UKはリーズを拠点に活動中のポストパンク/オルタナティブ・バンド、Drahlaが5月3日(金)にデビュー・アルバム『Useless Coordinates』をNYのインディ・レーベル〈Captured Tracks〉からリリースします。本日は同アルバムの中から、先行曲として公開された「Stimulus For Living」をご紹介。
DrahlaはLuciel Brown(Vo. / Gt.)、Rob Riggs(Ba. / Cho.)、Mike Ainsley(Dr. / Cho.)からなる3人組。SavagesやMetz、そしてSonic Youthなどからの影響を感じさせるソリッドかつノイジーなギター・サウンドが特徴的なバンドです。
最近のUKの中だと、やはりサウス・ロンドンから出てきたアーティストの活躍が目立ちますが、Drahlaも元々はLucielとRobのベッドルーム・プロジェクトとしてサウス・ロンドンでスタートしました。そこからMikeが加入し、彼らの地元でもあるリーズに拠点を移し今に至ります。
今回公開された「Stimulus For Living」は、昨年からライブで披露されていた1曲で、90’sオルタナ的なファジーかつノイジーなギター・サウンドと、クールでどこか冷たさも感じさせるLucielのボーカルが魅力的な1曲。これまでの彼らの集大成でもあり、これからのDrahlaにとっては名刺代わりの1曲となるのではないでしょうか。特に、間奏で使われている手の平で弦全体をおさえて、敢えてミュートしたリズム・ギターのアイデアにはハッとさせられました。
また、MVの冒頭部分ではメンバーのインタビューがアート系の美術館に展示されていそうな映像と共に流れており、まさにアーティスティックな映像作品に仕上がっています。過去にはZINE付属のEPなどもリリースしており、彼らは音楽以外のアート的な面でも強いこだわりを感じさせます。今回のデビュー・アルバムでも、ピラミッドと「砂」付きのカセットという斬新なアイデアでの販売も行われる予定で、フィジカル面でも楽しませてくれる存在なのです。
このピラミッドと砂のアイデアとリンクするであろう「Pyramid Estate」のMVも公開されています。こちらの楽曲では3人の攻撃的な演奏に加え、まるでJames Chanceのような暴れ回るサックスも印象的。どうやら最近のライブではサポート・メンバーとしてサックスを入れているようで、3ピースのポストパンク・バンドがまず最初のサポート・メンバーにギターやシンセではなく、サックスを迎える辺りもセンス◎です。
【リリース情報】
Drahla 『Useless Coordinates』
Release Date:2019.05.03 (Fri.)
Label:Captured Tracks
Tracklist:
1. Gilded Cloud
2. Serenity
3. Pyramid Estate
4. Stimulus For Living
5. React/Revolt
6. Primitive Rhythm
7. Serotonin Level
8. Twelve Divisions of the Day
9. Unwound
10. Invisible Sex
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