2018年は日本酒と焼酎にハマり、暇さえあれば呑み歩いていたので、もしかすると聴いたアルバム/EPの枚数と呑んだお酒の種類が同等ぐらいな気がしています。熱燗が美味しい今の時期は最高です。
5. Ceremony / Oxygen
東京アンダーグラウンド・シーンを牽引する若きバンド、Ceremonyのしっとりとしたナンバー。UKのマッドチェスターや近年のコペンハーゲンのポストパンク・シーンともリンクする彼らの一番の魅力は、何と言っても狂気を秘めた美しいライブ演奏にあります。ボーカル・Daiki Kishiokaの激しいパフォーマンスはまさに現代のIan Curtisと称したくなるほど。個人的に今年6回もライブに出向いたほど好きなバンド。
4. Baywaves / Still in Bed
休日の昼下がり、まだベッドにいたい……。曲名が表すように、そんな気分に聴くのにぴったりの一曲。自らの音楽をヒプノ(睡眠)・ポップと称するBaywavesは、スペインから世界に羽ばたいたHindsの次に気になるスパニッシュ・バンド。
3. Bakar / BADlands
SkeptaやElton Johnも認めるロンドンのニューカマー。FoalsやBloc Partyといった00年代後半のポストパンク・リヴァイバルの影響が伺えるサウンドに併せて、現代のイギリスの体制や社会への主張を述べる彼の姿は、もはやパンク。
2. Whenyoung / Pretty Pure
ダブリンからロンドンに拠点を移したインディ・ポップ・バンド。The MaccabeesのFelix Whiteに見出され、彼が主催する〈Yala! Records〉からリリースした本楽曲は、紅一点ボーカル・Aoifeの甘い歌声がより際立つ瑞々しいガレージ・ロック・ソング。
1. Sports Team / Margate
ギターが鳴った瞬間から胸の高まりが収まらない、ワクワクしてただ無茶苦茶に踊りだしたくなっちゃうこの感じ……。いつの時代も、ロックに求めるのはこういうものだと思う。イギリスで新人バンドが混戦する中、オールドスクールなギター・サウンドをかき鳴らす彼らは、新たなロック・ヒーローになるのではと期待したいです。
Comment
例年以上にライブとクラブ・イベントに加えて、東京のアンダーグラウンドな小箱のパーティに遊びに行っていた一年でした。けれども、回りに回って自分の音楽の原点であるロックが一番好きだなと、毎年ベストを選びながら思います。
今夏、初めてとなるオランダと、2年ぶりにイギリスへ旅行に行き、グライムやテクノなどのパーティからロックのライブまで色々音楽を楽しんで来たのですが、その中でも特に楽しかったのは、The Murder CapitalやYak、Mystery JetsのメンバーがDJとして出演した〈Yala! Records〉のパーティ。ソールドアウトになったこのイベントは、お洒落な若者がロックで踊っていて、イギリスはやっぱりロックが身近な国なんだなと感じました。
今年はその〈Yala! Records〉に所属するバンド含め、南ロンドンから発信される「So Young Magazine」に登場する若手のイギリス・バンドをよくチェックしていました。ベストとして選出したバンドはもちろん、他にもDream Wife、Goat Girl、HMLTDなど、確固とした自分たちのスタイルや意見を持っている、パンクな姿勢の若きイギリスのバンドたちにやっぱり私は惹かれてしまいます!
番外編マイ・ベスト
「ベスト 酒」
「御前酒 – the silence Cry Baby」
冒頭で述べた通り今年は日本酒、焼酎を色々呑んだのでもちろんベスト・酒にします。岡山県産の日本酒。酸味があってフレッシュで美味しいです。