CRCK/LCKS / たとえ・ばさ

新世代ジャズ・シーンを中心に活躍する、錚々たる面々が集った5人組バンド、クラクラことCRCK/LCKS（クラックラックス）がMusic Bar Sessionに登場した。

CRCK/LCKSは各々別バンドやソロ名義、サポートなどで広い活動を展開する小西遼（Sax. / Key. / Vocoder,etc）、小田朋美（Vo. / Key.）、井上銘（Gt.）、越智俊介（Ba.）、石若駿（Ds.）からなるの5人によって2015年に結成されたバンド。時に変拍子やポリリズムも導入するスキルフルな演奏とは裏腹に、ポップでキャッチーな要素も併せ持つ音楽性で、幅広い層からの支持を獲得しているほか、10月に発表した1stアルバム『Temporary』からわずか2ヶ月という短いスパンで、12月18日（水）には新作EP『Temporary vol.2』をリリース。同日にはツアーのファイナルとして、東京・渋谷TSUTAYA O-EASTにてワンマン公演を大成功に収めるなど、それぞれの活動と並行しながらも、バンドとしても大きな存在感を放っている。

今回のセッションで披露してくれたのは、昨年11月にリリースされた3rd EP『Double Rift』収録曲「たとえ・ばさ」。書籍『詩、ってなに？』（小学館）をきっかけに進行を深めたという俳人・佐藤文香によるリリックを、時に語りかけるような、ポエトリー・リーディング調な歌唱法も取り入れつつ歌い上げる小田朋美。各々がスーパー・プレイヤーでありながらも、小田朋美の歌を活かすような、余白を活かした構成も素晴らしい。リズム・パターンを変化させることで緩急を付けつつ、フックへ向けてジワジワと高揚感を演出していく様はまさに鳥肌モノ。ぜひともヘッドホンやイヤホンで、各楽器のアンサンブルに耳を研ぎ澄ませて視聴してほしい。

なお、3月29日（日）にはEP『Temporary vol.2』のリリース・パーティとして、バンド初の2部制公演も開催される。各部にゲスト・アクトの出演も予定しているとのこと。こちらもぜひともチェックを。

Text by Takazumi Hosaka

【リリース情報】

CRCK/LCKS 『Temporary vol.2』
Release Date：2019.12.18 (Wed.)
Label：
Tracklist：
1. かりそめDiva
2. IDFC
3. interlude#1
4. Crawl
5. interlude#2
6. 素敵nice
7. Rise

【イベント情報】

『CRCK/LCKS “Temporary Vol.2” Release Party』
日時：2020年3月29日（日）
1部 OPEN 14:00 / START 14:30
2部 OPEN 18:30 / START 19:00

会場：東京・表参道WALL&WALL
料金：各部 ADV. ￥3,500 / DOOR ￥4,000
出演：
CRCK/LCKS

※各部オープニング・ゲスト有り

チケット：1部 / 2部

【TOKYO SOUNDSとは】

“表現者を繋ぎ、新たな価値を届ける”ことを目的として、国内外の新鋭MUSICを発信する音楽メディアSpincoasterと、様々な領域のアート・ディレクション／デザインを手がけるMIRRORのタッグで設立したプロジェクト。

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