Kentaro (Andersons)
FEATURE

Rootscoaster Vol.30 / Kentaro (Andersons)


Kentaroさんの選曲が最高!Scottish Fold名義からのファン〜未来のAndersonsファンの方にも 新たな曲との出会いがあるかもしれません :-)

2014.10.01

2014年9月24日に待望のニューアルバム『Stephen & Emily』をリリースしたDominika (ヴォーカル / ピアノ)とKentaro (ギター / サウンドプロデュース)による男女デュオAndersons(アンダーソンズ)。結成前はKidz Rec.のコンピレーションに曲を提供するなどそれぞれソロで音楽活動を行ってきた2人だが、その多くは謎に包まれていた。記念すべき30回目のRootscoasterでは、Kentaro氏(=写真右)に自身のルーツとなる3曲ついて丁寧に語っていただいた。これまでScottish Fold名義で発表された曲が気になったことのある方にも、この記事がきっかけでAndersonsに出会う皆様にも、新たな曲との出会いが待っているかも。是非最後まで目を通してみてほしい。  (Written by miyuatao)


1. Sparemint / A Trip Into Space

Fatboy Slimの2ndが出た頃、ダンスミュージックの大きなムーブメントがありました。
自分はそれまではネオアコ、オルタナティブなどを中心に聴いているどちらかというとロック少年だったのですが、そのムーブメントをきっかけに、ダンスミュージックにも傾倒する事になりました。
この一連のムーブメントを経験していなければ、その後のDJやトラックメイカーとしての活動を始めることもなく、更にはAndersonsを結成することもなかったかもしれません。
その時期に流行った多くの曲はとにかくハッピーで盛り上がる!って曲が多かったんですが、最も好きだったのは、ちょっと憂いも含みながら盛り上がる、こういった曲でした。
同じサンプリングを使用しているDavid MoralesのNeedin Uと繋いでいたDJも多く、まさにダンスミュージックとロックの橋渡しのような曲で、今聞いてもやっぱり自分のルーツだなと感じます。
ちなみに、とっくの昔に解散してるのかと思いましたが最近でもまだ活動されているようで、Youtubeに今年のライブ映像が上がっていて、ぶったまげました。


2. Phoenix / If I Ever Feel Better

永遠のフェイバリットといえるような曲はそんなに多くないですが、あえて挙げるならこの曲なんかになるんだろうなと思います。
もともとソロでScottish Foldという名義で活動している際はエレクトロ/ダンスミュージック寄りの音作りをしていたので、常に新しい音楽を意識してたところはあったんですけど、2011年あたりからどんどんジャンルが細分化して、シーンの移り変わりが早くなって、そのうちEDMなんかまで出てきちゃって…って流れの中でその辺のシーンから一歩身を引きはじめたときに、あらためてこういう昔からのフェイバリットを引っ張りだして聴いてて、シンプルにルーツに忠実なことをやろう、って肩の荷がおりたんですよね。
シーンが移り変わってもずっと色褪せない、こんな曲を、僕らも作っていきたいなと思います。
そういえば、ライブバージョンにしかない展開があって、それもめちゃくちゃ好きなのでレコーディングしてほしいなと思ってます。


3. Röyksopp / Only This Moment

僕はとにかくメランコリックでドリーミーでノスタルジー溢れる、景色が見えるような美しいサウンドがずっと好きで。
そういったFavoriteは何曲も何曲もあるのですが、あえて絞るならこの曲ですね。
この曲、というかこのアルバム全体を通して大好きです。
この曲が好きすぎて、曲のタイトルにthis momentなんていうタイトルをつけたりもしたこともありました。
個人的にはバンドを一緒にやっているDominikaも、Royksoppなんかに通ずるようなメランコリックさ、ノスタルジアを持った世界観を表現できる数少ない日本のアーティストだと感じているので、そういう意味でも一緒に活動できて嬉しく思います。


Message

自分は一人のアーティストを深く突き詰めて聴くというよりも、とにかく自分の感覚にマッチするものがあれば何でも聴くタイプで、通ってきたジャンルも幅広いので、3曲に絞るというのは非常に難しい作業でした。
ただ、結局そんな中でも自分のルーツとなる曲を選ぶとなると、結局こういう偏った感じになるんだなーと、改めて自分のコアとなる部分に向き合うことが出来ました。
と同時に、改めてここ2年のAndersonsでの活動も自分のルーツに根ざして行えているんだな、と改めて自分のコアとなる部分に向き合うことが出来ました。
ここに挙げたようなメロディアスでノスタルジックでドリーミーでシンプルで時々ダンサブルなサウンドが好きな方は、きっとAndersonsの楽曲も気に入ってもらえると思うので併せてチェックをお願いします!


Andersons

Andersonsのこれまでの集大成となる1st Album 『Stephen & Emily』(ステファン&エミリー)が、遂に2014年9月24日リリースされました!
自分たちの作りたい世界観が100%表現できた自信作です。
きっと多くの人に気に入って頂けると思います。是非聴いてみてくださいね。
iTunes: https://itunes.apple.com/jp/album/stephen-emily/id914388469
Teaser(Youtube): https://www.youtube.com/watch?v=BfQJ-ibrnfE

また、Young Loveが主題歌に使われており、挿入歌も数曲提供している映画『さまよう小指』が、先日テアトル新宿で公開されたのを皮切りに、今後、全国15箇所ほどで順次公開されていくようです。こちらも是非ご覧ください!
公開情報などの詳細はこちらをチェックください。http://koyubi-movie.com/

最後に、これまで人前でパフォーマンスをすることはほとんどありませんでしたが、10月以降はライブを都内中心に行っていきます。気になる方は、最新情報をオフィシャルサイト(Tumblr)、Facebookページ、Twitterなどでチェックいただければと思います!

オフィシャルサイト(Tumblr)http://andersons-official.tumblr.com/
Facebookページ https://www.facebook.com/Andersons.official
Twitter(Kentaro) https://twitter.com/Scottish_Fold
Twitter(Dominika) https://twitter.com/Dominika__A

●写真左:DominikaのRootscoasterはこちらから


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