INTERVIEW

SOMETIME'S

「時代に合ったやり方で自分たちの音楽を」――思わず心も踊る、魔法めいたサウンドが魅力の二人組バンド、SOMETIME'S初インタビュー

音楽ユニット、SOMETIME’Sの勢いが止まらない。SOMETIME’Sとは、2017年よりライブ活動を開始したSOTA(Vo.)とTAKKI(Gt.)による2人組バンドだ。初の音源リリースとなった1stシングル「Honeys」がJ-WAVEのチャート番組『TOKIO HOT 100』にランクインし、各種ストリーミング・サービスでも人気プレイリストにリストインが続いている。1970~80年代の日本のポップスに、ソウル、R&B、ロックなどの洋楽エッセンスを加えた音楽性。ソウルフルな歌声と高い演奏力を伴うサウンド・メイクが特徴だ。

そんなSOMETIME’Sが、7月31日に2ndデジタル・シングル「Take a chance on yourself」をリリースした。ライブでの人気チューンであり、耳に残るメロディアスにたゆたう極上のポップセンスが心地よい。本作は、ブラス隊に加え、清野雄翔(Pf / harmonic hammock)が奏でるピアノサウンドを取り入れたナンバーに仕上がっている。Nasty Men$ahが制作した、彩りがポップ・アートなMVも見どころだ。

Interview & Text by fukuryu(music concierge)


——言葉や歌声、刺さるサウンドに心奪われました。SOMETIME’S、結成のきっかけを教えてください。

SOTA:もともと別のバンドで横浜で音楽をやっていました。そのバンドがお互い解散になって、それで一緒にやろうと。というか、もともと高校の同級生なんですよ。当時は面識なかったんですけど、その後、横浜でバンドをやっていたら必然的に近い存在になって。

——どんな音楽性にしていこうなど、コンセプトなど考えられていましたか?

TAKKI:僕が1年間早く以前のバンドを解散していたので、その後スタジオ・ミュージシャンとして活動していました。バンドやりたいけどいいボーカルいないしなって宙ぶらりんだったんです。そんな時に、SOTAがバンドを解散して、誘ってくれました。二つ返事でOKで。もともと彼の英語の歌い回しだったり、ちょっとレイドしている独特のグルーヴ感が好みだったので、その辺を活かせる方向性にしたいと思ったのがはじまりでしたね。

——バンドでやろうってよりも二人でやっていこうと考えたんだ?

SOTA:そうですね。

TAKKI:それは最初っから。お互い、音楽仲間のつながりは持っていたので、必要なところで仲間を募っていければいいんじゃないかなって。その方がフットワーク軽くいろんなことにチャレンジできるので。

SOTA:縛られずにいろんなことがやれますよね。

——自由度の高さってことだ。ユニット名の由来は?

TAKKI:仲のいいデザイナーがいて。それこそ、7月31日にリリースした「Take a chance on yourself」のカバー・アートも手がけていて、その子が自分の服のブランドをやっていて、Tシャツのデザインの中に“SOMETIME”って書いてあったのがあって。デザインいいなって、バンド名にしちゃいました(笑)。

——で、そこから後付けでいろんな意味があったりするんでしょ?

TAKKI:ははは(笑)。そりゃそうですよね(苦笑)。一応、“SOMETIME”S”という単語は実はこの世に存在しないワードなんです。“SOMETIME”や“SOMETIMES”はあるんですけどね。どちらも、“いつか”や“ときどき”という素敵な日本語の意味があって。そんな後付けをSOTAとは話しましたね。

——それは音楽的なイメージにもつながっていきそうですもんね。大事だと思います。二人とも、SOMETIME’Sを結成していろんな人に作品を聴いてもらうにあたって、明確な目標もあるんでしょ?

TAKKI:二人で、遠くの目標は決めようって話して。それはゴールではないですけど、カリフォルニアに自分たちのプライベート・スタジオを作ろうって。

——めっちゃいいですね。作ったら遊びに行きたいね。

TAKKI:ははは、ぜひ(笑)。その目標に向かって、海外でも評価される音楽を作っていきたいねってなりました。やるなら、まず日本のど真ん中に通用する曲を作りたいなって話しながら。そこは明確でしたね。

——ちなみに作詞作曲など、二人の役割分担はどのような感じですか?

SOTA:僕が曲でTAKKIが詞ですね。特に決めたわけではないのですが、それがスタンダードになっています。

——では、お二人それぞれをどんな人なのか、紹介してもらってもいいですか?

SOTA:高校の頃、TAKKIと接点がなかったという理由にもなるんですけど、TAKKIは音楽をやっていたんですけど、僕はラグビー部だったんです。

——SOTAさんからみたTAKKIさんはどんな人ですか?

SOTA:そうですねぇ、どんな人ともニュートラルに話ができる人かな? うん、そんな印象ですね。

TAKKI:むずいなぁ。公然と言えることがあんまりないな(笑)。あ、SOTAは常にお酒呑んでいるイメージですね。僕は逆に一切呑まないんですよ。よくいえば、僕は頭が固くてアカデミックに音楽と向き合いたいタイプなんですけど、逆にSOTAはフランクで音楽との向き合い方もカジュアルなのかな。直感で判断しますよね。

——そこは二人の個性があるのですね。では、7月31日に配信シングル「Take a chance on yourself」がリリースされました。メロディアスで思わず口ずさみたくなる名曲だと思いました。どんなきっかけで生まれた楽曲なのでしょうか?

SOTA:これは僕がメロディーを持ってきて。TAKKIが歌詞を書いて。曲が出来てから実は2年以上経っているんです。

——YouTubeにもライブ映像がアップされていましたね。

SOTA:そうですね。これも前の「Honeys」もリリースにあたってリアレンジしているんです。あ〜、でも曲ができたときの感じ、もう覚えてないなぁ(苦笑)。なんていうか、仕事の帰り道にこんなメロディーが流れていたらいいんじゃないかなって思ったんです。最初はピアノとドラムだけで作って。

TAKKI:もともと、サウンド的にもグルーヴ的にもいなたかったんです。なんだろうな。サウンド的にはそうでもないんですけど、若干ヨーロッパっぽいなって印象をSOTAからもらったデモで受けて。それをモダン化しようとしましたね。Aメロで歌い回しを早くしてみたり、ラップまではいかないんですけど意識的に韻を踏んでみたり。なるべくフランクに遊べる音楽にしようと思いました。

SOTA:そういえばそうだったな(笑)。ラップみたいな歌い回しというか、この曲ができてライブでだいぶレイドバックした感じでそんなノリを楽しんでいきました。

——新曲「Take a chance on yourself」が、めちゃくちゃよくって。パワー持っている、ヒット感ある曲ですよね?

TAKKI:そうですね。なんならライブではセットリストから外さないよね?

SOTA:そうだね。「Take a chance on yourself」に似た感じなデモもあって。でも、やっぱりこっちにしようって思って記憶があります。思い出しました(笑)。

——「Take a chance on yourself」、魔法めいた良質なポップセンスあるよね?

SOTA:もともと、サビメロがいいなって作ったんです。で、歌い回しを適当な英語でデモであてて。その、いいなって思っていたメロディーの部分は言わなくてもTAKKIがうまく残して歌詞を入れてくれるんです。初期衝動の良さが残っている感じはしますね。

TAKKI:歌詞を書く際、SOTAが歌いやすいようにというか、歌いたくなるような詞を乗せるのが重要だと思っています。そこでいえば、曲のメッセージ性やストーリーは、その次って感じかも。文字数や英語の子音だったり、終わる母音にこだわっていますね。

——ああ、それが聴いていて気持ちのいい秘訣なのかもですね。2020年、音楽シーンはどんどん変わっていってますが、お二人はどんな風に捉えられていますか?

TAKKI:う〜ん、トレンドは意識しつつも、移り変わりが早すぎますよね。でも、僕らはR&Bやソウル・ミュージックだけをやりたいワケじゃないんですよ。サウンド的な流行もアンテナ張りながら、アレンジなどこだわっていきたいですよね。個人的には今のトレンドのサウンドって好みではないんですよ。時代と葛藤している気持ちが今はありますね。

——ちなみに、お二人がSOMETIME’Sをやる上で影響を受けたり、大事にしてきたものってどのようなものがありますか?

SOTA:僕はずっといいメロディーの歌が好きで、J-POPだとユーミンとミスチルが根底にありますね。ユーミンは親の影響ですね。特に「真夏の夜の夢」は最初に聴いた曲なので印象深いです。

——おお、またキャッチーな。で、どんどんハマっていった中でより好きになった曲は?

SOTA:いっぱいあるのでなかなか絞れないんですけど……、あ〜、今ふと思いついたのは「DESTINY」ですね。メロじゃなくって、2番からの最後の“どうしてなの 今日にかぎって”の一節が大好きで。日々生きている中で“どうしてなの 今日にかぎって”って思うことばっかりなので、すごい歌詞があるもんだなって。

——なるほどね。洋楽は?

SOTA:小学生の頃にQueenが大好きで。それも親父の影響で。サーファーだったので車で聴いた思い出ですね。Freddie(Mercury)のボーカル力だったり、すごいなって。その後、高校生ぐらいからを聴くようになってR&Bやソウルとか好きになっていきました。

TAKKI:僕はどちらかというと、中学生ぐらいはギターキッズでした。ロックバンドをやっていたんで。初めて買ったCDがハイスタとかで。バンドって楽しいなって。本格的にギターを勉強しようと思った時に、Hall & Oates(Daryl Hall & John Oates)、Earl KlughやNorman Brownとかジャズを聴くようになって。そこからファンクにいきました。あまりバックボーンめいたものはないんですけど、SOTAと通じるのは自分はフォークがよくかかる家だったので、オフコースや小田和正を聴いてましたね。綺麗な言葉遣いなどの歌詞は、影響があるかもしれません。

——おもしろいねぇ。音楽以外で好きなことはあったりします?

SOTA:僕はお酒が好きなんですけど、あとは将棋ですね。ハマっちゃって(笑)。バイトしていたお店で将棋が流行っていたんですよ。音楽以外で、唯一月額でアプリで課金しているのが将棋かも(笑)。

TAKKI:僕は、コーヒーと登山と書道ですね。人に言える趣味らしい趣味といえばそのくらいかな。

——へぇ。それはびっくり。多趣味だ。

TAKKI:コーヒーは勉強中なんですけど、美味しいお店のブレンドを探すのも好きですし、豆を自分で買って飲み比べるのも好きで。この豆の農園いいなって。

——SOTAさんに呑ませてあげたりは?

SOTA:僕はコーヒー興味ないんですけど、TAKKIが煎れてくれたコーヒーはめっちゃ美味しいです!!!

——あれだ、ゆくゆくはオリジナル・ブレンドをグッズ化だ。

TAKKI:ははは(笑)。

——めっちゃ凝り性なんでしょうね。

TAKKI:そうですね、ハマったらどんどんいっちゃいますね。

——では最後に、SOMETIME’Sにとって今年はどんな年にしていきたいですか?

SOTA:今はライブができないので、曲作りや制作して、サブスクで聴いてもらえるリスナーを増やしていきたいですね。TAKKIとは、お互いにライブの経験が長いんで、そこは染み付いているものがあるので、それは時が来たら盛り上げていきたいですね。

TAKKI:まだまだ無名の新人ですけど、ありがたいことにいろんな方がサポートしてくださって、今年はチャレンジしていきたいですね。コロナに嘆かずにフレキシブルに活動していきたいと思っています。時代に合ったやり方で自分たちの音楽を楽しんでいきたいですね。


【配信情報】

SOMETIME’S PRESENTS 『YouTube Streaming Live』
配信日時:2020年8月14日(金) START 20:00 (終演予定 20:40)
配信:YouTube
料金:無料

※アーカイブ期間:8月21日(金)23:59まで


【リリース情報】

SOMETIME’S 『Take a chance on yourself』
Release Date:2020.07.31 (Fri.)
Label:SOMETIME’S
Tracklist:
1. Take a chance on yourself

SOMETIME’S オフィシャル・サイト

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