェクトのDaiki Tsuneta Millennium Paradeでも話題となっている常田大希である。各メディアで「鬼才」の文字とともに語られていることも多く、ストラヴィンスキーからJimi Hendrix、Radiohead、James Blake、Gorillazといった、クラシックからサイケ、ポスト・ダブステップなど、サウンド・クリエイションや映像まで大きな影響を受けたとのこと。米津玄師の最新作『BOOTLEG』や、メンバーの新井とともにThelonious Monkのトリビュート・アルバム『MONK’s Playhouse』に参加するなど、実力と注目を兼ね備えた新世代の音楽家といっても過言ではないでしょう。

そしてバンド・メンバーは、様々なジャンルの音楽にアンテナを張り続ける常田を中心に、昭和歌謡をルーツに骨太でオルタナティブな歌声を響かせる井口、幼い頃から電子ドラムを叩きつつダンスやヒップホップを趣向する勢喜、Robert GlasperやKendrick Lamarなど、いわゆる『Jazz The New Chapter』シーンを中心とした生音ジャズを得意とする新井など、各々異なるバックボーンを持った実力派が集結。

それぞれが個性的なキャラクター性を放ちながらも、同時にメンバー間に共通項として存在しているブラック・ミュージックのエッセンスが、各楽曲の根底にしっかりと流れていることに気づくファンも多いはず。それでいて日本語詞で作曲し、常田大希を中心としたクリエイティブ集団・PERIMETRON(ペリメトロン)が制作する完成度の高いMVから、J-POPシーンまで広く通ずるポップスとして、自身でトータル・クリエイションを手がけながら国内のリスナーにしっかりと向き合っていく姿勢が伺えます。

その実が届き始め、年明けの渋谷WWWでの初ワンマンは即日ソールド・アウトを達成。その勢いのまま、“SPIN.DISCOVERY vol.05”への出演も決定することに。春から少しづつ群れを合流させていく“Gnu=ヌー”の習性にちなんだバンドは、ここからどのようにしてその群れを拡大させていくのか。彼らが先導する群れに加わるのは、いまからでも遅くはないはず……!

Text by Takato Ishikawa


【イベント情報】

Spincoaster Presents “SPIN.DISCOVERY vol.05”
日時:2017年12月3日(日)
OPEN 17:00 / START 17:30
会場:表参道 WALL&WALL
出演:
Tempalay
ROTH BART BARON
King Gnu
SIRUP

Ticket:
早割.¥3,000 ※SOLD OUT
一般. ¥3,500

※入場時に1ドリンク代が別途必要となります。
イベントURL://spin-discovery-vol-05
チケット購入URL: spindiscovery05.peatix.com
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