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DURDN、バンド史上最大規模となった全国ツアー『GET ON THE BOAT』完遂


2025.01.27

Header Photo by Ryotaro Kawashima

ストリーミングや各地ライブ、音楽フェスやイベントでも楽曲や高い演奏の評価を受けるBaku、SHINTA、yaccoによる日韓音楽プロジェクト・DURDN。1月29日(水)にはニューシングル『idealistic』のリリース控える彼らが、昨年11月より全国5都市を巡るバンド史最大のツアー『DURDN Live Tour 2024-2025 GET ON THE BOAT』をスタートさせ、1月17日(金)に東京・渋谷Spotify O-EASTにてツアーのファイナル公演を開催。大盛況となった当日のオフィシャルレポートが到着した。

1月17日、DURDNのツアー『Live Tour 2024-2025 GET ON THE BOAT』ファイナル公演が東京・渋谷のSpotify O-EASTで開催された。多彩な楽曲を次々と繰り出しながらオーディエンスとコミュニケーションを重ね、最高の一体感を生み出していく──これまで彼らが積み重ねてきたものがはっきりと見えるようなパフォーマンスが展開したライブの模様をレポートする。

マイケル・ジャクソンの『Get on the Floor』をSEにステージに登場したサポートメンバー・友田ジュン(Key.)、臼井岳(Ba.)、井上瑠哉(Dr.)と、SHINTA(Gt., Mani.)。最後にBaku(Vo.)が登場すると「こんばんは、DURDNです」という挨拶とともに、このツアーと連動して昨年11月にリリースされた“ON THE ISLAND”からライブはスタート。さっそくフロアにマイクを向けシンガロングを求めるBakuに、オーディエンスも全力で応えていく。そこから“TOKIDOKI”、“Summer Jumbo”と、力強いグルーヴで踊らせる楽曲が重ねられ、ステージの上もフロアもどんどん熱を高めていった。体を激しく揺らしながら歌うBakuも、軽快なカッティングからクールなリフまでを繰り出しながらステップを踏むSHINTAもノリノリだ。

Photo by Ryotaro Kawashima

「めっちゃ暑いですね。最初から気合い入れすぎた」というBaku。着ていたフーディを早くも脱いで半袖になっている。この曲だけ撮影OK、ということでステージに向けてフロア中からスマホが向けられた“捨てたらいい”ではSHINTAによるシンセのソロも鮮やかに決まり、“Regrets”と“306”はこのツアーためにアレンジされたメドレーで披露され、リズムの上を滑るようなBakuの歌が広がるなか、またしてもSHINTAによるギターソロがエモーショナルに響き渡った(歌い終えたBakuも「ギターソロ、エグいですね」と口にしていた)。

続いてはこのツアーで初挑戦しているというカバー曲のコーナーへ。3つの候補曲“LA・LA・LA LOVE SONG”(久保田利伸 with ナオミ・キャンベル)、“真夜中のドア〜stay with me”(松原みき)、“DISTANCE”(宇多田ヒカル)から、ツアー毎公演、様々な方法でオーディエンスに1曲決めてもらうという遊び心の詰まったセクションだ。Bakuから候補曲の曲名が提示されるたびに客席からは歓声があがり、新旧問わない音楽好きが集まっていることがうかがえる。その歓声に対し、Bakuはそれぞれの曲を一節歌うサービスっぷり。この日は、オーディエンス一人ひとりが曲名を叫ぶ声量で決める形をとり、“真夜中のドア〜stay with me”に。よりパワフルにアレンジされたこのシティポップの名曲から“Palm”へとシームレスに繋げれば、ミラーボールが回り出し、O-EASTはムーディなダンスフロアへと変貌を遂げていった。

Photo by Kanta Nakano(SMS)

2年前、2023年に『Spotify Early Noise Night』でこのステージに立ったことを懐かしみつつ、前日の1月16日が1stシングル“Conflict”のリリース記念日だったことにちなんでサプライズで一節披露すると、ライブは後半戦へ。眩いストロボライトが瞬く中“Runner’s High”がアッパーに鳴り響き一気にギアチェンジすると、“WARUNORI”のハードなサウンドがさらにその勢いを加速させる。SHINTAの弾くノイジーなギターとBakuのソウルフルなボーカルのコントラストがとても鮮やかだった。

Photo by Ryotaro Kawashima

BakuもSHINTAも互いに共鳴し合うようなハイテンションなパフォーマンスを見せ、サポートメンバーのソロ回しでこのバンドの確固たるスキルとグルーヴを見せつけた“忘れたいね”を終えると、ライブはもう終盤だ。ここで届けられたのが1月29日にリリースされる新曲“idealistic”。Bakuの「理想を追い求めて辿り着くという曲」という言葉とともに届けられたこの曲のスケールの大きなサウンドが、じんわりとフロアに広がっていく。曲が進むごとに徐々に熱を帯びていくBakuのボーカルは、まるでオーディエンスに語りかけるよう。曲が終わると大きな歓声が沸き起こった。

そして“apart”を経て、その“idealistic”のカップリングとなるもうひとつの新曲“Hearth Place”も披露。スタンドマイクに体を預けながらしっとりと歌い上げるBakuの姿が新鮮だった。メロウでシンプルなサウンドで始まった楽曲がドラマティックに展開すると、ステージのライティングもどんどん激しくなり、エモーションを掻き立てる。SHINTAはギターを弾きながら激しく頭を振り、鳴り響く低音がビリビリと会場を震わせる。O-EASTのサイズには収まり切らないような迫力は、DURDNの最新形、そして未来を見せつけるに十分なものだった。そしてアウトロが鳴り続く中、BakuとSHINTAはステージを去る。その姿に大きな拍手が送られる中、ライブ本編は終わりを迎えたのだった。

Photo by Ryotaro Kawashima

もう1人のメンバー、トップライナーのyaccoも加わってのアンコールでは、ツアータイトルについて「“GET ON THE BOAT”は“Get on the Floor”(Michael JacksonはSHINTAのルーツである)のパロディです。踊らないといけないんですよ、みなさん」とSHINTAがオーディエンスを煽り、アッパーに“Study”を繰り出す。サポートメンバーにフロアまで全員を巻き込んでの「あー人生」のリフレインで一気にボルテージを高めると、ラストは“Drink!”。yaccoのソロパートにも歓声が沸く。声を出し、体を動かし、手を叩き……オーディエンスも全力で参加する中、最高の一体感を生み出し、ツアーはその幕を下ろしたのだった。「同じ船に乗ってくれてありがとうございました!」。ツアータイトルに託した思いを乗せたBakuの言葉にも充実感が宿っていた。

Photo by Kanta Nakano(SMS)

Text by Tomohiro Ogawa

Setlis
1. ON THE ISLAND
2. TOKIDOKI
3. Summer Jumbo
4. 捨てたらいい
5. Regrets
6. 306
7. 真夜中のドア〜stay with me ※松原みきカバー
8. Palm
9. ミアネ
10. 年の瀬に
11. Runner’s High
12. WARUNORI
13. All of you(remix)
14. 忘れたいね
15. idealistic
16. apart
17. Hearth Place
18. Study
19. Drink!

セットリスト プレイリスト


【リリース情報】


DURDN 『idealistic』
Release Date:2025.01.29 (Wed.)
Label:Sony Music Labels Inc.
Tracklist:
1. idealistic
2. Hearth Place

配信リンク

DURDN オフィシャルサイト


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