本日ご紹介するのは〈Sub Pop〉から3月2日(金)にデビュー・アルバム『Moaning』のリリースが決まっている、LAのポスト・パンク・バンド、Moaning。
まずは同アルバムの中から先行公開されている、アルバムのオープニング・ナンバー「Don’t Go」を聴いてみてください。
このMoaningというバンドは、LAのライブハウスでたまにライブをする程度の活動具合で、これまではあんまり目立つようなバンドではなかったのですが、サウンドは超一級品。LAのポストパンク系のバンドは、ブルックリンなどのイースト・コーストと比べると、全体的に少しクオリティが下がり盛り上がりに欠けるなと思っていたのですが、このMoaningはシーンの中でも飛び抜けたクオリティーを放ち、LAのライブハウス・シーンにおいては、唯一無二な存在のポストパンク・バンドと言えます。
楽曲を聴いてもらえればわかる通り、今では〈Sub Pop〉の看板バンドと言っても過言ではないであろうMetzを彷彿とさせる暴力的な爆裂サウンドで、レーベルとの相性もバッチリ。とは言え、別にメディアに大々的に取り上げられたり、大きな話題となっていたわけではなかったので、〈Sub Pop〉がMoaningと契約を結んだというニュースを耳にした時は驚きました。
どこから噂を嗅ぎつけたのかはわかりませんが、こういった無名でカッコいいバンドを見つけ出し、リスクを背負いリリースしていく〈Sub Pop〉のレーベルとしての姿勢は、まさにインディ・レーベルの鏡ですね。
【リリース情報】
Moaning 『Moaning』
Release Date:2018.03.02 (Fri.)
Label:Sub Pop Records
Tracklist:
1.Don’t Go
2.Tired
3.Artificial
4.Close
5.Does This Work for You
6.The Same
7.For Now
8.Useless
9.Misheard
10.Somewhere in There