SHO-SENSEI!!が本日9月25日(水)に大阪・梅田CLUB QUATTROにてワンマンライブを開催した。
きっちりとソールドさせ、満を持して臨んだ今回のワンマンライブ。開演前からSHO-SENSEI!!の登場を待ち望む大阪のロイヤルなファンの眼前に、昨冬リリースの人気曲“Years & Years”を鳴らしながら登場するSHO-SENSEI!!。ライブ用のギターアレンジが掻き鳴るビートに乗せ、一言一句をハッキリ届ける様に、カメラを掲げた多くの観客が見惚れた表情を浮かべた。その後は“だから一枚だけ盗んだ”、“shutter”といった(偶然かもしれないが)写真にまつわる曲を立て続けに歌唱。今日のオーディエンスは10代、20代が大半であり、彼らのライフスタイルにもリアルに寄り添うナンバーが初っ端から合唱を誘う。
その後軽い自己紹介をすませるや否や、2022年のスマッシュヒットとしてシーン内外に轟いた“サテライト”を歌い、観客のテンションとシンガロングはさらに高まる一方。そして“Oil”、“エレキ”、“メトロポリタン20.905”というSHO-SENSEI!!のヒップホップ性が炸裂する3曲を披露。ロウキーにヒット曲を投下した後にはアーティストとして生きる男の内省譚を立て続けに投下。そんなラップミュージックらしさに呑まれた客中からは「ヤバい」と囁く声が次々にあがる。
続く“電子レンジ”では軽やかなキーのリフレインが気持ちよく響き、ピースな雰囲気が生まれた。そして、「リリース前から1番お気に入りだった」という“望遠鏡”を披露。SHO-SENSEI!!自身のこの曲への愛を吐露した後ということもあり、フック前の《違うけど俺たちは似ている》という印象的なラインに感極まった若者たちの合唱が胸を打つひと時が訪れた。
続けて歌うのは“Orion”、“Thunder”。果てしない空に想いを馳せながら足下の人間関係に眼差しを向けた曲で、フロアを包むエモーショナルな空気は最高潮に。
そして高まったオーディエンスをボソッと一言で煽ると、特大ヒット曲“国道”が始まる。TikTokでライブ動画を観てファンになった人も多いと言われるだけの楽曲。圧巻の合唱っぷりに高まった観客は、続く“Diamond”や“道路工事”でも興奮と合唱を爆発させる。それぞれ単曲でライブ動画がミリオン再生を超えるバンガーなだけに、ジャンプとシンガロングが止まらない数分間となった。
@sho_sensei 世界が終われば君のせいにしようかな#国道 #SHOSENSEI #オリジナル曲 ♬ オリジナル楽曲 – SHO-SENSEI!!
@sho_sensei 君がくれたアパートの鍵を君の玄関に置いてきた #SHOSENSEI #道路工事 #LiveTour ♬ オリジナル楽曲 – 10pm
そしていよいよライブは佳境を迎える。「今日のワンマンのために、大阪のみんなに持ってきた曲がある」。それを聞き色めきたつ観客に向けて、ライブ前からSNSに公開していた未発表の新曲“ゴーストタウン”が流れ始める。
ギターロックテイストの旋律に小気味よいビートが絡んだSHO-SENSEI!!の新境地とも言えるサウンドに、初めてながら拳を掲げて呼応する観客たち。そして、TikTokやInstagramなどで限定公開されていたフックに差し掛かると、これでもかとバウンスしながら大声で合唱するファンでフロアは大揺れに。未発表の新曲ながら、ライブのハイライトといっても差し支えないほどの盛り上がりをみせる驚異的な展開のまま、今年頭にリリースした“Thousand Lights”をこちらもライブ初披露。待望されていた当曲のパフォーマンスはスマートフォンのライトで照らされながら、曲に違わず感涙を誘うものとなった。
@sho_sensei 新曲、ゴーストタウン作りました。 #SHOSENSEI #ゴーストタウン ♬ オリジナル楽曲 – SHO-SENSEI!!
@sho_sensei 全部全部終わったみたいにさ。 #SHOSENSEI #ゴーストタウン #NewMusic ♬ オリジナル楽曲 – SHO-SENSEI!!
次なるパートは“ミシン”そして、“サザン”。ラブソングの雰囲気を携えながらも、ヒップホップのノリが染み込んだ独自のライブパフォーマンスが今回も爆発。フロアのユースたちも“ゴーストタウン”での盛り上がりの疲れを一切感じさせない一体感で応えた。
そんな流れの中、オーディエンスに「作ったときは誰も聴かないと思っていた曲だけど」とニヒルな前置きを投げかけ、キャリア初期からの人気曲“LEGO”を披露し、続けざまに“where u at”、“Map”もドロップ。
SHO-SENSEI!!のライブ、ひいては楽曲の中でもトラップというジャンルのエッセンスが詰まった、根強い支持を受けている、激しくもクールな3曲だ。前半の曲とはまた別の身体の躍動で曲のノリをフィジカルに伝えるSHO-SENSEI!!、打ち込みの太いベースに生ドラムで呼応する細川千弘、続けざまにアレンジを加えるプロデューサー・10pmの共鳴が、ラップミュージックとしてのSHO-SENSEI!!の強度と独自性を証明した。
続いては今夏の新定番として人気の“夏に嫌われている”を初披露。残暑もいよいよ終わろうかという大阪の夜にハマりのいい1曲で、フロア全体が季節の感傷に浸った。
そしてライブは終盤に向かい“ハナレバ”や“Hundred Thousand”といった定番の人気曲で再度大合唱に。最後のMCでは、全国のファンが待望するワンマンツアーの開催を発表。
大阪はBIG CAT、東京はSpotify O-EASTといったこれまでの中で最大の規模で5都市を回ることに。大盛況の今回のワンマン以上の規模で行われるということもあり、1月の開催が待たれる。さらに、SHO-SENSEI!!らしいサラッとした言い方ではあったがニューアルバムも鋭意制作中であるというアナウンスがなされた。
そして、アンコールなしを宣言した上でのラストは“始発列車”、“最終列車”という朴訥なロックナンバーで、切なくも満ち足りた終幕となった。
異次元の盛り上がりの未発曲や初披露の曲など、これまでになくボリューミーな全26曲で駆け抜けた大阪ワンマン。楽曲への共感からこぼれ落ちるような、等身大の合唱や、クロスオーバーした次世代の音楽に興奮を隠せない若者の激しい合唱など、どんなスタイルでも心を掴めるSHO-SENSEI!!の魅力を再確認させる一夜となった。
【イベント情報】
『SHO-SENSEI!! THE GHOST TOUR』
2025年1月5日(日) at 宮城・仙台darwin
2025年1月11日(土) at 福岡 DRUM Be-1
2025年1月17日(金) at 大阪・心斎橋 BIG CAT
2025年1月18日(土) at 愛知・名古屋 ElectricLadyLand
2025年1月25日(土) at 東京・渋谷 Spotify O-EAST
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