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『APPLE VINEGAR』アワード、今年のノミネート作品が発表


2025.02.12

音楽賞『APPLE VINEGAR -Music Award-』の今年のノミネート作品12アルバムが発表された。

後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)が設立した本アワードは、新進気鋭のミュージシャンが発表したアルバムに贈られる作品賞。文学界での芥川賞を参考に、デビューアルバムに限らずミュージシャンがそのキャリア初期に発表した作品を評価する仕組みを作り、今後の作品制作をサポートする賞金を贈呈することで、若手ミュージシャンを応援できればという思いを持って2018年にスタートした。また、同時にリスナーが新しい音楽と出会うきっかけとなりたいという願いも込められている。

今年のノミネート作品は下記12作品。

第8回『APPLE VINEGAR –Music Award-』ノミネーション作品
marucoporoporo『Conceive the Sea』
Dos Monos『Dos Atomos』
松永拓馬『Epoch』
んoon『FIRST LOVE』
HALLEY『From Dusk Till Dawn』
井上園子『ほころび』
黒岩あすか『怪物』
ACE COOL『明暗』
Nikoん『public melodies』
MONO NO AWARE『ザ・ビュッフェ』
Ålborg『The Way I See You』
浦上想起『遊泳の音楽』

※アルバム・タイトル アルファベット順

今年も昨年発表されたアルバムから後藤が12作品をセレクト、3月の選考会を経て大賞が決定される。なお、今年の選考委員は後日発表される。

また、昨年には本アワード当初の思いを発展させるべく、インディペンデントに活動するミュージシャン/アーティストに対して金銭的、技術的な支援を継続して行う目的でNPO法人「APPLE VINEGAR -Music Support-」を設立。活動のスタートにあたって静岡県藤枝市内の滞在型音楽制作スタジオ「Music
Inn Fujieda」(今年秋頃完成予定)建設に向け、クラウドファンディングやASIAN KUNG-FU GENERATIONツアーでの募金を実施している。今後の動向にも注目したい。


【後藤正文 コメント】

アップルヴィネガー賞は8回目を迎えました。
まずは、昨年のクラウドファンディングへのご支援、ありがとうございました。
目標額を大きく超える支援が集まり、この音楽賞の本来の目的であるミューシジャン支援を安価なスタジオの運営により、より具体的に行えることになりました。権威的な力を持つことが目的ではなく、音楽制作における現場の環境が良くなることが私個人のみならず、参加してくれている方々の願いでしたので、本当に嬉しく思っています。
合わせまして、今年から賞の運営はAPPLE VINEGAR -Music Support-というNPOに変わりました。私設というかたちで始まった音楽賞も、これからはさらに、その公共性について考えなければなりません。
私個人としては、来年以降は大賞を決めるスタイルからは離れて、ノミネートされた作品それぞれの魅力と達成を讃え、今後の活動を支援する賞に変化させたいと考えています。この賞を楽しんでくれている皆さんの意見も、お聞かせください。
音楽に関わることのみならず、世代を超えて、様々な人たちの様々な創意工夫や達成を喜び、お互いに支え合うような社会への一助になれば幸いです。
そして、今年も素晴らしい12作品を選出しました。
こればかりは何度やっても悩ましく、ある種の後ろめたさから逃れられません。
それぞれの作品だけでなく、2024年に生み出された数々の作品の魅力が、多くの場所で語られることを願います。

後藤正文

APPLE VINEGAR -Music Award- オフィシャルサイト


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