『APPLE VINEGAR -Music Award-』のノミネート10作品が発表された。
『APPLE VINEGAR -Music Award-』は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が2018年に立ち上げた私設の音楽賞。文学界での『芥川賞』を参考に、新進気鋭のミュージシャンがキャリア初期に発表したアルバムを対象に作品を評価する仕組みを作り、賞金を贈呈して、今後の音楽制作をサポートすることを目的にスタートした。創作の初期衝動を支援し、未来へとつなぐ音楽アワードだ。
リスナーが新しい音楽と出会うきっかけとなることも大切な役割と考え、毎年の選考会では作品のユニークさや表現の魅力について丁寧に議論を重ね、そのレポートを公開、後藤正文による受賞者インタビューも同様に公開している。
第9回となる今年は後藤に加え、ポッドキャスト番組『APPLE VINEGAR -Music+Talk-』のメンバー・小熊俊哉、つやちゃん、矢島由佳子の4名で昨年発表されたアルバムから10作品をセレクト。3月の選考会を経て大賞を決定する。今年の選考委員は後日発表予定とのこと。
梅井美咲『Asleep Above Creatures』
野口文『藤子』
Skaai『Gnarly』
kurayamisaka『kurayamisaka yori ai wo komete』
眞名子新『野原では海の話を』
Blume popo『obscure object』
北村蕗『Spira1oop』
ゴリラ祭ーズ『The Drifter』
Peterparker69『yo,』
※アルバムタイトル アルファベット順
APPLE VINEGAR -Music Award- は今年で9回目を迎えました。
夢のなかに現れた音楽賞を正夢にすべく、自分で賞金を拠出して始めた小さな賞は、音楽家を支援するためのNPO法人になりました。そして皆様の支援によって、安価で使える滞在型の音楽スタジオが完成しました。今年の3月のオープンを目指して、ミュージシャンたちによるテスト録音がはじまっています。
もともと、若手ミュージシャンの制作環境を支援する目的で作った賞ですから、このようなスタジオを作れたことは本望です。
賞は正直、もうやめてもいいと思っていました。どうしてもアワードには権威性がつきまといます。自分にとってはその権威性こそがストレスで、なんてことをはじめてしまったんだと後悔したこともありました。ただ、この賞の役割も確かにあると、友人や知人の言葉に納得するところもありました。作品が評価される場所が足りないのは事実です。今後は、この賞をどうやって僕がはじめた「私設」音楽賞から、みんなの音楽賞にしていくのかが課題です。どうか一緒に、いろいろな問いを抱えてくださいましたら幸いです。
今年からは、ノミネート作品に選ばれたミュージシャンに、僕たちが作ったMUSIC inn Fujiedaのスタジオを無料で使う権利を贈呈することにしました。大賞でなくても2日間のスタジオ代が、そのまま支援になります。APPLE VINEGAR -Music Support- の活動を支えてくださっている、皆様に感謝します。

2024年には後藤正文が中心となり、本アワードを原点としたNPO法人「アップルビネガー音楽支援機構」(活動総称「APPLE VINEGAR -Music Support-」)が設立。クラウドファンディングで支援を募り、完成させた静岡県藤枝市の滞在型音楽制作スタジオ「MUSIC inn Fujieda」も3月にいよいよ正式オープンを迎える。
本アワードは、昨年からこのNPO活動の一環として開催されており、スタジオのオープンに伴い、今年から賞金に加えて「MUSIC inn Fujieda」 スタジオ無料利用権が贈呈される。大賞受賞者アーティストにはスタジオ5日間、ノミネートアーティストにはスタジオ2日間の利用権が贈られる。
さらに、今年も本アワードの趣旨に賛同する企業からの協賛も募集中。詳細はオフィシャルサイトよりご確認を。










