Rootscoaster Vol. 176

Luminous101

ストレンジなポップ・センスで注目集める4人組がRootscoasterに登場。“4人の公約数的”ルーツとして挙げられたアーティスト、作品とは

東京を拠点とする4人組バンド、Luminous101が7月10日(金)に初の7インチ・シングル『namari / CLK』をリリースする。

昨年4月にリリースした1stアルバムがレコード・ショップなどで注目を集め、『りんご音楽祭2019』を始め、『GFB(つくばロックフェス)』やmona records主催イベントへも出演を果たすなど、着実に認知を拡大させているLuminous101。空白を上手く活かしたグルーヴと淡いサイケデリア、日本語独特の響きが印象的なボーカルなどはゆらゆら帝国〜OGRE YOU ASSHOLE、Tempalayまでを想起させつつも、そのストレンジなポップネスからは圧倒的な個性も感じられる。

今回は未だ謎多きLuminous101のバンドとしてのルーツを挙げてもらった。国内シーンにおいてはもちろん、個人的には海外での活動にも期待したいニューカマーのバックグランドに迫る。

※回答、コメントは全てヤマザキユウキ(Vo.)によるもの

Text By Takazumi Hosaka


1. Led Zeppelin / Achilles Last Stand

この間ライブのリハで曲の入りと終わりのタイミングだけを切り取って演奏した時に気づいたんですが、僕らは1曲にたくさん展開を盛り込んで作るので、イントロとラストで全然違う雰囲気になってるものが多いんですね。僕らは純粋なプログレ・バンドでもミクスチャー・バンドでもないですが、そういう要素も組み込んだ上で聴きやすい曲というのが理想だと思っていて、この「アキレス最後の戦い」なんかはまさにそんな感じですよね。僕らのバンドはみんな権威に弱いので、曲作りで揉めた時にZeppelinの名前を出すとだいたい論破できます。


2. Television / Prove It

どんな音楽やってるの? と聞かれた時「敢えて言うならポストパンク?」と答えたりするのですが(伝わっているかどうかは知らない)、メンバー4人が共有する太い根っこ……まさにルーツかなと思うのがTelevisionであ
り、Talking Headsであり、ポストパンクという便利な言葉に集約されている気がします。ペラペラのへっぽこであればあるだけ良いような音楽が好きです。何かを言っているようで言っていない感じの歌詞も魅力的です。都会的でも現代的でもない僕らが食っていくにはポストパンクしかないと思っています。


3. New Order / Waiting For The Sirens Call

偏屈でも下手くそでもポップに曲を作っていこうというのが僕らのモットーで、その王道がNew Orderだと思っています。「バーニー(Bernard Sumner)も途中で歌えなくなってオクターブ下げたりするからね……」などと言われると何もかも赦されたような気持ちになります。この曲と同じアルバム(2005年発表の8thアルバム『Waiting for the Sirens’ Call』)に「Krafty」という曲が入っているのですが、イントロがほぼ同じフレーズから始まるので、リリースされた当時は違いがよくわかりませんでした。多分作っている途中で2曲に分かれてしまったのだと思います。僕らにも似たような経験がありますが、そういうところも好きです。イントロの違いについては今でもよくわかっていません。


Message

レジェンドばかり挙げてしまいましたが、僕らは全員で曲を作っていくスタイルかつ趣味がバラバラなので、4人の公約数という意味では誰しもが通る王道がルーツ(主にメンバーへの説明や説得に使うもの)なのかなと思います。アンセムにはアンセムたるべき理由があり、教科書として根っこにいてくれるととても安心感があります。ただ教科書をそのままコピーしてもつまらないしやる意味もないので、僕らは少し外れた小径みたいな所に活路を見出していきたいと思っています。


Profile

Luminous101

東京を拠点に活動。2019年に1stアルバム『Luminous101』をリリースし、各地のレコード・ショップを中心に話題となる。全国の音楽フェスティバルにも出演し、音源・ライブ共に高い評価を受ける。2020年7月、キャリア初のアナログ盤シングル『namari / CLK』をリリース。そのサウンドは邦楽の枠に捉われず、往年のニューウェーブやポストパンク、USインディーやUKに代表されるダンス・ロック、果てはクラウト・ロックやプログレッシブなどのエクスペリメンタルな精神をバックボーンに、日本から世界に向けた現代の音を模索する。


【リリース情報】

Luminous101 『namari / CLK』
Release Date:2020.07.10 (Fri.)
Price:¥1800 + Tax
Tracklist:
[Vinyl]
namari
CLK

[CD]
namari
CLK
S.V.O.C

※7インチ・レコード & CD


『配信情報』

『LIVEHAUS “Soundcheck”
“イノセントエイジ(未来編)” by Luminous101』

日時:2020年7月11日(土) START 20:00
会場:東京・下北沢LIVEHAUS
配信:Qumomee
料金:¥1000

※7月13日(月)までアーカイブ配信予定
※チケット購入者はライブ音源のDLも可能(ライブ音源のDLにはパスワードが必要です。パスワードはライブ動画配信時に公開されます)

配信詳細

Luminous101 オフィシャル・サイト

Spincoaster

Spincoaster

Spincoaster(スピンコースター)は、独自に厳選した国内外の新鋭MUSICを紹介する音楽情報メディアです。