Rootscoaster Vol.154

Nick Moon

およそ6年ぶりに音楽活動を開始したKYTEのNick Moon。ソロ・アルバムのリリースを控える彼に、ルーツとなった3曲を訊いた

UK/レスター出身のポスト・ロック/エレクトロ・ポップ・バンド、KYTEのフロントマン=Nick Moon(ニック・ムーン)がソロ・アルバム『CIRCUS LOVE』を4月11日(水)にリリースする。

本作はローファイな質感を残しながらも、ドリーミーな世界観やスウィートなメロディ・ラインといったKYTE時代からの持ち味は残しつつ、そこにまるでポスタル・サービスのようなアグレッシブなビートを追加。どこかノスタルジックな、メロウネスも湛えた快作となっている。

また、Nick Moon今年から日本をメインの活動拠点とし、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの全国ツアーへの帯同も決定。これからの動きにも大きな注目が集まっている。

今回はそんなNick Moonに自身のルーツとなった3曲を挙げてもらった。

Text By Takazumi Hosaka
Live Photo by Tetsuya Yamakawa (2018.03.20,21 Aoyama, TSUKIMIRU-KIMIOMOU)


1. Sigur Rós / Untitled 8 (Popplagið)

この曲は、ロンドンのライブで初めて観た時に、一番好きな曲になったと思う。それまでは、音楽がここまでパワフルで感情的なものになり得るということさえも知らず、歌詞の意味がわからなくても、Sigur Rósは常に僕の中で色々な感情を掻き立ててくれるんだ。『()』というアルバムで初めて彼らを知ったんだけど、友人からアルバムを借りる時に、消化するのが難しいかもしれないという忠告を受けた。この曲はそんなアルバムの最後の曲で、素晴らしい道のりにぴったりなエンディングのような曲だと思う。最後の数分は、この世の終わりのサウンドトラックみたいだよね。ライブで観た時は、ドラマティックなライティングの演出が施されていて、巨大な幕が下りた時にメンバーの影だけが映っていて、完璧だった。この先ライブに行っても、これ以上良いライブはこの先観ることないだろうと、当時は感じたよ。


2. Bright Eyes / Road to Joy

高校生の頃初めて彼らを聴いた時から、Conor Oberstは一番お気に入りの作詞家の一人だったから、Bright Eyesのどの曲を選ぶかすごく迷った。彼の歌詞は、いつも僕の頭の中で何らか残像を残すんだ。どうやってそんなことができるのかわからないけど。Sigur Rósの曲と同じで、この曲もアルバムの最後の曲。初めて純粋に何が曲の題材になっているのか知りたいと思ったのは、このBright Eyesの曲だと思う。Conorの声と歌い方には常にキャラクターが宿っていて、それがすごく大切なことだと僕は感じるんだ。


3. Blink-182 / Down

お気に入りの曲3曲を選ぶ時に、Blink-182の曲を入れないのは不可能だというぐらい、若い頃に初めて本気で好きになったバンドだ。「Down」は、少しサウンドの方向性が変わってきた時にリリースされた曲で、僕もそのタイミングで聴いている音楽が変わってきているところだった。少し重い、エモーショナルな雰囲気がある曲で、アルバムを聴いているときのハイライトだった。彼らはアルバム発売前にスタジオからの生配信をホームページでやっていて、授業中にパソコンを使っている時に友達と観ようと頑張っていたことを覚えているよ。インターネットが発展する前の時代だから、先生に怒られるまですごい粗い映像を見てたな。Tom DeLongeの声は、自分がティーンエイジャーで友達と遊んでばかりいた時期のことを思い出させる。これまでBlink-182のアルバムを買った時、どこにいたかも全部覚えているし、ライブに行った時のことも全部覚えている。僕にとっては本当に大事なバンドなんだ。


Message

Spincoasterをご覧の皆さん、まずはこれを読んでくれて本当にありがとう。自分にとって大事な音楽のことについて書くのは、すごく好きで、みんなにもぜひお勧めしたい。色んな思い出を蘇らせてくれるよ。

あと、僕のアルバム『CIRCUS LOVE』が今月4月11日(水)に出るんだ。もし聴いてくれているとしたら、本当に本当にありがとう! この世界には素晴らしい音楽で溢れているから、僕が作った音楽を聴いてくれる時間をとってくれていることはすごく光栄に思うよ!

もし僕のライブにも興味を持ってくれる人がいたら、5月に“GREENROOM FESTIVAL ‘18”に出るのと、とてもありがたいことに、この夏ASIAN KUNG-FU GENERATIONの全国ツアーのオープニング・アクトをやらせてもらうことになったんだ。そこで皆さんと会えること、そしてお話しできることを楽しみにしているよ。最近日本語の勉強を始めたから、何か勉強のコツがあったらぜひ教えてほしい! アジカンとは全国津々浦々旅ができるから、彼らには本当に本当に感謝しているよ! 彼らは本当に素晴らしいバンドだし、人としても素晴らしいから、もしみんな時間があったら遊びに来てね。

最後まで読んでくれてありがとう!


Profile

Nick Moon

2007年にUK/レスター出身のポスト・ロック/エレクトロ・ポップ・バンドKYTEのフロントマンとして活動を開始。デビュー当初から、そのドリーミーで叙情的な世界観あふれるサウンドと卓越したメロディー・センスが高い評価を得てきたKYTEは、ここ日本でも2008年の初来日ツアーが全公演ソールドアウトとなり、その後“サマーソニック2009”、“フジ・ロックフェスティバル2013”と大型フェスにも出演するなど計6度の来日を果たし、高い人気と支持を得てきた。
そのKYTEでボーカル/キーボードとして活動を続けてきたNickが、およそ6年ぶりに音楽活動を本格始動し、2018年4月に満初ソロ・アルバムとなる『CIRCUS LOVE』リリースする。

Instagram:@nickmoonmusic
Twitter:@NickMoon_info ‏


【リリース情報】

Nick Moon 『CIRUS LOVE』
Release Date:2018.04.11 (Wed.)
Price:¥2200 + Tax
Tracklist:
01. End/Gone
02. Guul
03. SPACE 666
04. Something
05. Animals
06. So Well
07. Story
08. Water
09. Cameron
10. I Seem To Love
11. You & Me

All songs written by Nick Moon
Produced by Nick Moon
Mastered by Greg Calbi

※国内盤CD(全11曲)
※初回仕様限定 直筆サイン入り紙ジャケット予定
※解説・歌詞・対訳付き

【Instagram 先行試聴企画】

Nick Moon初のソロ・アルバム『CIRCUS LOVE』のリリースを記念し、4月11日(水)に先行し、ソニーミュージック洋楽(@sonymusic_jp)Instagramのストーリーズ限定で新作の全曲試聴を実施中!

期間:4/7(土)0:00~4/10(火)23:59まで
URL:http://smarturl.it/CIRCUSLOVEinsta

※開始から24時間経過後はストーリーのプロフィール画面「ハイライト」からご試聴ください。
※Instagramストーリーズの機能は、iOSおよびAndroid版Instagramアプリのバージョン25以降で利用できます。


【イベント情報】

4月東名阪タワーレコード インストア・イベント

4月14日(土) 12:00~ タワーレコード名古屋パルコ店
4月14日(土) 19:00~ タワーレコードNU茶屋町店
4月21日(土) 12:00~ タワーレコード新宿店
4月27日(金) 18:30~ タワーレコード渋谷店

■各インストア・イベント詳細URL:http://www.sonymusic.co.jp/artist/nickmoon/info/492623

==

“GREENROOM FESTIVAL ‘18”
日程:2018年5月26日(土)・5月27日(日)
会場:横浜赤レンガ地区野外特設会場

※ニック・ムーンは5月27日(日)出演

■GREENROOM FESTIVAL ‘18 オフィシャル・サイト:http://greenroom.jp/

==

ASIAN KUNG-FU GENERATION 『Tour 2018 「BONES & YAMS」』
ツアー期間:6月7日(木)~7/20(金)

ASIAN KUNG-FU GENERATION 『Tour 2018 「BONES & YAMS」』サイト:http://www.akglive.com/tour2018/
 
==

■ソニー・ミュージック オフィシャル・サイト:http://www.sonymusic.co.jp/artist/nickmoon

■only in dreams オフィシャル・サイト:www.nickmoon.net

Spincoaster

Spincoaster

Spincoaster(スピンコースター)は、独自に厳選した国内外の新鋭MUSICを紹介する音楽情報メディアです。