Spincoaster

BREAKOUT 2019

Spincoasterが予想する、2019年大きく飛躍する国内アーティスト10組!

毎年恒例、Spincoasterが期待の新人を選出する“NEXTCOMING 2019”に続いて、メインストリームでの活躍、マスレベルでの認知を獲得するであろう、ブレイク・アーティストを選出する“BREAKOUT 2019”を発表します。

昨年は宇多田ヒカル全面バックアップのアルバムで話題をさらった小袋成彬や、規格外の躍進を続けるKing Gnu、メジャー・デビューを果たした踊Foot WorksやDATS、chelmicoなど、2018年の音楽シーンにおいて、飛躍的な活躍をみせたアーティストを選出させて頂いた本企画。ただ、一言にブレイクと言ってもその基準は様々。そこで、この“BREAKOUT”では、下記のような項目を軸としています。

・複数の大型フェスに出演する。
・主要音楽チャートの上位に食い込む。
・地上波のテレビでも露出がある。
・大型タイアップが展開される。

このリストの中から、世界に大きく羽ばたくアーティストが一組でも多く現れることを我々は強く願っています。

また、今回の“NEXTCOMING 2019”、“BREAKOUT 2019”を中心とした、2019年要注目のアーティストをまとめたプレイリスト『SPOTLIGHT 2018』も公開中なので、こちらも合わせてチェックを!

Text by Spincoaster


  BREAKOUT 2019 選出アーティスト10組 ※A→Z順

  Awich

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近年、メンバーそれぞれの活躍も目立つヒップホップ・クルー、YENTOWN所属のAwich。2017年にリリースした、およそ10年ぶりのニュー・アルバム『8』で大きな話題を集めるや否や、翌年にはコンセプチュアルなEP2作を同時リリースするなど、その勢いには目を見張るものがある。作品大半のプロデュースを手がけるYENTOWNのChaki Zuluの手腕、相性もさることながら、そのパワフルなフロウ、そして時に辛辣に、時に叙情的な表情もみせるリリックは、幅広い層からの人気を獲得しているよう。その証拠に、同クルーのkZmやKojoeから、Mighty CrownやSOIL &“PIMP”SESSIONSといったアーティストたちの作品への客演参加も果たしている。また、先述のダブルEPには、EGO-WRAPPIN’の人気曲「色彩のブルース」を大胆にサンプリングした「紙飛行機」や、フランスのプロデューサー・Sam Tiba、向井太一やJhené Aikoなどの作品手がけるLeJKeysなどがそれぞれ参加し、その音楽性をさらに拡張させるかのような意欲作となっただけに、次作への期待も高まるばかり。


  eill

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2017年末に彗星の如くと現れ、昨年一年で急速的にシーンでの認知を獲得したSSW、eill。自身のキャリアの幕開けを高らかに歌った「MAKUAKE」、LUCKY TAPESの高橋海プロデュースの「HUSH」といったキャッチーな楽曲で人気を集める傍ら、その「HUSH」のリミックスはMONJOE、客演にKick a Showを、「MAKUAKE」のリミックスにはPARKGOLFを迎えるなど、シーンを横断する活躍をみせている。また、韓国のラッパー/シンガーとの親交も深く、1stミニ・アルバム『MAKUAKE』にはLIVOFFMNDのK.vsh、プロデューサー・HYE SUNGが参加している。日本語詞を軸としながらも、そのフロウは近年のラップ〜R&Bを経由したセンスも感じさせるなど、今後の発展も楽しみな新星だ。


  KID FRESINO

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1993年生まれ、埼玉出身のラッパー/プロデューサー/DJ。2015年発表の2ndソロ・アルバム『Conq.u.er』、C.O.S.A.とのWネーム・アルバム『Somewhere』などで幅広い層からの支持を経た後、昨年リリースのニュー・アルバム『ai qing』では“CDショップ大賞2019 二次(後期)”にノミネートされるなど、その評価を決定的なものとした。ニュー・アルバムにはペトロールズの三浦淳悟、Yasei Collectiveの斎藤拓郎に加え、佐藤優介、石若駿、小林うてなから成るバンド編成での楽曲を中心に、プロデューサー/ビートメイカーにはBACHLOGIC、Seiho、ケンモチヒデフミ、VaVa、Aru-2らを迎え、ヒップホップという枠を拡張するかのような傑作となった。また、自身もDJとして出演する主催パーティ“Off-Cent”も開催するなど、その自由かつジャンルに囚われない活動スタイルに、多くのリスナーを魅了している。果たして次なる一手は、その一挙手一投足に大きな期待が寄せられるアーティストのひとりだ。


  中村佳穂

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2016年に発表した1stアルバム『リピー塔がたつ』が現場を中心にジワジワと話題となり、昨年リリースの2ndアルバム『AINOU』で大きく飛躍した京都出身のSSW、中村佳穂。もちろん、その間にはtofubeats『FANTASY CLUB』収録曲や、group_inouのimai「Fly feat.79,中村佳穂」などへの客演参加、そしてペトロールズ・トリビュート作品への参加なども果たすなど、着実に一歩一歩前進してきた。その自然体でありながらも貪欲に音楽を追求する姿勢は、敏腕ミュージシャンたちを魅了したのか、『AINOU』にはレミ街の荒木正比呂、 深谷雄一、吉田ヨウヘイgroupの西田修大、CRCK/LCKSの小西遼、CICADA・越智俊介、MASAHIRO KITAGAWAなど、高いミュージシャン・シップを誇る面々が参加。先鋭的でありながらも、オープンに開かれた彼女(ら)の音楽は、より広いフィールドで鳴らされるべきだ。


  SIRUP

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KYOtaroから名義を変え、再スタートを切ってから早1年半ほど。この短期間で、SIRUPはシーンでの認知、支持を確かなものとした。小袋成彬、Yaffle率いるTOKYO RECORDINGSプロデュースのデビュー・シングル「Synapse」に始まり、その後2枚のEPを発表。最近では他アーティストの作品への客演参加も目立つSIRUP。彼の魅力は何といってもその柔軟な歌唱スタイルだろう。「変幻自在」とも称される彼のスタイルは、GoldLinkやSminoといったUSのラッパー/シンガーともリンクする今日的なサウンドから、王道のR&Bバラードまで難なく乗りこなす。すでに方々のイベントへ引っ張りダコな彼だが、加えて『テラスハウス』での挿入歌にも使用されるなど、その人気はますます高まるばかり。今年は2枚のEPに続く、さらなる一手に期待が集まる。


  Sweet William

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ラッパー・唾奇とのW名義アルバム『Jasmine』にヒットも記憶に新しい愛知出身のプロデューサー/ビートメイカー。國枝真太朗主宰のクリエイター集団〈Pitch Odd Mansion〉の一員でもあり、KANDYTOWNのIO、m-flo、kiki vivi lily、CHICO CARLITOなどともコラボを果たしている。また、昨年はJinmenusagiとの共作アルバム『la blanka』もリリースし、MVも公開された「so goo」を中心に大きな話題を集めた。また、その音楽的素養の高さを感じさせるトラック・センスはヒップホップ・シーン以外からの注目を集め、Yogee New Waves「Ride on Waves」のリミックスや、青葉市子とのコラボ曲も発表するなど、幅広い活躍をみせている。STUTSを筆頭に、プロデューサー/ビートメイカーも正当な評価を受ける機会が増えた昨今だからこそ、今後の彼の活躍に期待したい。


  TENDOUJI

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「東京インディ・シーン屈指の愛されバンド」と称されて久しいTENDOUJIだが、そのファニーなキャラクターはそのままに、そのサウンドもどんどん洗練され、今では「国内屈指のガレージ・ロック・バンド」と言えるのではないか。昨年11月にリリースされた新作EP『FABBY CLUB』では、次ロッ研こと次世代ロック研究開発室とタッグを組み、GREAT3の片寄明人がプロデューサーとして参加。バンドの魅力を損なうことなくその音楽性を拡張させた、渾身の1枚となった。Spincoasterでもこれまでに何度となく取り上げてきた彼らだが、今年はこれまで以上の飛躍を見せつけてくれるのではないか。日本各地の大型イベントで、彼らが暴れまわってくれることを期待したい。


  TENDRE

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ベースに加え、ギター、鍵盤やサックスなども演奏するマルチ・プレイヤー、河原太朗によるソロ・プロジェクト。2017年12月発表のデビューEPから短期間の間でメキメキと頭角を現し、昨年10月発表のデビュー・アルバム『NOT IN ALMIGHTY』でその評価を確かなものに。Yogee New Waves、KANDYTOWN、sumikaなど、様々なバンドやアーティストのレコーディングに参加するほか、RyofuのEP『Blur』では共同プロデュースも務めるなど、多岐に渡る活動で積み上げたスキルは、作品だけでなくライブでも遺憾なく発揮されており、その意外な(?)MCの才能も含め、今後も様々な形での露出が増えていくことが予想される。また、Red Bull Musicによる企画で行われた即興多重録音映像は、まるで和製FKJのようでもあった。


  Ujico*/Snail’s House

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東京を拠点とするプロデューサー・Keitaro Ujiieによるプロジェクト。作品によってUjico*、Snail’s Houseの2名義を使い分けている。2014年頃からフューチャー・ベースに影響を受けながらも、そこに独自のエッセンスを加えたサウンドで高い評価を獲得。その後もコンスタントに作品を発表し、なんと昨年には、Spotifyの「2018上半期、海外で最も再生された日本人アーティスト」の9位に「Snail’s House」がランクインするなど、世界中から高い人気を獲得している。フューチャー・ベース以降の音色や展開を多用しながらも、そこにチップチューンを想起させる音色や音ネタを取り込んだ、情報量の多いサウンドが特徴として挙げられるが、時にはNujabesのような幻想的かつチルアウトな世界観の作品も発表しており、リリースの早さに加えて、その音楽性の広さには驚かされるばかり。また、昨年末にリリースされた星野源の最新作『POP VIRUS』収録曲にも参加するなど、これからも規格外の活躍ぶりをみせてくれそうだ。


  VaVa

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Bimやin-dなど、THE OTOGIBANASHI’Sの面々も擁するクリエイティブ集団〈CreativeDrugStore〉に所属するプロデューサー/ラッパー。2013年に『Blue Popcorn』、2016年に『Jonathan』と、ビートメイカーとして2枚の作品を発表した後、2017年には初の自身のラップを披露した全曲セルフ・プロデュース・アルバム『low mind boi』をリリースし、大きな話題を集めた。また、昨年YouTubeやSoundCloudなどで発表した新曲群が高く評価され、それらをまとめたEP『Virtual』を、そしてその2ヶ月後には全曲海外プロデューサー起用の『Idiot』を、そして12月には自身のビートプロデュースで、tofubeatsやOMSB、Yogee New Wavesの角舘健悟などとコラボした最新作『Universe』と、立て続けに3枚のEPを発表。2月には待望の2ndアルバム『VVORLD』のリリースも控えており、今後もその活動のフィールドを拡大させていくことが予想される。


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