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JABBA DA FOOTBALL CLUB “スノーデンナイト#01”

JBHFCからJBFCへ! 50名限定のプレミアムな“情報漏洩”イベントの内容をレポート!

東京を拠点に活動する4人組ヒップホップ・クルー、JABBA DA FOOTBALL CLUB(ジャバ・ダ・フットボールクラブ)が2月8日(木)に50名限定の“情報漏洩イベント”=“スノーデンナイト#01”を開催した。

すでに公式に発表されている通り、本イベントにてグループ名をJABBA DA HUTT FOOTBALL CLUBからJABBA DA FOOTBAL CLUBに改名すること、そしてそれに伴い刷新したアー写、ロゴを発表。さらに、新作EP『FUCKING GOOD MILK SHAKE』を3月14日(水)にリリースすること、そしてそのリード曲となる「MONKEYS」のMVのダイジェストも公開された。

今回は、その発表方法やイベントの内容も含め、非常にユーモアに富んだものとなったこの“スノーデンナイト#01”のレポートをお届けする。

Text by Takazumi Hosaka
Photo by ボバダフェット


オープンと同時にDJとして出てきたのは、〈OMAKE CLUB〉主宰にしてTOKYO HEALTH CLUBのメンバーとしても活躍するTSUBAME。ジャバにとってはよき先輩に当たるわけだが、この日は一発目のDJとして、会場の空気を温めることに終始。
米国国家安全保障局(NSA)の元職員、エドワード・スノーデンの名前を冠した“情報漏洩”イベントである今回の趣旨にも沿い、自身のソロ・デビュー曲「GOOD NIGHT feat. おかもとえみ & RACHEL」をさりげなくプレイしたり、先日急逝したECDの名曲「ECDのロンリーガール feat.K-DUB SHINE」やEVISBEATSとPUNCH&MIGHTY「夜風に吹かれて」など、チルな名曲群でオーディエンスを心地よく横に揺らす。


そして、盟友・Sam is OhmをバックDJに従えてKick a Showが登場。昨年、MONDO GROSSOによる14年ぶりのニュー・アルバム『何度でも新しく生まれる』への参加も大きな話題となった彼だが、2月14日(水)にリリースする1stアルバム『The Twelve Love』より「0時ちょうど(Prod. Okadada)」、「Cleopatra etc. Feat. ZEN-LA-ROCK & G.RINA (Prod. Sam is Ohm)」などを披露。バウンシーなビートの上で繰り広げられる、極上のメロウなサウンドで会場の雰囲気を一気に塗り替えていく。



次にDJとしてステージ上がったのは、chelmicoやパブリック娘。などのバックDJも務めつつ、HOOLIGANZのメンバーとしても活躍する%CことTOSHIKI HAYASHI。自身がトラックを手がけた鈴木真海子「Blue」や、リリースしたばかりの7インチ収録の「little life ft. Kan Sano & jjj (MAHBIE Remix)」などを差し込みつつ、シーンの横の繋がりを可視化したようなセットリストで絶妙な温度感をキープ。次の小原綾斗(Tempalay)へとスムーズにバトンを繋いだ。

言わずもがな、Tempalayのボーカル・ギターとしても活躍する小原綾斗は、今回は貴重なアコースティック・セットでの出演。「This is TOKYO」でゆるやかにライブが始まり、「一回もやったことないんですけど、手拍子もらってみてもいいですか? 金輪際二度とやらないんで(笑)」と珍しくオーディエンスに指示したかと思えば、「難しいですよね。曲変えます。やっぱり手拍子はいいです(笑)」と、自然体のリラックスしたムードで進行していく。
「深海より」、「革命前夜」といったTempalayの2ndアルバムの楽曲も、シンプルなアコースティック・セットでは、メロディ・ラインがより浮き彫りになり、小原綾斗の声の魅力もダイレクトに伝わってくる。バンドではシンセや空間系のエフェクトなども多用するTempalayだが、そういった装飾を省いても、楽曲の芯だけでここまで魅せられるとは。そのソングライティング・センスに改めて唸らされた。



さて、いよいよJABBA DA FOOTBALL CLUBの登場だ。不穏なサイレン音が鳴り響いた後、メンバーが登場。共演者やオーディエンスから愛のある野次が飛ばされる中、スクリーンを駆使して上述の通り情報を次々と“漏洩”していく。新作EP『FUCKING GOOD MILK SHAKE』では、Kick a Show、Sam is Ohm、TSUBAME、TOSHIKI HAYASHI(%C)らが参加していること。さらに、Tempalayの「革命前夜」をサンプリングした楽曲が収録されることも発表。彼らが今回のイベントに“重要参考人”として出演した理由が明らかになった。
発表を行っている間は終始笑いが絶えず、新アー写からは想像がつかないほどに親しみやすいキャラクターを擁した彼らのパーソナリティがよく表れていた。

そして、一旦裏へ引っ込んでから、ライブがスタート。バッチり息の合った「ONETIME」から「STAY GOLD,LIFE GOES ON」と、初っ端からギアは全開だ。その勢いのまま、先ほど説明したばかりの「MESSI COOL」へと流れ込む。この日もDJとして出演していたTUSBAMEがトラックを手がけたというトラックは、跳ねるような鍵盤の音色がポップな印象を与える一曲だ。リリックのテーマはずばり「飯」。各々が自身の好きな食べ物についてのリリックを込めつつ、フックではジャバお得意の全員合唱系の展開をみせる、非常に“らしい”1曲。


Kick a Showをフィーチャーした、Sam is Ohmプロデュースの「THINK RICH, LOOK GOOD feat. Kick a Show」は、4つ打ちのようなトラックが新鮮。Kick a Show印のオートチューン・ボーカルが加わることで、メロウかつアーバンに。また、フューチャー・ベース由来のドロップなど、これまでにはなかったアプローチも柔軟に乗りこなすその姿には、彼らのミュージシャンとしての成長ぶりが伺えるようだった。

その後も“飲み友達”だというKEMMYが参加した「MIDNIGHT GOOD GOOD MOOD feat. KEMMY」、先述のTempalay「革命前夜」をサンプリングした「月にタッチ」を立て続けに披露。どちらもトラックはTOSHIKI HAYASHIによるものだ。「革命前夜」の印象的なリフを上手くアクセントとして取り込んだ「月にタッチ」では、原曲へのリスペクトも感じられるラインも搭載。落ち着いたテンション感ではあるが、間違いなくキラーな1曲と言えるだろう。


本編の最後は、すでにMVが公開されている、EPからのリード曲「MONKEYS」で締め括る。出だしから4人全員のフックが飛び出す“これぞジャバ”な1曲で、初聴きながらもオーディエンスも最高潮の盛り上がりで彼らに応える。どこかオリエンタルなテイストも感じさせるHIROKI TOYODA™によるトラックの上で4人が弾ける、新たなアンセムの誕生を予感させるものだった。

アンコールの前にはMVのチラ見せも行われつつ、「明日の20時に公開予定なんですけど、まだ作業中なので間に合うかどうか楽しみにしててください」とのMCには思わず笑いが漏れる。そして、実際翌日に間に合わなかった部分も含めて(笑)、彼ららしさ全開で最高だ。
MVは数々のヒップホップ・アーティストの映像作品を世に送り出してきた、Ghetto Hollywoodがディレクションを手がけ、制作はスタジオ石が担当。さらにEPのアートワークはNike Labによるプロジェクト「FUTURE OF AIR」などを手がけるグラフィック・デザイナー/映像監督の安田昂弘が手がけるなど、ビジュアル面でもこれまで以上の気合の入りようを感じさせる、本気の布陣だ。

ラストに持ってきたのはもちろん「君の街まで」。ASHTRAYがKick a Showのマイクを使ってしまい、オートチューンがかかってしまうというトラブルもあったが、彼らの場合はそれすらもプラスに作用する。このポジティヴなバイブスで会場全体が包まれるようなパフォーマンスは、まさしくJABBA DA FOOTBALL CLUBの新たな幕開けを告げるに相応しい景色だった。


ライブ終了後もNOLOV、ROVINによる“Spotifyブラザーズ”がDJ(Spotifyで音楽を流す係)を担当。最後の最後までお客さんを楽しませたいという彼らのスタンスがよく表れていた。
また、ライブの入場者には新ロゴをあしらったステッカー、缶バッチ、スノーデンクラブパス、スノーデンフォトが入った特典が配布された。スノーデンフォトには意味深な未来の日付が記入されているが、果たしてこれは何を示しているのか。そして、スノーデンクラブパスも、今後然るべきタイミングで持参することになるという。情報漏洩したばかりながら、早くも新たな謎が生まれてしまったJABBA DA FOOTBALL CLUB。今後はより一層彼らの活動から目が離せないことになりそうだ。


【リリース情報】

JABBA DA FOOTBALL CLUB 『FUCKING GOOD MILK SHAKE』
Release Daye:2018.03.14 (Wed.)
Label:OMAKE CLUB
Cat.No.:OMKCD-0014
Price:¥1,000 + Tax
Tracklist:
1. MONKEYS [Track by HIROKI TOYODA™]
2. THINK RICH, LOOK GOOD feat. Kick a Show [Track by Sam is Ohm]
3. MESSI COOL [Track by TSUBAME(TOKYO HEALTH CLUB)]
4. LUCKY PUPIL RADIO [Voice by マシューまさるバロン]
5. MIDNIGHT GOOD GOOD MOOD feat. KEMMY [Track by TOSHIKI HAYASHI / %C]
6. 月にタッチ [Contains sample of Tempalay’s “革命前夜”, Track by TOSHIKI HAYASHI /%C]

■JABBA DA FOOTBALL CLUB オフィシャル・サイト:http://jbfc.jp/

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