ラッパー・句潤、GREEN ASSASSIN DOLLARプロデュースの2ndアルバム『風呼ぶカモメ』11月リリース

横浜出身のラッパー、句潤が前作『秋雨の宴』からおよそ4年ぶりとなる2ndアルバム『風呼ぶカモメ』を11月25日(水)にリリースすることが発表された。

これまで『CHOICE IS YOURS 2018』や『UMB 2015 神奈川予選』、『UMB 2016 神奈川予選』といったMCバトルで優勝した戦績を持つ句潤。今作『風呼ぶカモメ』は今や世界レベルで注目を集めているGREEN ASSASSIN DOLLARがプロデュースを担当。さらに、横浜が世界に誇るダンスホールDEEJAY、RUDEBWOY FACEらも参加。アートワークは前作から引き続きQuniが手がけている。

さらに、句潤も所属するヒップホップ・バンド、MEATERSの冬人STRUTによる作品レビューも公開された。

『風呼ぶカモメ』 作品レビュー By 冬人STRUT

ストリートアルバムを含めると自身3枚目となる句潤のソロアルバム「風呼ぶカモメ」はBEAT提供が全曲GREEN ASSASSIN DOLLARとなっている。今現在、日本で最高峰の呼び声も高い話題のビートメイカーだ。

アルバムを再生するとまるで眠りにつくようにゆっくりと立ち上がる1曲目「INTROLL」。途中でかすれたエレピのループに変わり句潤が登場する。GADのBEAT TAPEにも収録された「MOOD 1」のRE-EDITをまるで別の2曲であるかのように聞かせているのはさすがである。

不意にラップが終わり、すぐに2曲目が始まる。どこか不安にさせる和音のループに太くもタイトなドラムとベースが煙った空気を引き締めているBEAT、そこに乗る印象的なフックが強い中毒性を生んでいる「飛矢」

2曲目の後半からアカペラが始まりそれに繋がる形で、前向きなリリックが聴き手の背中を力強く押す3曲目「Color」が始まる。

他にも適当な場所で切ったようで絶妙なループになっている神業CHOP BEATに、句潤のラップとDJ TAKEFUNKによるパンチラインのScratchがフックを形作る4曲目「メインディッシュ」

そしてミニマイズされたベースラインによって句潤のアルバムではお馴染みのD.D.Sとの掛け合いが映える一曲「Notes&Moneys」

コロナ下に自身のアルバム「ナイスパニック」をリリースしたPONEYとリモートラップ電話1発録りという自粛生活下での彼らの謎の私生活を垣間見られるような「Skit」

シングルカットまったなし、G-FUNKを感じさせる旨味成分の強いBEATに、横浜のA1 CLASS DEEJAY RUDEBWOY FACEとMEATERSのTALK BOXER KILLA NAMIが参加する「My Way」など妙々たるfeat陣にも目を奪われるが、このアルバムはぜひ1枚を通して聴いてほしい。

全編に渡って広がっているEmotinalながらも仄かに煙たい濃密な空気の中、句潤によるDisだけではない様々な言葉が紡ぎ出されている。

黄昏時に一人で佇むようなラストのインスト曲「OUTROLL」がフェードアウトした後に句潤のアカペラで終わるのだが、実はこれは自身のLIVEの前口上にもなっている。プレイヤーをリピートにしていれば、ここからそのまま眠るように一曲目の「INTROLL」が再び始まるのだ。

このようにストリーミングでは味わえない巧みな構成もこのアルバムの魅力の1つとなっている。

もう一度言うが、このアルバムは1枚を通して「繰り返し」聴くことを強く推したい。


【リリース情報】

句潤 『風呼ぶカモメ』
Release Date:2020.11.25 (Wed.)
Label:BUTCHER’S STUDIO
Tracklist:
1. INTROLL
2. 飛矢
3. Color
4. メインディッシュ (Scratch by DJ TAKEFUNK)
5. Notes&Moneys feat. D.D.S
6. 風呼ぶカモメ
7. SKIT~リモートワーク With ナイスパニック P
8. Word の Sword
9. Good より Better
10. My Way feat. RudeBwoy Face, KillaNami
11. Kick&Push
12. Bad ときっとを Spit
13. OUTROLL

■句潤:Instagram / Twitter