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台湾インディ音楽アワード『金音創作獎(GIMA)』授賞式が今年も11月に開催


2025.06.16

台湾の最重要インディ音楽アワードである『第16回 金音創作獎(Golden Indie Music Awards)』(以下、GIMA)授賞式が11月1日(土)に台北流行音樂センターで開催される。

今年は「Brave(勇気)」をテーマに掲げ、創作活動の核心価値を恐怖との闘いとして強調。流行に流されずに自分自身に忠実である勇気を持つミュージシャンを応援するという。すべての賞は現在応募受付中。なかでもアジア諸国の作品を主な対象とする「ベストアジアンクリエイティブアーティスト賞」は、音楽スタイルや言語を問わず、海外からのエントリーも受け付けており、世界中の音楽クリエイターの積極的な参加を呼びかけている。

台湾文化部映画・テレビ・流行音楽産業局が主催するGIMAは、長年にわたり台湾の多様で活気あるインディーズ音楽シーンの育成に重要な役割を果たしてきた。「ベストアジアンクリエイティブアーティスト賞」は、アジアのより多くのクリエイティブなアーティストやバンドに交流の場を提供し、国際舞台における台湾のポピュラー音楽のつながりと融合を促進することを目的としている。

この賞の歴代受賞者とノミネート者は、幅広いスタイルと地域にまたがり、アジア音楽の豊かさとグローバルな可能性を示している。韓国の象徴的なバンドSilica Gel、インドネシアのヒップホップの先駆者・Rich Brian、伝統とストリートスタイルを融合させたライブの魅力で世界を席巻している新しい学校のリーダーズ、韓国系アメリカ人のヒップホップ歌手・Audrey Nuna、独特のイメージで欧米の音楽界に進出した・Rina Sawayama、そして独特な魅力を有するバンド・CHAIなどがこれまでに表彰されてきた。

昨年の授賞式では日本からキタニタツヤ、韓国よりフォークシンガーのイ・ラン(이랑|Lang Lee)、人気ヒップホップ番組『SHOW ME THE MONEY』で準優勝したラッパー・SINCEらがパフォーマンス。また、過去にはKing GnuやALIがプレゼンターを務めるなど、GIMAはアジアの音楽業界において欠かせない重要な国際イベントとなっている。

イ・ラン(이랑|Lang Lee)
SINCE

そんなGIMAは今年で16年目となる。10代から20代への転換期を迎えたかのようで、自己変革を象徴すると同時に、台湾の音楽創作全体の成熟も映し出している。「Brave(勇気)」というテーマは、クリエイターがいかにして恐怖と共存し、創作を恐怖と闘う行動へと転換していくかに焦点を当てる。トレンドに囚われず、自分自身に忠実であり続け、真の自分を恐れないミュージシャンたちは、「Brave is the new normal(勇気こそが新たな常態)」という精神を作品を通して実践している。

2025年度の「ベストアジアンクリエイティブアーティスト賞」の7月1日(火)まで応募を受付中。台湾国籍以外のアジア系音楽クリエイターやグループであれば、言語やジャンルに制限なく応募できる。登録詳細およびアワード情報については、オフィシャルサイトよりチェックを。


【イベント情報】

『第16回 金音創作獎(16th Golden Indie Music Awards)』授賞式
日程:2025年11月1日(土)
会場:台湾・台北市 台北流行音樂中心

金音創作獎(Golden Indie Music Awards)オフィシャルサイト


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