これは孤高のロック・バンド。今年、デビューから“11”周年を迎える彼らが放った『Angels』は、フル・アルバムとして7枚目を数える。今回のMusic Bar Sessionにて披露されたのは、その口火を切る楽曲「TOKYO」だ。4分半の怪異、とくとご覧あれ。
この特徴的なイントロは明らかに、“2019年”へ捧げられたオマージュだ。都市の残骸を称えるわけでなく、あるいは嘆くのでもない――そこで闘い抜き、遊び尽くすための前奏と言っていい。本楽曲ではドラムとベースの通常編成のほかに、もうひとつのリズム・セクションが加わる。その濃密なサウンド・プロダクションの、Music Barの小空間を内側から圧迫する様子がひしひしと伝わってくる。
映像ひとつをとっても、Music Bar Sessionシリーズではほかに類を見ない雰囲気に包まれており、その独特な存在感が際立つ。小林祐介のシャウト混じりの歌唱には鬼気迫るものがあり、こちらも思わず叫んでしまいそう。吐き出したい。頬がゆるむ。つかの間の静寂ののち、ついに暴れ出すギターは目が覚めるようだ。
Text by hikrrr
【TOKYO SOUNDSとは】
“表現者を繋ぎ、新たな価値を届ける”ことを目的として、国内外の新鋭MUSICを発信する音楽メディアSpincoasterと、様々な領域のアート・ディレクション/デザインを手がけるMIRRORのタッグで設立したプロジェクト。
TOKYO SOUNDSはSpincoasterとMIRRORのこれまでの活動による表現者とのネットワーク、キュレーション力、メディア力を活かした、以下の3つの機能を有している。
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①楽曲や映像、アートワークなどのオリジナル・コンテンツを制作する
『クリエイティブ・プロダクション』
②SpincoasterのWEBメディアやYouTubeチャンネル、Instagramを活用し音楽を発信する
『メディア・プロモーション』
③アーティストやクリエイターの活躍の幅を広げるサポートを行う
『エージェンシー』
※提携パートナー(ミュージシャン、レーベル、映像クリエイター、映像監督、フォトグラファー、ダンサー)を募集中
応募フォーム:https://tokyosounds.com/contact/
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※撮影の様子など貴重な映像はインスタ・ストーリーで公開