東京・高輪ゲートウェイ駅直結の場所に誕生した期間限定ベニュー「ZERO-SITE Takanawa Gateway」。今年3月末のオープンからわずか1か月足らずでありながらも、すでに多くの注目を集める同ベニューにて、5月3日(土・祝)にアーバンスポーツと音楽が交差する、新しい都市体験を提供するカルチャーフェスティバル『URBAN SPORTS & MUSIC FESTIVAL – USMF -』(以下、USMF)が開催される。
本稿ではその舞台となる“都市型ベニュー”、ZERO-SITE Takanawa Gatewayの魅力とともにUSMFの注目ポイントについてもご紹介する。
Text by Jun Fukunaga
駅直結という立地、最先端の設備を導入した新ベニュー
国内最大規模のエキマチ一体の街「TAKANAWA GATEWAY CITY」の“まちびらき”に合わせてオープンした「ZERO-SITE Takanawa Gateway」は、“ナイトミュージアムバー & クラブ”という斬新なコンセプトを掲げる新ベニュー。その特徴は、高輪ゲートウェイ駅直結という圧倒的なアクセスのよさとわずか4ヶ月間という限られた期間のみ運営されるという“レア感”にある。
700人収容可能なイベントスペースとラウンジ、3つのバーを併設する同ベニューでは、国内外のトップDJを迎えた音楽イベントをはじめ、アート、ファッション、デザイン、スポーツなど、多彩なカルチャーが交差するプログラムを展開。平日夜はナイトミュージアムバー、週末はミュージックバー & クラブへとシフトし、平日と週末でその表情を変えるのも特徴だ。アップサイクルビールやプラントベースのバーフードなどエシカルなメニューも提供している。
さらに、特有のロケーションを活かし、金曜日の夜には高輪ゲートウェイ駅構内で日本初となるエキナカDJイベント『EKINAKA FRIDAY』も開催している。全10回の不定期開催イベントとなるが、直近では日本のダンスミュージックシーンを代表するレーベル〈TREKKIE TRAX〉によるフリーイベントが行われた。
音響面では、3Fイベントスペースに音質の精度、音圧、耐久性において世界最高峰と称される「Danley Sound Labs」のサウンドシステムを日本で初めて導入。これにより繊細かつ迫力のあるサウンドにより、深い音の世界の探究が可能になっている。一方、2Fラウンジには名高いナイトクラブでも採用され、クリアな音質でトップDJからの支持も厚い「VOID ACOUSTICS」 によるサウンドシステムを構築。さらに最新鋭のアメリカブランド「1 SOUND」のスピーカーを配し、ここでしか味わえない特別な音楽体験を提供する。
また、視覚演出面もこのベニューの大きなウリとなっている。3Fイベントスペースには、天井を覆う27mのLEDパネルが設置されており、こちらでは日本のベニューではまだ珍しい空間上部に投影される没入感のある映像演出を楽しめる。さらに日本初上陸となるキネティックアートインスタレーションが常設されており、音楽とともに光のアート鑑賞ができることも魅力的だ。
豪華アーティストたちが集結したオープニングイベント
こうした立地、スペックが音楽好きの間で注目を集める中、3月末に行われた3日間のオープンニングイベントには、日本のクラブシーンのレジェンド田中 知之 / Tomoyuki Tanaka(FPM)やMFSやnasthugといった現在のクラブシーンを牽引する人気アーティストやDJ、「テクノゴッド」の異名で知られるKen Ishiiら豪華アクトが日替わりで出演。記念すべきオープニングに華を添えた。
筆者もこのオープニングイベントに参加したが、まず驚いたのがそのアクセスのよさだ。先述したようにZERO-SITE Takanawa Gatewayは、高輪ゲートウェイ駅と直結した場所にあるのだが、これが予想以上に駅の改札から近い。道に迷うことなく入店できるのは嬉しいポイントだ。次に感銘を受けたのが従来のクラブとは一線を画すスタイリッシュな内装。ミニマルで有機的なデザインで、非常にアーティーで洗練された雰囲気に満ちており、来場者の美的感覚を大いに刺激する仕上がりだ。
また、2Fと3Fに設置されたキネティックアートも見応えがある。筆者の場合は、DJの音楽で踊り疲れた後に休憩がてら鑑賞していたのだが、正直それではもったいないと思わされたくらいだ。
そして、肝心の音響と視覚演出では、特に3Fイベントスペースに感銘を受けた。同ベニューが謳う繊細かつ迫力のあるサウンドは、実際に体験してみると音の解像度の高さに驚く。比較的大きな空間で音楽を聴いて楽しむには、やはりハイスペックな音環境が求められる。このサウンドシステムからは、そのことに対する深い理解がしっかりと伝わってきた。一方で会話も楽しめる適度な音量感でもある。インパクトのあるサウンドでありながらも会話も楽しめるという点は、こうしたスペースを交流の場にしている筆者のような人間には非常にありがたい。また、天井のLEDパネルの映像演出も実際に体感してみると思っていた以上にDJが作る音空間に没入させてくれた。
高輪ゲートウェイのZERO-SITE Takanawa Gatewayご招待いただきました🙏 pic.twitter.com/AwJZa75knN
— Jun Fukunaga fka LC (@LadyCitizen69) March 29, 2025
アーバンスポーツ × 音楽の融合を体感できる貴重な1日
このようにサウンドやスタイリッシュな雰囲気を醸し出す内装、展示アートによって、遊び慣れた音楽好きを魅了するZERO-SITE Takanawa Gatewayだが、そのスペックをフルに活用した体験を楽しめるイベントがJR東日本と連携して開催されるUSMFだ。
「ストリートの“今”を体感する、非日常な1日」というコンセプトの下に開催されるUSMFでは、ブレイキン、ヒップホップ、ワッキング、パルクール、BMX、ダブルダッチ、フリースタイルバスケットボール、フリースタイルフットボールなど、さまざまなアーバンスポーツにおける国内トッププレイヤーやダンサーが集結。“動き”と“音”が交差する新しい都市体験を創出する。
当日、入場無料で開催される12:00からの昼の部では、子どもから大人まで楽しめるプログラムを展開する。会場では気軽に身体を動かせるワークショップから、観るだけでも胸が高鳴るショーケース、即興バトルが繰り広げられるエキシビジョンサイファー、そしてアートの躍動を感じるライブペイントまで、親子でアーバンスポーツを体験可能な“街のプレイグラウンド”に変貌する。
また、ラッパーのvividboooyのライブやベテランMPCプレイヤー・KO-neyによるビートライブ、DJ WATARAI、JOMMY、矢部ユウナといったシーンの最前線で活躍するDJのパフォーマンスも加わり、ZERO-SITEが一日限りの都市型フェス空間に生まれ変わる。
一方、夜の部には、石野卓球、SHINICHI OSAWA、☆Taku Takahashi(m-flo, block.fm)、オカモトレイジ(OKAMOTO’S)、DJ HOKUTOらが出演。こちらでは日本のトップアーティストたちによる選曲と最先端の音響・視覚設備が融合した、他では味わえない熱狂的なクラブ体験が創出されることになりそうだ。
7月末には閉館予定のZERO-SITE Takanawa Gateway。後に「伝説的ベニュー」として語り継がれるであろうこの特別な空間で、アーバンスポーツと音楽の融合を体験できるのは、またとない機会となるはず。音楽、ダンス、スポーツが一体化するこの日限りの祝祭空間を、ぜひ現地で体感してみてはいかがだろうか。
【イベント情報】
『ZERO-SITE Takanawa Gateway
URBAN SPORTS & MUSIC FESTIVAL – USMF -』
日時:2025年5月3日(土・祝)12:00〜23:00
会場:ZERO-SITE Takanawa Gateway & 店舗前特設ステージ
料金:
昼の部(12:00〜17:30)入場無料
夜の部(17:30〜23:00)¥2,000(2D込み)
出演:
[DJ]
石野卓球
SHINICHI OSAWA
☆Taku Takahashi(m-flo, block.fm)
オカモトレイジ(OKAMOTO’S)
MAR SKI(MIGHTY ZULU KINGZ)
DJ WATARAI
DJ HOKUTO
JOMMY
矢部ユウナ
kaikan boy
RILL
[LIVE]
vividboooy
UKI
[MPC PLAYER]
KO-ney
[PARKOUR]
ZEN
[SHOWCASE]
Valuence INFINITIES
INFINITY TWIGGZ + A.R.M.Y(FULLCAST RAISERZ)
List::X
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