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学校のとやま / 愛の歌


メキシコの謎のトラックメイカーが送るFuture Funk。豪奢なストリングスとサックスが生み出す多幸感が癖になります

2017.07.24

Vaporwaveの延長線上で80年代の日本のポップス〜AOR、往年のディスコやソウルをサンプリングし、フィルター・ハウスへと落とし込んだことで生まれた”Future Funk”。

数年前にインターネット上で盛り上がりを見せたこのジャンルですが、今年に入ってから活動を始めた学校のとやま(Skule-Toyama)という不思議な、そして個人的に親近感の湧く名前のトラックメイカーを発見したので紹介します。

往年のディスコ曲を大胆にサンプリングし、大げさなフィルター使いや、曲中徐々にピッチが下げていく展開はFuture Funkの王道そのもの! プロフィールにも「Future Funk save my life from depresion」と、その影響の大きさを記しています。

Soundcloudを遡ってみると楽曲を投稿するようになったのは2ヶ月ほど前からですが、パーソナルな情報はメキシコのグアダラハラを拠点としていることくらいしか明かされていません。また曲名はすべてGoogle翻訳で訳した簡潔な日本語で、ジャケ写も往年の日本アニメを引用したものです。

Future Funkの第一人者とも言えるMACROSS 82-99がメキシコを拠点としていることを考慮すると、同じ界隈であることが想像できますが、真相は不明です……。

「SoundCloudがなくなるかもしれない」というニュースが先日流れていましたが、やっぱりインターネットにはおもしろい音楽が沢山溢れていますね。


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