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SPIN.DISCOVERY -VOL.02- 出演アーティスト10. LLLL


シューゲイズやハーシュ・ノイズからの影響も感じさせる幻想的かつ幽玄なサウンドで、海外メディアからも注目を浴びるLLLL。11/9は是非とも洪水のような音の波に飲み込まれて!...

2014.11.04

いよいよ開催も近づき、そろそろ告知もしつこいと思われているであろう今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
しつこくてスイマセン! でも、今日も今日とて11/9のSPIN.DISCOVERY -Vol.2-出演アーティストを紹介していきます!

今回紹介するのはドリーミーかつ幽玄、そしてエレクトロニックかつノイジーなサウンドを奏でるLLLL

このLLLLが現れたのは2012年の5月頃。東京を拠点としていること以外、素性も編成も、アーティスト名の読み方すらもわからない状態ながら、その音源のクオリティや時代の先端とも共鳴する尖ったセンスが話題を呼び、国内外の多くのブログに取り上げられることに。
(アーティスト名の読み方について、関西を拠点とする音楽ブログ、lights + musicが行ったインタビューによると、「見た目で名前を決めた」そうで、「『フォーエル』とも『エルエルエルエル』とも発音が出来ますし、本当に好きな様に呼んでください」とのこと)

チルウェイヴの流れを汲みながらも、ただの二番煎じではないルーツの深さと懐の広さを感じさせる出来となったデビュー作、『LLLL EP』は以下から現在も購入可能。

ちょうど日本ではJesse RuinsTaquwamiなどがネット上で大きな注目を浴び、海外メディアやブログにも取り上げられ始めていた頃だったので、彼らに続く存在として大きな期待を寄せる人も少なくなかったはず。
また、サウンドのクオリティはいわずもがな、MVやアートワークまでも細部まで凝られた作りとなっており、個人的にも“これはタダモノじゃないな”と思わされたのを鮮明に覚えております。
そして日夜ネットで音楽をディグっているような人たちの間では、瞬く間に知名度が広がっていくと同時に、その正体に関しては様々な憶測も飛んでおりました。(ちなみに今とは異なりまだこの頃は、Twitterでもほとんど呟きがなく、とてもミステリアスな存在でした)

しかし、前述の『LLLL EP』の数ヶ月後にリリースされた『Mirror EP』の後、LLLLはしばらく沈黙を決めることになります。
こちらは特徴的な浮遊感などは健在ながらも、より重厚な質感のエレクトロニックなサウンドとなっており、トリルウェイヴ的要素も感じさせる作品に。

長らく音沙汰がなかったので、ネットの暗闇へと消えていってしまったかのようにも思えたのですが、なんと今年に入ってからドイツのレーベル、Modular Fieldより、200枚限定の10″EPを4月に、そして今年マルチネ主催の“東京”で初来日公演を果たしたLAのプロデューサー、Meishi Smileが主宰するレーベル、Zoom Lenseより超待望の1stAL『Paradise』を6月にリリースすることを発表。たちまちネットを中心に再び大きな話題を呼ぶことに。

先月開催されたRed Bull Music Academy Presents EMAF TOKYO 2014にも、同じくSPIN.DISCOVERY -Vol.2-に出演するN.O.R.K.と共に出演を果たすなど、ネット以外のリアルな場での活躍も。

久方ぶりの作品はこれまでよりもグッと音圧の増したノイジーなサウンドで、そのドラマティックなメロディと壮大な世界観からはM83を彷彿とさせもします。

Zoom LenseのBandcampにて購入可能ですが、詳細欄のリンクからフリーでDLすることも可能です。

また、Meishi Smile来日時に2.5D X ZOOM LENSという形で開催されたイベント“PARADICE”での彼のライブ・パフォーマンスの映像もUPされているので、是非とも予習の意味も込めてチェックを!
しかも11/9のSPIN.DISCOVERY -Vol.2-では、このイベントの時のおよそ2倍の40分セットを予定しておりますのでお楽しみに!

(Meishi Smileやkosmo katbo enなども出演した同イベントの全てのライブ映像をまとめたプレイ・リストはコチラ)

また、以前行ったRootscoasterでは、年末に新作EPをリリース予定だということなので、そこに収録される新曲も聴けるかもしれません……! お見逃しなく!

(Text by Hosaka)

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