Best Tracks Of 2016

aoi

キュレーター、aoiによる2016年の年間ベスト・トラック!

昨年キュレーターを辞めたもののまた舞い戻ってきました!
ベスト・トラックは若手アーティストを中心に選んだばかりに、アーティストの平均年齢が22歳ぐらいと、私がSpincoasterに加入した年齢となってしまいました。まだまだ若いけど、歳を感じる・・。


5. Hidden Charms / Cannonball

ロン毛でスキニーパンツにかっちりジャケットを着てギターをかき鳴らす彼らは、往年のロック・スターのようだ。Temples、Blossomsに引き続きイギリスから現れたサイケデリック・バンド、Hidden Chrams。これでまだメンバー21~22歳とは、渋すぎる。最近ギター・ロック・シーンは元気がないと言われているけど、彼らみたいな勢いのある若手バンドがいるならロックの未来は安心だ。時代錯誤のロックンロール、最高。


4. Jay Prince / Father, Father

ヒップ・ホップからのベストはChance The RapperでもAnderson .Paakでもなく、UKの新生Jay Princeを。Mura Masaとも交流のある23歳の若手ラッパーによる最新EPからのこ曲は、壮大なゴスペルのコーラスとゆったりとしたメロウかつ甘美なメロディーをバックに、人種や宗教など自らのバックグラウンドを歌い上げる。そういったポエティックな歌詞もまた彼の魅力。今年Visionで見た彼のパフォーマンスもエロくてクールだった。


3. Them Park / L.A (Is Stealing My Friends)

ロンドンの3人組、Theme Parkがカムバック。若さゆえのノスタルジーが詰まっていたデビュー・アルバムから約3年、年月を経て大人になったはずの彼らの曲はより輝きを放ち、鮮やかで美しい常夏の楽園の世界を作り出す。曲の後半、叙情的なギター・リフと美しい歌声でエモーショナルに盛り上がるところなんて特に秀逸。彼らはまだ青い世界から抜け出せないのか。鮮やかなLAの情景をバックにしたサスペンス・ドラマ仕立てのストーリーのMVもまた素晴らしい。来年この曲を含む2ndアルバムがリリースされるとのことで、待ち遠しい!


2. Declan McKenna / Isombard

若干16歳のときにデビュー曲「Brazil」をリリースし、その若さとセンスの良さでUKロック界に衝撃を与えたDeclan McKennaの最新曲。美しく叙情的なシンセサイザーとコーラス、エモーショナルなメロディー、幼い顔からは想像もつかないハスキーな歌声が組み合わさり、疾走感あるロック・チューンとなっている。ライブで観たら、シンガロングして飛び跳ねたくなること間違いなし。
“BBC Sound of 2017″のロング・リストを始めとして各メディア期待の新人としてピックアップされており、すでに2017年は彼の年になりそうな気配も。それにしてもデビュー時はギターを抱えながら1人で忙しなく色々な楽器を弾いていたのがなんだか可愛かったけれど、今やバンドを抱え、少し大人になったなぁ……。


1. Cullen Omori / Sour Silk

1位は我が青春、Smith Westernsの元フロントマン、Cullenくんのデビュー・アルバムからの1曲を。愛。


Comment

2016年は不死身と信じていたDavid Bowieの訃報から幕を開け、ロック・ヒーローを失った悲しみの一年でした。しかし、個人的には音楽関連で嬉しい出来事が多く、特にベスト・トラックでも選出した、10代のころからの私の憧れ、Cullnen Omoriへのインタビューは、自分の音楽ライターとしての一つの目標であったので、彼に様々なことを訊けて感無量でした。いつかもう一度、繊細でいて危うい魅力を持つ彼のライブを観たいと思っています。
また、今年は様々なジャンルの音楽をつまみ食いしていましたが、やっぱり私は下手くそで青臭くてノスタルジーを感じさせてくれる青春ガレージ・ロックが大好きです。ロックは不況だなんだと言われている昨今ですが、ベスト・トラックで挙げさせて頂いたアーティストはもちろんのこと、次々と勢いある若手バンドは出てきており、またロック系のライブやイベントに行けば若い世代のコ達もいっぱい来ていて、ギター/ガレージ・ロックというものの需要を感じるし、それは不滅だと感じています。
というわけで、今後も勢いのある若手をいち早く紹介していきたいと思うので、来年もよろしくお願いします!


番外編 マイ・ベスト

【ベスト・映画】

how-to-be-single

『ワタシが私を見つけるまで (原題:How To Be Single)』

ガールズ・ナイトにぜひ! 『そんな彼なら捨てちゃえば?』製作チームの新作で、主演は『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』でブレイクしたDakota Johnson(ちなみに彼女の元彼はDrownersのボーカル)。
主人公アリスは長年付き合っていたボーイフレンドと別れ自分探しにNYへ。夜の街を遊び回り、独身を謳歌するのですが、でも最後にはその無意味さや自分を失っていたことに気づく。その主人公を演じるのがDakotaなのですが、ボブヘアやレトロなファッションがとてもかわいい! サントラもCharli XCXやMartin Solveig & GTA、Kendrick Lamarが使われていて最高です。

aoi

Curator & Interviewer

aoi

US/UKインディー・ロック、特にガレージ・ロックを愛するライター。Spincoasterには出戻りです。たまにブログ(http://4ever0cku.blogspot.jp/)も更新してます。