Matthew Dear

Bunny's Dream

Matthew Dear / Bunny's Dream
「キャリア最高傑作」とも評される最新アルバムより「Bunny's Dream」のMVが公開。快進撃は続く

あるときはプロデューサー、またあるときはDJ。そしてジャンルの垣根を越え、シームレスにシーンを横断する。テキサス生まれデトロイト育ちのMatthew Dearが、前作『Beams』からおよそ6年ぶりのアルバム『Bunny』を先月リリースした。

本作はすでに各メディアから高い評価を受けており、老舗批評サイトのPopMattersに至っては「Dearのキャリア最高傑作」と激賞している。これまでプロデューサーとしてアヴァンギャルドなポップ・ミュージックを追求する一方、DJとしては限りなくフロア・ライクなミックスを世に送り出してきたが、本作はまさしくその真ん中を射抜くようなアルバムだ。

アルバムには全編通して4つ打ちを基調としたグルーヴが感じられるが、そこはかとなく漂うオルタナティブな精神性。例えばディープ・ハウスのテンポにDearのアンニュイなボーカルを乗せた「Modafinil Blues」、Tegan and Saraを客演に呼んだことで陰と陽の二律背反な世界観を持った「Horses」。まるで万華鏡のように、1曲を通して見えてくる風景は実にカオティックだ。そして、たとえようもなく美しい。「Bunny’s Dream」のMVもなんとなくハーモニー・コリンズの映画っぽくて、個人的には大変好みである。(実際のところDearは「90年代のSonic Youthのビデオを作ってるみたいだったよ」とコメントしているが)


【リリース情報】

Matthew Dear 『Bunny』
Release Date:2018.10.12 (Fri.)
Label:Ghostly
Tracklist:
01. Bunny’s Dream
02. Calling
03. Can You Rush Them
04. Echo
05. Modafinil Blues
06. What You Don’t Know
07. Horses (feat. Tegan and Sara)
08. Moving Man
09. Bunny’s Interlude
10. Duke of Dens
11. Electricity
12. Kiss Me Forever
13. Bad Ones (feat. Tegan and Sara)
14. Before I Go

Yuki Kawasaki

Yuki Kawasaki

ライター / エディター / ディレクター。週末は大抵都内のクラブにいますが、社交性はそれほど高くないです。映画も好き。 【影響を受けたアーティスト】Underworld / Aphex Twin / D’Angelo