台湾のインディ音楽を語るとき、単なる「配信プラットフォーム」では説明しきれない存在がある。それが「StreetVoice(街聲)」だ。
アーティストが楽曲を公開し、リスナーと直接つながるという点ではSoundCloudに近いが、StreetVoiceは再生数やフォロワーの獲得のみにとどまらない。その運営会社であるNeutron Inc.は、ライフスタイル型音楽フェス『簡單生活節(Simple Life Festival)』、1,000人規模のライブハウス「Legacy Taipei」、新人発掘オーディション『大團誕生(The Next Big Thing)』、インディ専門メディア「Blow吹音樂」、さらには著作権代理やマネタイズ支援までを次々と立ち上げ、音楽の発表からキャリア形成までを一体で支える仕組みを構築してきた。台湾ではこの複合的な取り組みが、個々のアーティスト支援を超え、インディシーンそのものを育てる基盤として機能している。
他国ではあまり見られないこの複合的なエコシステムが、どのようにシーンを活性化させてきたのか、StreetVoice創設者であり台湾音楽業界の重鎮・張培仁(Landy)氏にメールインタビューを敢行。授賞式が迫る音楽賞『StreetVoice Awards(街聲年度音樂趨勢大獎)』立ち上げの背景、そして次なる展望についても語ってもらった。
Interview & Text by Takazumi Hosaka
Photo by StreetVoice提供

最初のコンセプトは「夢の始まり」──StreetVoiceローンチの背景
――StreetVoiceは2006年から台湾のインディ音楽を支えてきたプラットフォームですが、まず日本の音楽リスナーに向けて、どのような存在だと紹介するのが最も適切だとお考えですか。
張培仁:最初のコンセプトは「夢の始まり」でした。台湾でインディシーンがまだ広く理解されていなかった時代に、インディアーティストが作品を発表し、最初の支持者と出会える場所をつくりたいと考えたのが出発点です。継続的に進化してきた機能や仕組みを通じて、創作の起点から長期的な活動へとつなげ、段階的に夢を実現していけるよう支援することを目指してきました。この核となるポジションは、今も変わっていません。
――資料によると、StreetVoiceは単なる音楽配信サービスではなく、「アーティストの発掘・育成」「加速」「マネタイズ」までを一貫して担うエコシステムだそうですね。こういった構造は、どのような課題意識から設計されたのでしょうか。
張培仁:私たちが強く感じていたのは、インディアーティストが成長していく過程には、個人だけでは対応しきれない重要な局面が数多く存在するということでした。作品が適切に紹介・レコメンドされるか、メディアにどう取り上げられるか、複雑な音楽産業の中で自分の進路をどう見つけるか、そしてマネタイズをどのように設計するか。これらは多くの場合、継続的な成長を支えるための仕組みやサポートがあって初めて成立するものです。
そこでStreetVoiceは、音源配信だけでなく、アーティストの成長段階に応じて必要な支援やツールを提供するプラットフォームとして設計されてきました。私たちが掲げる「Make Everything happened from 0 to Infinity(すべてをゼロから無限大へと実現する)」という言葉の通り、作品の発表やレコメンドから、コンテンツ制作、メディア露出、ライブ機会、ファンマネジメント、そしてマネタイズに至るまで、段階的に成長を支えるエコシステムを構築している点が、StreetVoiceの特徴だと考えています。
――台湾の音楽シーンにおいて、StreetVoiceが登場する以前と以後で、アーティストのキャリア形成はどのように変化しましたか。
張培仁:StreetVoiceの登場以降、多くのインディアーティストやバンドがこのプラットフォームを通じてファンと出会い、活動を続けるための原動力を得てきました。一方で、ファンが「発見した喜び」からSNSでシェアすることが、強力なレコメンドとして機能し、さらなる拡散を生むという循環も生まれています。同時に、レーベルや音楽フェスの主催者もStreetVoiceを通じて相性のいいアーティストを発見し、その影響力が加速していきました。
インディーシーンの発展において重要な起点のひとつを担い、アーティストがメジャーレーベルに所属する前段階から、自身のキャリアパスを描き始めることができる環境を提供してきたと考えています。
たとえば、StreetVoice主催の『Simple Life Festival』は2006年にスタートし、ライフスタイルを軸にした明確なキュレーションのもと、音楽・食・衣・住など多様な若者文化を融合させました。その結果、インディ音楽への関心が一般層へと広がり、市場拡大の重要な転換点となりました。
――StreetVoiceを運営していく中で、若者の音楽トレンドの変化についてはどのように感じていますか?
張培仁:これは非常に興味深い質問です。特に、今のタイミングだからこそ考える意味があるテーマだと思うので、時系列に沿ってお話しします。
▼2006〜2014年
StreetVoiceおよび『Simple Life Festival』の立ち上げから最初の約10年間は、文青系(サブカル系)やフォーク系を中心としたインディアーティストの影響力が徐々に拡大していきました。StreetVoice上でも、フォーク系アーティストの投稿が最も多かったです。
▼2014〜2019年
StreetVoiceのアプリリリース(2017年)に加え、iPhoneの普及によって情報過多の状況が進み、若者は「情報はあるが、資源がない」状態に置かれるようになりました。その結果、パンク/ロックバンドが一気に台頭し、StreetVoiceの活躍度と、台湾の新世代が持つ創作エネルギーは、これまでにないピークへと達しました。
草東沒有派對(No Party For Cao Dong)、血肉果汁機(Flesh Juicer)、美秀集團(Amazing Show)、老王樂隊(Your Woman Sleep with Others)、deca joinsなどの大型ロックバンドが登場したこの時期は、台湾インディ音楽の高速成長期だったと言えます。
※deca joins“午夜的消亡”のMVには日本のバンド・ミツメの須田洋次郎や俳優の瀬戸かほらが出演。監督も日本人クリエイター・関山雄太が務めている。
また同時期に、中国で『中国新説唱(The Rap of China)』(ラップオーディション番組)が台頭したことで、ヒップホップ系のアーティストも急増し、インディ音楽は台湾および華語圏の音楽産業における新たな主流として形づくられていきました。
▼2020〜2025年
ショート動画の影響拡大、Instagramのリール動画やTikTokの普及、コロナ禍後のライブ市場の爆発的増加、グローバルスター中心のコンテンツ、アニメや二次元コンテンツ、トラフィック型ヒット、さらにはAIの影響も重なり、率直に言えば、インディ音楽にとっては過渡期であり低迷期でした。各地の政府による補助金をもとに多くの音楽フェスが開催され、アーティストや業界関係者を支える役割は果たしましたが、音楽トレンドの拡大や成熟につながったかどうかは不透明です。優れたアーティストや作品が生まれる頻度も、コロナ禍以前と比べて低下しました。
▼2026年
StreetVoiceは複数の新しいプロジェクトを打ち出す予定です。これは単なるアップデートではありません。プラットフォームとしての役割を改めて見つめ直し、現代の環境の中で、音楽創作に新たな推進力をもたらせるのかを再考する取り組みでもあります。同時に、アーティストの成長や収益、そして新しい発展モデルの構築に、実際に関わっていくことを目指しています。
トラフィックを盲目的に追い求めるのではなく、本来の色を大事に。StreetVoiceが掲げる育成思想
――StreetVoiceが一貫して大切にしている「育成の哲学」のようなものはありますか。
張培仁:姉妹会社である「本色音楽(TrueColor Music)」という名称が示す通り、StreetVoiceは、アーティストが市場の変化によって本来の色や創作の初心を失ってしまわないことを願っています。また、トラフィックを盲目的に追い求めるための創作をしてほしくないと考えています。
StreetVoiceが毎月開催しているオーディション『The Next Big Thing』や、日々のレコメンド、随時改善しているランキングアルゴリズム、そして各種イベントにおいても、一貫して「本来の色を守る」アーティストをプッシュしています。我々は、本色を守りながら成功した作品こそが、音楽市場においてより長期的な影響を持つと信じています。
――ランキング、レコメンド、セルフメディア、ライブハウス、フェスまで連動している点は、日本のプラットフォームと比べても非常にユニークです。これらを「分断せずに統合する」ことの価値を、どのように考えていますか。
張培仁:実際のところ、当初は「誰もやっていなかったから」という理由に尽きます。インディアーティストのためにサービスを提供する必要があり、その結果として上記の取り組みが次々と生まれ、インディ音楽産業の基盤となっていきました。
それぞれの取り組みが安定してきた段階で、初めてエコシステムとしての効果が徐々に見え始めました。このプロセスはいまも継続的に調整されています。特に、アルゴリズムを主要な基準とする現在のプラットフォーム環境では、注目が極度に分散しています。その結果、単発的なバズによる成功率は年々下がっており、即時的な反応に合わせることも求められがちです。そのなかで、長期的に価値を積み上げていく余地や、相互に拡張・増幅していくためのシステム的な支援は、どうしても失われやすくなっています。
実際に、顕著な成果も生まれています。たとえば、あるバンドがStreetVoiceでレコメンドされ、ランキングで注目を集め、プレイリストやメディアで紹介され、オーディション番組での露出を経て、フェスへの出演、「プライベートクラブ」(StreetVoiceが提供するクリエイター支援機能。「専属基地」とも呼ばれる)の運営、著作権の展開、グッズ販売やツアーのアレンジへとつながり、驚異的なスピードで成長しました。これは、StreetVoiceのエコシステム全体を活用した成功事例のひとつです。
――スーパーファンと直接つながる機能「プライベートクラブ」の導入について、その狙いや意図を教えてください。
張培仁:トラフィックを獲得するための代償は非常に大きく、そのために行う努力は、自身のスタイルを変えてしまう可能性があるだけでなく、結果的に徒労に終わることもあります。SNSのトラフィックは非常に一時的であり、「いいね」が簡単に押されることによって、コンバージョン率(実際の成果)が低くなるという問題もあります。
そのため、「プライベートトラフィック」の重要性が明確になってきました。アーティストにとっては、SNSで10万人のフォロワーを獲得するために労力を費やすよりも、1万人の有料で支えてくれるコアファンを育てる方が、アリーナ規模の公演市場を生み出す可能性があります。
「プライベートクラブ」は、アーティストが比較的成熟した成長段階に入った際に提供される、ファンマネジメントとコンバージョンツールのひとつです。コアファンとの交流、試聴、グッズ販売を通じて、より明確なファンデータを取得することができ、安定的かつ高い転換力を持つファン関係を構築することができます。私たちは、これこそがインディアーティストにとって、今後注目すべき発展モデルであると考えています。
――日本の音楽リスナーがStreetVoiceを利用する場合、まずどのような楽しみ方をするべきですか。
張培仁:現在のランキングは地域ごとの日・時間単位の変化を反映しているため、必ずしも他の地域のリスナーに適しているとは限りません。それは、StreetVoiceが即時的なトラフィックのみを、唯一のレコメンド基準としていないからでもあります。そのため、キュレーションプレイリストからチェックすることをおすすめします。
原住民音楽、ヒップホップ、StreetVoiceエディター・小樹による年間レコメンドや、「Song of the Day」などから聴き始めることで、異なるスタイルや興味深い作品に出会えるでしょう。
また、日本のインディアーティストに対しては、もしまだ著作権会社と契約していない場合、台湾で公演を行う際にStreetVoiceで作品を発表し、ファンと交流することをおすすめします。StreetVoiceに集まるリスナーは、参加意欲や支持意識が高いため、コンバージョン率も相対的に高いと考えています。

――StreetVoiceはアジア太平洋地域を視野に入れた展開を行っていますが、日本との関係性について、今後どのような可能性を感じていますか。
張培仁:現在の世界情勢において、「グローバルサウス」という概念は政治・経済の両面で重要性を増しています。文化面においても、アジア独自の創作(西洋的な美意識を前提としない表現)が、グローバル市場で注目される可能性は高まっています。この点において、特定の音楽ジャンルでは交流・相互作用・協業の可能性をさらに広げる必要があると考えています。StreetVoiceは、将来的に地域を越えた連携の媒介役を果たしたいと考えており、それは2026年の計画にも反映される予定です。
また、StreetVoiceは従来のレコード産業とは異なる支援モデルの構築を目標としています。インディアーティストが成功できる「自立型エコシステム」を持つ新しいレコード会社の形ということです。単なるリリース支援だけでなく、著作権、ライブ活動、ファンとの関係構築、そしてビジネス設計といった、各成長段階における多面的なサポートを含んでいます。もし日本に我々の取り組みに興味があるアーティストがいれば、今後はより積極的に交流や協業の可能性を探っていきたいです。将来的には、台日両国のインディアーティストによる共同創作を促進するイベントや仕組みを作りたいと考えています。
また、StreetVoiceは日本のインディアーティストが華語圏市場へ進出するためのルートのひとつでもあります。今後さらに深い議論が進めば、この部分についても機能を調整していく予定です。

「単なる結果型のアワードではなく、創作の動向やトレンドを継続的に観測するためのシステム」
――台湾には『金曲獎(GMA)』や『金音創作獎(GIMA)』がすでに定着しているなかで、新たな音楽賞『StreetVoice Awards』を立ち上げた背景を教えてください。
張培仁:初開催は、市場が変化している最中に決断しました。第1回において、有名なアーティストである伍佰先生が授賞時に語った言葉は、「アーティストは自分の本色を守り、市場環境に揺さぶられてはいけない」というものでした。
これは『StreetVoice Awards』の原点でもあります。変化の激しい市場環境の中で、最新のクリエイターを励まし、まだ大衆に気づかれていないものの、十分な可能性を持ち、聴かれる価値のあるアーティストを推薦し、業界の中で歩み続けられるよう、より多くの支援を与えたいと考えています。
『GMA』や『GIMA』では応募作品数が非常に多く、審査員が日常的に並外れた量の作品を聴いていない限り、多くの作品が見過ごされてしまいます。StreetVoice Awardsは、審査員や音楽フェスのキュレーターにとって、最新の創作エコシステムを事前に理解していくプロセスであり、それは単なる結果型のアワードではなく、創作の動向やトレンドを継続的に観測するためのシステムに近いです。
――応募制ではなく、デモ音源も正式リリースと同等に評価する仕組みは、日本のリスナーにとっても新鮮に映ると思います。この評価基準に込めた思想を教えてください。
張培仁:これはStreetVoiceの本質に関わる問題です。StreetVoiceは「発表プラットフォーム」であり、「ストリーミングプラットフォーム」ではありません。再生数によって権利会社に利益をもたらすのではなく、インディアーティストが見られ、聴かれ、注目されるプラットフォームなのです。これは、多くのインディアーティストが本当に必要としている価値です。そのため、StreetVoiceで発表し、推薦されることに同意した時点で、すでに選考資格を得ていると考えています。
StreetVoiceは完全に分散型プラットフォームとは言えませんが、できる限り「集権排除」し、インディアーティストの自由度と自主性を高めたいと考えています。これは、著作権保有やフィジカル生産投資を中心とする日本ならではのレコード産業の考え方とは異なるかもしれません(もし私が日本の業界理解に誤りがあれば、ご指摘ください)。
――運営の視点から見て、現在の台湾インディ音楽シーンで特に興味深いと感じる変化や傾向は何でしょうか。
張培仁:まず、前述したショート動画による「トラフィック化」の影響があります。華語圏では、インフルエンサーから歌手に転向するという現象が多く見られますが、私たちはむしろ、「一時的に大きな注目を集めること」と「本質的に理解されること」との違いを、より明確に意識するようになりました。 これは同時に、インフルエンサーではないアーティストが注目されるためには、異なる戦略やマーケティングが必要であることを示しています。
StreetVoiceは、音楽をショート動画向けの素材にするのではなく、ショート動画を作品そのものや創作者の文脈へと導く「入口」として、どのように機能させるかを考えています。この点について、StreetVoiceは2026年に向けて新たなプロジェクトを打ち出す予定です。
また、トラフィック化やインフルエンサー化が進む中でも、台湾のクリエイターが華語圏で特に強みを持つジャンルがあります。それが、ネオソウル、ネオジャズ、R&B、そして一部のヒップホップを含む、総称して「アーバン(Urban)」と呼ばれるジャンル/スタイルです。
台湾はグローバル化の時期が早く、若いクリエイターが世界的なトレンドと同期してきました。陶喆(David Tao)や蛋堡(Soft Lipa)から、近年のYELLOW黃宣、鶴 The Crane、LÜCY、Robot Swing、Whyte(?te)、問題總部(It’s Your Fault)など、優れたアーティストが生まれ、華語市場において競争力のあるジャンルを形成しています。
※上からYELLOW黃宣と春野、鶴 The CraneとSIRUP、Whyte(?te)とTENDREによる台湾 × 日本のアーティストによるコラボ曲
近年では、2000年前後に活動を始めたミレニアル世代のアーティストが再び高い注目を集め、トラフィックも上昇しています。陶喆(David Tao)、伍佰(Wu Bai)、張震嶽(Ayal Komod)などがその例で、リスナー層は00年代後半生まれの若い世代にまで広がっています。
これは、現在の音楽創作がクラシックな名作とは一定の距離を持つ一方で、音楽を聴く年齢層が上昇していること、そして市場の嗜好が転換期にあることを示していると考えています。過去のグローバルチャートの変化を見ても、細分化されたポップブームの後には、誠実な音楽創作が次の世代のリスナーに求められるようになる傾向があります。現在は、その兆候が多く見え始めている段階です。
一方で、二次元コンテンツやAIによる創作も急速に拡大しており、虚実の間の競争は始まったばかりです。
以上の考察は、すべてStreetVoice内に蓄積された長期的なデータの変化に基づくものであり、これらは2026年に向けたコンテンツ戦略、レコメンド機構、そしてビジネスモデル再設計の方向性にも、直接的な影響を与えています。
――『StreetVoice Awards』にはヒップホップ、エレクトロニック、VTuber、AI特別賞なども含まれています。こうした新しい表現はどのように受け止められていますか。
張培仁:ヒップホップは常にStreetVoiceの中核を成してきました。2006年以降、後にクラシックと呼ばれる多くの初期ヒップホップアーティストたちが足跡を残しています。
蛋堡(Soft Lipa)、熊仔(Kumachan)、頑童(MJ116)、さらには中国の謝帝(Fat Shaddy)、近年ではwannasleep、Gummy B、陳嫻靜(Hsien Ching)など、いずれもStreetVoiceで頭角を現し、その後業界やファンに知られるようになりました。ヒップホップはすでに主流の一部であり、近年はトラフィック型ヒップホップも注目されていますが、本格派ヒップホップの熱が損なわれることはありません。
電子音楽は依然として西洋主導の音楽形式であり、アジアでは独自の成長システムがまだ確立されていないように見えます。台湾ではニッチな存在であり、StreetVoiceでも比較的ファン層の少ないジャンルです。それでも、今後への期待から引き続き後押ししたいと考えています。
VTuberがStreetVoiceで作品を発表し始めた背景には、多くのVTuberがインディアーティストやバンドとのコラボレーションを求め始めたことがあります。『StreetVoice Awards』は、この流れを反映し、より多くの越境コラボレーションを促進したいと考えています。
AIは2026年に新設された賞です。正直なところ、初期段階では混乱もありました。AI創作は、まだ広く「真実の創作」として受け入れられていないためです。しかし、真実の創作力を奨励する立場である一方で、創作の境界そのものを変えつつある現実を無視することもできないと考えています。
そのため、今後はAI専用のランキングも設ける予定です。技術が創作者に置き換わることを奨励するのではなく、あくまで現段階において、交流や対話のための場を用意することを目的としています。もちろんStreetVoiceとしては、そこに創作者自身の視点や選択が存在しているかどうかを、引き続き重視していきます。
――『StreetVoice Awards』の展望について教えてください。
張培仁:ゆくゆくは、アジアの新興アーティストを象徴するアワードへと成長させたいと考えています。現段階では、現代のトレンドを反映するだけでなく、短期的には注目されにくい、優れた作品に価値を与える存在でありたいと考えています。












