Sen Morimoto

How It Is

Sen Morimoto / How It Is
確かなジャズの素養を持ちつつ、絶妙なバランス感覚で境界を溶かしていく逸材。2ndアルバムからリード曲のMVが公開!

3月に公開された「Cannonball」のMVでも大きな注目を集めたシカゴの京都出身シカゴ在住の日本人SSW、Sen Morimotoが先週5月18日(金)にリリースした2ndアルバム『Cannonball!』より、「How It Is」のMVが公開されています。

アジア圏のヒップホップ〜クラブ・ミュージックをフックアップする気鋭のプラットフォーム/レーベル、〈88rising〉がフックアップしていることでも話題のSen Morimoto。先述の『Cannonball!』は、自身のBandcampでもリリースされていますが、同郷シカゴのフリージャズ・シーンにおける主要人物、Nnamdi Ogbonnaya主宰レーベル〈Sooper Records〉と、〈88rising〉もレーベルとしてクレジットされています(デジタルとフィジカルで分かれてるのかも?)。

直接的には繋がっていないと思いますが、Robert Glasper以降の新世代ジャズ・シーンとのリンクも感じさせつつ、歌心にも溢れたジャジーかつサイケ、そしてポップな1曲に。

この曲も以前記事で紹介した「Cannonball」も、そしてアルバム『Cannonball!』全体に言えることなのですが、フリー・ジャズ的な即興性、エクスペリメンタルな要素などを感じさせつつも、全体としては抑揚を抑えたドリーミーなポップ・ソングとしてまとめあげるそのバランス感覚に何よりも惹かれます。

ミュージシャンシップの高さを感じさせるのと同時に、敢えてラフな意匠を纏ったボーカルのプロダクション、そしてまるでFrank Oceanを想起させるようなボーカル・チョップの使い方などから、今後の伸びしろを強く感じます。

今作には同郷シカゴの仲間たち――KAINAやフロリダのReason Beingをアルバムに招いていますが、さらにバラエティ豊かな、ジャンルや国境を越えたコラボレーションもみてみたいなと思ってしまいました。

アルバムの最後に位置する、「People Watching」はラップと歌、ジャズとヒップホップとポップス、そういった境界線を全て溶かしていくような名曲。ライブ映像がUPされていたので、こちらもぜひチェックを。


【リリース情報】

Sen Morimoto 『Cannonball!』
Release Date:2018.05.18 (Fri.)
Label:Sooper Records / 88rising
Tracklist:
1. Sections
2. This Is Not
3. Cannonball
4. How It Feels
5. Die Dumb
6. Picture of a Painting ft. Reason Being
7. I Just Spoke to Mama ft. KAINA
8. How It Is
9. People Watching

Takazumi Hosaka

Curator & Interviewer

Takazumi Hosaka

情報時代の野蛮人です 【影響を受けたアーティスト】 ↑The High-Lows↓ / Sex Pistols / The Strokes