James Blake
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James Blake / If The Car Beside You Moves Ahead


最新曲「If The Car Beside You Moves Ahead」がリリース! 2018年の幕開けを告げる珠玉の内容

2018.01.28

精力的に活動を続けるJames Blake。昨年末にはDon McLeanの「Vincent」をカバーし、今年の初めにはJay RockやKendrick Lamarらと共に「King’s Dead」を発表した。

そんな彼がついに、2016年にリリースされたフル・アルバム『The Colour in Anything』以来のオリジナル楽曲を投下してきた。不安とチルが混ざり合った、何とも不思議な心地になるトラックである。新曲の名前は「If The Car Beside You Moves Ahead」。

既にネット上では歓喜の声が渦巻いている。前作『The Colour in Anything』の流れを引き継ぎつつ、圧倒的に新しい。巨匠Rick RubinやBon Iverとの共同作業、そしてBeyonceやJay-Zとの共演から得たエッセンスを、素直に楽曲へ落とし込んでいる。さらには、シーンの最先端を行くR&Bとソウルの造詣の深さを聴かせるだけでなく、James Blakeが2010年にリリースした『CMYK』に回帰している印象も受ける。言うならば、これまでの集大成。

しかし、それでも彼の眼差しは未来を向く。昨今のポップ・ミュージック・シーンにおいて、「新しさ」はどこに宿るのだろう? 2017年は、ボーカルを細かくカットアップする方法論がメインストリームとアンダーグラウンドを問わずトレンドであったが、彼はかかんにもそこへさらに切り込んでいるように思う。刻むだけでは飽き足らず、歌声のピッチも変え、まるで遊びながら新境地を開拓しているようである。

ダブ・ステップの神童としてデビューした彼は、10年近くキャリアを積んだ今も新鮮さとクリエイティビティを失っていない。早くも2018年を決定づけるトラックが生まれた予感。


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