2014年3月にスタートしたこの企画、Rootscoasterもいよいよ90回目!
そろそろ100回目までのカウントダウンといきたいところです……!
が、なにやら最近同じように(?)100回目に向けてカウントダウン企画を進行しているイベントもあるようです……!
そう、それが新宿Marzを拠点としながらも全国各地にその名前を轟かす、Rockを軸にした現在進行形の音を鳴らすパーティー、Free Throwです!
2/13にはホームである新宿Marzにて、北海道は苫小牧を拠点としながら昨年元銀杏BOYZ・安孫子真哉主宰レーベル、KiliKiliVillaより1stアルバムをリリースし、今勢いに乗っているパンク・バンド、NOT WONKを招いてレギュラー開催100回目となるパーティーが控えております。
また、それだけでなく、今年5月には同イベントが立ち上げから10周年を迎えるということで、これから2月、3月、4月、5月と、4人のレジデントDJにそれぞれのルーツをお聞きします!
第一回目は全国津々浦々を回る、様々な界隈から引っ張りダコなDJ、タイラダイスケが登場!
ロックを軸にしながらも、最近では往年のソウル〜50’sのロックンロール創世記までを縦断するそのDJのルーツとは……!
(Text By Takazumi Hosaka)
THE BLUE HARTS / すてごま
少年時代を福島県で過ごした自分。当時まだインターネットも無かった高校1年生の1学期。たまたま隣の席になった男の子が貸してくれたアルバムの1曲目がこの曲。家に帰ってCDプレイヤーでかかったこの曲の衝撃が今もまだ自分を揺り動かしてるのかも。歌詞カードを見ながら「こんな事歌っていいんだ!?」と驚いた記憶も。もう20年以上も前の曲なのに、まだなんも変わっていない世の中に皮肉も込めて。
Hi-STANDARD / The Sound Of Secret Mind
THE BLUE HARTSみたいな音楽をどうやら「ロック」とか「パンク」と呼ぶらしいぞ、と気が付いた時、色々探し回って当然のように辿り着き、一番のめり込んでいたのがHi-STANDARD。とにかく速くて激しいサウンドを求めていたのに、アルバムラストのこの曲のメロディと歌詞に魅了されてしまった。自分が知った時にTHE BLUE HEARTSは解散していたけど、彼らはまだ活動を続けていて、この人たちと同じ時代を生きているんだと片田舎で少し感動していた思い出も。ちなみに自分のお金で初めて行ったライブも彼ら。
The Clash / White Riot
同時代のものを掘った後は当然ルーツを遡っていく。甲本ヒロトのダブルのライダースについているバッチにプリントされたバンド名をひたすら調べる日々の中で出会ったThe Clash。特に1stは早くて激しくて血液が煮えたぎるようだった。自分は音楽が好きになると、その人がどういう人なのかを知りたくなってしまう性質で、その結果ジョー・ストラマーには音楽性だけじゃなく、精神性でもすごく影響を受けていると思う。余談だが初めて大学4年の時に行ったフジロックで、前夜祭の時にジョーと握手が出来たのは一生の思い出。
Message
今自分がDJをやっていて、お客さんでももしかしたらあまりイメージできない人もいるかもしれないけれど、自分のRootsはやはり「パンク」だと思う。雛が初めて見たものを親だと認識するようなもので、自分にとっては音楽を聴くときはもちろん、物事の判断基準すらも「パンク」であるかどうかという事が大事になっていたりする。結果、もちろん今は色んなジャンルの音楽が好きで、楽しめるけれど、やっぱり根っこは変わらない。そのことをちょっと前に自分の中で消化して、認められるようになってからまた音楽が楽しくなった。一番最初が一番強烈。でもそれに近づいて、あわよくばそれを超えるものに出会いたくて、今日もまた音楽を聴き続けている。気がする。
Profile
タイラダイスケ:2004年DJ活動開始。 現代は年間150本以上のペースで日本全国を飛び回っている。
レギュラーParty:
「FREE THROW」毎月第二土曜日@新宿MARZ
「Parade」毎月第四金曜日@渋谷Organ Bar
【FREE THROWレギュラー開催100回目のメモリアルPartyが決定!】
FREE THROW Vol.100 2/13(土)@新宿MARZ 23:30/¥2000(D別)
GUEST LIVE:NOT WONK
twitter:@taira_daisuke
FREE THROW HP:http://freethrowweb.com/