FEATURE

『S.W.I.M.』 Vol. 01

“音楽シーンに新たな波を”――新プロジェクト『S.W.I.M.』連載特集第1弾。VivaOla、I’m、Gi Gi Giraffe、asmiにショート・インタビュー

新進気鋭の国内アーティスト17組の楽曲を収めたコンピレーション・アルバム『S.W.I.M. #1 -polywaves-』が9月9日(水)にリリースされた。

本作は渋谷を拠点とする独立系レコード会社「ULTRA-VYBE」が立ち上げた、“音楽シーンに新たな波を立てるアーティストをリスナーの元へと送り出すこと”を目的とした新プロジェクト、『S.W.I.M.』の第1弾リリース作品。ジャンルやスタイルもバラバラながら、どのアーティストからもどこか新世代ならではのフレッシュな感覚が感じられる。

今回、Spincoasterでは『S.W.I.M.』を連載で特集することに。それぞれのプロフィールをより詳細に紐解くべく、コンピ参加アーティストに共通の質問を投げかけた。

なお、9月26日(土)には音響面や設備をアップデートした東京・下北沢のライブハウス/カフェ/CDショップ、mona recordsにてリニューアル後初となる2フロア往来サーキット形式のライブ・イベント『mona records「S.W.I.M.」PARTY』も開催される。こちらは来場 & 配信での実施となるので、現場に行けない方もぜひチェックを。

Text by Takazumi Hosaka


  VivaOla

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――音楽を始めたきっかけを教えて下さい。

中学生の時、ギターを弾きたくて始めたのがきっかけでした。

――現在のスタイルを形成するにあたって、影響を受けたアーティスト/作品を教えて下さい。

D’Angelo 『Voodoo』

――コンピ『S.W.I.M. #1 -polywaves-』に収録された楽曲はどのようにして生まれた作品でしょうか。

6月にリリースしたミニ・アルバム『STRANDED』の制作途中で完成した曲です。アルバムや自分の音楽的方向性を再確認させたれた曲になったので個人的にもすごく好きな曲となっています。

――今後の展望を教えて下さい。

9月、10月、12月に用意しているものがいくつかあるので、ぜひその時にチェックしてみてください!

――『S.W.I.M.』の語源にちなんだ以下の4つの質問にお答え下さい。

■「Seek」=最近探しているもの、求めているものは?

最近というか常にですが、人生におおけるバランスを求めています。

■「Wonder」=最近驚いたこと、もしくは不思議に思うことは?

最近サイクリングにハマっていて、人生で初めて自分から始めようと思ってハマったスポーツなので結構驚いています。

■「Iconic」=あなたのアイコンとなる人物、存在は?

韓国のアーティスト、DEANが個人的にアイコンとなっている存在です。

■「Music」=最近聴いている音楽は?

最近POPS研究会というアーティストに凄くハマっています。最高です、ぜひ聴いてみてください!

【Profile】

R&B SSW/プロデューサー。R&Bをはじめとし、ヒップホップやネオソウルなどの様々な音楽から影響を受ける。2019年5月に初セルフ・プロデュースEP『Bloom』をリリースし、翌年の2020年6月に初セルフ・プロデュース・アルバム『STRANDED』をリリース。Wez Atlas、Tommi Crane、michel koがメンバーとして所属する東京を拠点に活動する音楽・アートコレクティブ〈Solgasa〉の一員。


  i’m

[Twitter / Instagram]

――音楽を始めたきっかけを教えて下さい。

3歳ごろからピアノを習っていました。実家にピアノがあったので、音楽を始めたのは自然な流れだったと思います。楽曲制作を本格的に始めたのは高校2年生の秋です。

――現在のスタイルを形成するにあたって、影響を受けたアーティスト/作品を教えて下さい。

たくさんありますが、1番衝撃を受けたのはキリンジのエイリアンズです。

――コンピ『S.W.I.M. #1 -polywaves-』に収録された楽曲はどのようにして生まれた作品でしょうか。

去年の冬、お風呂に入っている時にサビのフレーズを思いついて、急いで上がって、床に座り込んでコードを弾きながらiPhoneに録音しました。その時のことを鮮明に覚えています。歌詞もメロもほとんどその時のままです。1stシングルの「Slow Motion」をリリースした後、次は絶対にダンス・チューンを作ろうと思っていて。その頃よく聴いていたのがm-floの「come again」で、「この曲が流行っていた時代のクラブで流れている感じ」を意識して制作しました。

――今後の展望を教えて下さい。

福岡県外でのライブもしてみたいなと思っています。郊外の景色がきれいなところで夜風を浴びながら歌いたいです。

――『S.W.I.M.』の語源にちなんだ以下の4つの質問にお答え下さい。

■「Seek」=最近探しているもの、求めているものは?

秋は一番洋服探しが捗る季節なので、いろんなお店を巡るのが楽しいです。

■「Wonder」=最近驚いたこと、もしくは不思議に思うことは?

不思議に思ったら誰かに聞いたり調べたりしするので、解決した疑問はすぐ忘れてしまいます。

■「Iconic」=あなたのアイコンとなる人物、存在は?

思いつかないです。

■「Music」=最近聴いている音楽は?

インストをよく聴くようになりました。

【Profile】

甘美な歌声と聴く人に寄り添い引き込む歌詞を都会的なサウンドに乗せて独特の世界観を作る、北海道出身で福岡を拠点に活動するSSW、I’m。地元大学生によるカレッジ・チャートやプレイリストで話題となったシングル「Slow Motion」やレーベル・メイトのバンド、shakyから小川朝陽がプロデュースした、2ndシングル「BATHROOM」をリリース。2020年7月15日には待望の3rdシングル「サマータイムラブ」をリリース。


  Gi Gi Giraffe

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――音楽を始めたきっかけを教えて下さい。

昔から父親がギターを弾いていたのですが、それに影響を受けてまず兄が中学生の頃にギターを始めました。その後僕も中学に上がると、兄に「お前にも弾けんの?」と挑発的に勧められました。始めて間もない頃は全く歯が立たず、よく泣き寝入りしてましたね。2週間ほど小休止した後、覚えたコードがスラスラと弾ける様になっていて、大体同じタイミングで父親がゴツくて大きいMTRとドラムマシンシーケンサーを貸してくれたので、宅録の原点は一応、中学2年生の時ということになります。

――現在のスタイルを形成するにあたって、影響を受けたアーティスト/作品を教えて下さい。

とりあえず簡単に、影響を受けたアルバムを10枚上げてみます。

①The Beatles 『The Beatles(White Album)』

②The Vines 『Highly Evolved』

③Little Barrie 『We Are Little Barrie』

④The Stray Cats 『Rant ‘N’ Rave with the Stray Cats』

⑤Capsule 『S.F. sound furniture』

⑥Darwin Deez 『Darwin Deez』

⑦The Black Keys 『The Big Come Up』

⑧The White Stripes 『The White Stripes』

⑨G.Love & Special Sauce 『G.Love & Special Sauce』

⑩.Beck 『Mellow Gold』

それぞれ大まかに影響を受けた部分を上げると、

①②は、曲の短さ・歌メロの固定感

③④はギタリストとしての影響

⑤⑥は打ち込みやDTM、宅録っぽさ

⑦〜⑩はブルース的な黒っぽいフィーリング、及びローファイな側面

以上になります。

――コンピ『S.W.I.M. #1 -polywaves-』に収録された楽曲はどのようにして生まれた作品でしょうか。

完成した時期としては2019年の12月〜2020年の1月あたりだったと思います。去年はあまりライブ活動が活発ではなかったのですが、年末に久しぶりに出演したイベントで急にモチベーションが上がり、確かその翌日にはMacBookに向かって作業を始めていましたね。

<Jail=牢屋 / Out=出る>という意味合いで、“ここ数年の活動に対するサボタージュからの脱出”を強く意識した作品となっています。当時は曲作り自体も久々だったので中々感覚が思い出せず、とにかく曲を作らなきゃという気持ちだけが大きくなっていました。

その結果音楽的なインスピレーションはほぼゼロで、ドラムの打ち込みからひたすら手探りで進めていったのを覚えています。既存の曲と比べて違う部分は、珍しく“サビ”のパートを追加した点です。中々夢中になって作り込めた曲ではなかったので、完成した直後もあまり愛着がわかなかったのですが、恐らくサビが入ったことによって周りの人にも意外と好印象を与えられたようでとりあえず一安心できました。

――今後の展望を教えて下さい。

コロナの影響もあって観客入りのライブが中々行えない状況が続いていますね。今はもっぱら配信ライブが主流ですが、この流れはもしかしたらこの先数年は続くのではないかなという気がしています。以前別のインタビューで大きな目標を聞かれた際に「ワンマンソールドアウトしたい!!」とおこがましく書かせていただいたのですが、その夢もしばらく叶いそうにないので(笑)、現在はただただ次のEPに向けて新曲を作り続けています。

その作品からのリード・シングル「King Beef」が9月16日(水)に発表されたので、ぜひ耳にしてみてください。

――『S.W.I.M.』の語源にちなんだ以下の4つの質問にお答え下さい。

■「Seek」=最近探しているもの、求めているものは?

今求めているものは、一週間程度のまとまった自由時間ですかね。EPなどのまとまった作品を作る場合、そのくらいの期間で土台となるデモを書き上げちゃうことが多いので。

■「Wonder」=最近驚いたこと、もしくは不思議に思うことは?

曲作りに熱中してる際に、CDが売れてた時代とストリーミング主流の現代ではどちらがアーティストにとって良い状況なのか、ということは今でもくよくよ考えてしまうことのひとつです。それは恐らくアルバム全体として自分の作品を聴いてほしいという欲求があるからでしょう。しかし逆に言うと、プレイリスト主義の現在の流れでは、一曲っきりの当たりも大きいという捉え方もできるので、短期的に活動の大きなアップデートができるチャンスがあるとも言えるかもしれません。そのチャンスに長い間(活動休止期間中)賭けようとしなかった過去の自分に甚だ疑問符がわきます。

■「Iconic」=あなたのアイコンとなる人物、存在は?

カリスマ性という点で、中田ヤスタカさんでしょうか。音楽制作においてきちっとルールを設けている部分にすごく憧れます。例えば、制作時間とのメリハリを作るために移動中は音楽を聴かないとか、アートワークを先に用意してからそのイメージに合わせて楽曲制作し始めたりとか……。いろんなルールがあると思いますが、あらゆる作業を自分自身で行っているというワンマン感に一番大きく影響を受けています。

■「Music」=最近聴いている音楽は?

アーティストというよりはゲームのサントラとか聴いてることが多いかもしれないです。『Undertale』や『Stardew Valley』といったインディーズのゲームをやるのが好きで、そういうサントラの曲とか聴きながら就寝したりしてます。

【Profile】

フジロック主催『Rookie A Go Go』への出演、またPredawnやドミコ、MONO NO AWAREといった現行インディ・シーンの最前線バンドとも共演し、ドレスコーズ・志磨遼平などアーティストからも支持を受けるローファイさを持った宅録インディ・ロック・バンド。楽曲「Picture」が『名建築で昼食を』(テレビ大阪)OP曲に採用されるなど注目を集めている。


  asmi

asmi


[Twitter / Instagram]

――音楽を始めたきっかけを教えて下さい。

大好きな姉が音楽好きでよく歌をうたっていたので、それを最初は真似るように音楽を好きになっていって、気づけば自分の意思で高校の軽音楽部に入り、ボーカルを始めたのがきっかけです。

――現在のスタイルを形成するにあたって、影響を受けたアーティスト/作品を教えて下さい。

aikoさんです。元から好きだったこともありますが、時には恋に溺れてしまうけど強い女の子である、ということを大事にしたかったので、aikoさんの描く歌詞には影響を受けています。

――コンピ『S.W.I.M. #1 -polywaves-』に収録された楽曲はどのようにして生まれた作品でしょうか。

去年の12月ごろに私自身片想いをしていて、その気持ちをそのまま曲にしました。電話をかけるかかけないか悩む夜中とか、冗談めかしてしか言えない”好き”とか、そういう片想いならではのもどかしさみたいなものが書きたくて、、、でも気付いたときには食べることで頭がいっぱいになってました笑

――今後の展望を教えて下さい。

この度初めて自分のCDを、アルバムを作って、私にはもっと書きたい歌詞があるし見てもらいたい世界があるなと思いました。それを如何に表現していけるかだと思っているので、未来がすごく楽しみです!『S.W.I.M.』と同日、9月9日に私の1st Album 「bond」が発売になるので、是非こちらも合わせて手に取って頂きたいです。

――『S.W.I.M.』の語源にちなんだ以下の4つの質問にお答え下さい。

■「Seek」=最近探しているもの、求めているものは?

おいしいものです! 絶品グルメを求めています。。

■「Wonder」=最近驚いたこと、もしくは不思議に思うことは?

人生で初めてハバネロ入りカレーを食べたら、辛すぎて驚きました。私は辛いものがあまり得意ではないので、辛いものがとっても好きな人と、それが苦手な人と、その違いはなんなんだろうと不思議に思いました。。

■「Iconic」=あなたのアイコンとなる人物、存在は?

最近ではYouTuberのkemioさんです。元気がなくなったとき、kemioさんの動画を見ると自然と力が湧いてくるし、考え方などもリスペクトしています。

■「Music」=最近聴いている音楽は?

nape’sという福岡のバンドです。2年前くらいに知ったのですが、最近また再燃しています。全体的にゆるいサウンドで、それにあった歌詞やメロディ、ギター・リフが作り出す心地良さがたまりません。。

【Profile】

ラッパー・Rin音の楽曲「earth meal」への客演でも話題の19歳のSSW・asmi。『十代白書2020』でグランプリを獲得しており、POPでJAZZYな歌声から年頃の女の子が抱く恋愛の悩みや日常の想いを切り取って歌う。1stアルバムの『bond』は2020年9月度の『タワレコメン』に選出。Spotifyの注目新人に特化した公式プレイリスト『Early Noise Japan』でプレイリストカバーも飾る注目のSSW。


【リリース情報】

V.A. 『S.W.I.M. #1 -polywaves-』
Release Date:2020.09.09 (Wed.)
Label:ULTRA-VYBE, INC.
Tracklist:
01. VivaOla / Runway
02. YOHLU / &I
03. I’m / BATHROOM
04. Alex Stevens / BEACH HOUSE CLUB
05. Gi Gi Giraffe / Jail Out
06. asmi / anpan
07. Peggy Doll / Beautiful Like That
08. SPENSR / LIPS
09. American Dream Express / Make Me Stoned
10. gato / G0
11. kycoh / Life-size
12. MÖSHI / Back And Forth (prod. Pause Catti)
13. TOKYO RAVE GROUPIE / Mellow Down Easy
14. カメレオン・ライム・ウーピーパイ / Free Elephant (S.W.I.M.Mix)
15. illiomote / ブラナ#15
16. UNERI / ちょっといいこと
17. 碧海祐人 / 夕凪、慕情


【イベント情報】

mona records 『S.W.I.M.』 PARTY
日時:2020年9月26日(土) OPEN 14:00 / START 14:30
会場:東京・下北沢 mona records
料金:来場 ¥2400 (1D代別途) / 配信 ¥600
出演:
asmi
SPENSR
碧海祐人
カメレオン・ライム・ウーピーパイ
American Dream Express
MÖSHI
Peggy Doll
illiomote
UNERI
Alex Stevenes

・チケット
来場チケット:LivePocket
配信視聴チケット:TIGET

※イベントの内容は変更となる場合がございます。

S.W.I.M. オフィシャル・サイト

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