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The Rhythm Method / Something For The Weekend


UKインディ・シーンから打ち出すメロディアスなブリティッシュ・ポップ。期待のデュオが新曲のMVを公開!

2017.09.15

英大型フェス”The Great Escape”内のi-D Magazineがオーガナイズするステージへの出演や、HMLTDやShameとのツアーも行うなど、ロンドンを中心に注目を集めているJoey BradburyとRowan Martinによるデュオ、The Rhythm Methodが「Something For The Weekend」のMVを公開しました!
前作となるシングル『Home Sweet Home / Party Politics』は先述のShameのリリースも手掛けている〈Fnord Communications〉からのリリースでしたが、今回は同じくロンドンを拠点とする〈Moshi Moshi Records〉からのリリースです。

Joeyの呟くようなボーカルと直球なポップスということで、個人的にこれまでは若干Real Liesと被りがちな部分もあるなと思っていたのですが、そんな不安はRowanにカメラのスポットが当たる瞬間(0:49~)に吹き飛ばされました。軽やかなギターのリフやクラップ音、シンプルなベース・ラインで構築した風通しの良いグルーヴの上で、Rowanの甘いボーカルとバックで鳴り響くホーンのような音色のシンセがフックの効いたサビを演出。そしてその隙間をJoeyのバリトン・ボイスとキッチュな女性ボーカルが身軽に通り抜けていく美しさ……!

そもそも、本人たちは活動初期からド真ん中のポップスに寄ることで一定の層から嫌悪されることは認識しているらしく、この鮮やかなまでもポップなサウンドは、これまでのUKの流れへの意識と、ブリテッシュ・ポップ復権への責任を踏まえた上での解答だそう。
尊敬するバンドにはAztec CameraやThe Style Councilなどを挙げていて、自国が築いてきた音楽の伝統に対しての拘りが伺えます。ロンドンのインディ・バンドの中でも一際癖が強く、ライブをする相手は選ぶであろうShameやHMLTDとツアーを回るという事実も、それを証明しいると思います。

また、JoeyはオアシスのTシャツを着用したり、スポーツ・ミックスを通り過ぎて全身スポーツ・ブランドで固めた衣装でライブしたりと、80’sだけでなく90’sのUKカルチャーへの想いも伝わってきます。多くの人に歌ってもらえる曲を作りたいと語る彼の、Oasisに対するリスペクトと共に下記MVもぜひチェックを!


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