mikahがニューシングル『Homesick』を本日11月18日(火)にリリースした。
アメリカ、日本、中国、そして2つのグループ――INTERSECTION、INTO1を旅してきた5年間を経て、2023年12月に初のソロEP『bleached』をリリースし、本格的にSSWとしての活動をスタートさせたmikah。今年9月には米レーベル/プラットフォーム〈88rising〉からシングル“Butterflies”をリリースしたことでも話題を呼んだ。
本作は、「逃げたい夜は、誰の心にも一度は訪れる」――そんな言葉から始まった、3部作音楽プロジェクト。自らの実体験をもとに書き上げた「Home(居場所)」をめぐる心の旅となっており、“Escape”、“In Between”、“Dream”――それぞれの楽曲が、旅立ち・彷徨・そして再定義という流れを辿りながら、「Home」という言葉の意味を深く問い直していく。
第1章“Escape”は、夢を追いかけたい衝動と、離れがたい故郷への想い。その間で揺れる葛藤を、感情の余白を残したサウンドとナイーブな言葉で紡ぎ出す。《Can I escape, is it too late(逃げ出せるのかな、もう手遅れなのかな)》――現実と理想の間で揺れる心を、R&B × インディポップのサウンドに乗せて,揺れるリアルな感情を描いている。
MVは全編フィルムで撮影され、山梨の自然と家屋を舞台に、幼なじみとのリアルな時間が映し出されている。懐かしさとあたたかさに満ちた映像の中には、次作へつながる伏線も忍ばせている。
第2章“In Between”は居場所を失い、自分すら見失っていく孤独な旅の途中。アコースティック × カントリー調の温かいサウンドとは裏腹に、《It’s just me and my suitcase(私と自分のスーツケース)》という一節が、夢と現実のはざまで揺れる心をリアルに描写。
第3章“Dream”は3部作の終着点にして再定義。タイトル通り、「夢」をモチーフにした本作は、心のどこかでずっと求めていた居場所=Homeへ「実際に戻ること」ではなく、「自分の中に見出すこと」として描いている。
音楽的には3部作の中で最もポップで開放感のある曲だが、そこに込められたのは「理想の未来は現実には存在しないかもしれない」という静かな気づき。それでも《Dreaming feels like home(夢を見ていると、まるで家にいるみたい)》という一節が何度も歌われるたびに、どこか温かい安堵感が心に残る。
mikah自身が「完璧な未来は現実中に存在しないかもしれない――だからこそ、それを『夢』に見るしかない」と語るように、夢と現実のあいだを揺れる繊細な感情が、光を感じるように幻想的なalt-popアップビートなサウンドに包まれた1曲に仕上がっている。感傷と希望を同時に抱える「いま」の感性に強く響く。
“Dream”のMVは第1章“Escape”と同じく、フランスから招いたクリエイティブチームが手がけ、全編を東京でフィルム撮影。渋谷の交差点や電車、タクシー、黄昏時の街景など、mikahが一人佇む印象的なカットを軸に、淡くも確かな心の変化を丁寧に描き出す。
「誰かの隣にいる夢」ではなく、「自分自身に戻る夢」をテーマにしたこの映像は、逃げ出した先で迷いながらも、自分の中に「帰る場所」を見出していく姿を静かに浮かび上がらせる。
“Escape”と通じる世界観を宿しつつ、ひとつの映像作品として独立した完成度を備えた本作。2作を通して辿ることで、まるで一本の詩的な映画を観たような、深い余韻が心に広がっていく。
【mikah コメント】
完璧な未来が現実には存在しないと受け入れること。
でも、夢の中では、たしかにそこにあると感じられる。
『Homesick』は、家を離れたすべての人に捧げたい作品。
たとえ世界のどこにいても、自分の居場所はきっと見つけられると信じてほしい。
【リリース情報】

mikah 『Homesick』
Release Date:2025.11.18 (Tue.)
Label:AVEX MUSIC CREATIVE INC.
Tracklist:
1. Escape
2. In Between
3. Dream
■mikah:Instagram












