Detroit Swindle

Yes, No, Maybe (feat. Tom Misch)

Detroit Swindle / Yes, No, Maybe (feat. Tom Misch)
オランダの俊英が英国の新星を招致。起用な才能同士が溶け合い、フロア・コンシャスな仕上がりに

昨年の来日も記憶に新しいオランダはアムステルダム出身のハウス・デュオ、Detroit Swindleが2ndアルバム『High Life』を5月28日(月)にリリースしました。

本作は2014年リリースの『Boxed Out』に続く新作。前作にもMayer HawthorneやSandra Amarieといったシンガーを起用しておりましたが、今作にもLAハウス・シーンで異彩を放つSSW/プロデューサー/DJのSeven Davis Jr.、オランダ出身のジャズ〜ファンク・バンドのJungle by Night、ベルリンの鍵盤奏者/プロデューサーのLorenz Rhode、そして今回紹介する「Yes, No, Maybe」に参加しているTom Mischと、より多才なアーティストがゲスト参加しています。

本楽曲は、アルバム・リリースに先駆け、Mixmagにてプレミア公開されたり、YouTubeチャンネルをメイン母体としたメディア/レーベル、〈Majestic Casual〉にも取り上げられるなど、各所でジワジワと話題を集めていたナンバー。

相変わらずその若さとは裏腹に滋味深い歌声を披露するTom Mischと、4つ打ちを軸としながらもオーガニックな質感を擁した上音で装飾されたトラックの相性は抜群。ソングライターのクレジットにもTom Mischの名が記載されていることから、単なるボーカル参加ではなく、共作となっているよう。

イントロをはじめ随所に配置されているギターの音色は言わずもがなですが、軽快さを演出しているパーカッション辺りも、もしかしたらTom Mischの仕事なのではと勝手に想像しています。

なお、本作は先述のゲスト参加曲以外にも、全体的に粒の揃ったかなり良質なアルバムとなっています。ゲスト参加曲はそれぞれのゲストの色を濃く反映させた作りとなっていながらも、それ以外の彼らのみで作り上げたオリジナルとの統一感も取れており、フロア・ユースと普段のリスニング、両方のシチュエーションでも真価を発揮しそうな1枚。

個人的にはSeven Davis Jr.が参加した「Flavourism」の硬質な4つ打ちが好み。この曲はアルバムに先駆け、彼らの自主レーベル〈Heist Recordings〉から先行リリースされていたナンバーでもあります。

Takazumi Hosaka

Curator & Interviewer

Takazumi Hosaka

情報時代の野蛮人です 【影響を受けたアーティスト】 ↑The High-Lows↓ / Sex Pistols / The Strokes