これまでネットを主戦場とし、数々のオリジナルやリミックス・ワークで支持を得てきたトラックメイカー/プロデューサーであるシャルロ (charlot)。
先日も紹介させて頂いた記事の通り、この度12/2に初の全国流通盤となる『Simultaneity(サイマルテニエティ)』を、自身が立ち上げたレーベルであるnora recordingsよりリリースするとのことで、これは絶好のタイミングと思い、今回Rootscoasterへ参加して頂きました!
エレクトロニカからロック、ジャズ、ワールド・ミュージック的なアプローチに加え、リミックス・ワークなどではグリッチホップだったり先鋭的なベース・ミュージック的要素を感じさせたりと、作品ごとにガラッと作風が変わる、幅の広い音楽性を誇る彼の意外なルーツに注目です……!
(Text By Takazumi Hosaka)
1.Echoes / Zoo
ZOO (Single Version)
カテゴリ: J-Pop
おそらく私に歌詞のおもしろさを教えてくれた最初の曲だとおもいます。
曲自体はドラマのタイアップでリバイバルヒットした小学生の頃に知ったのですが、時は流れて高校生の頃、図書館で偶然手にとった辻仁成さんの詩集で歌詞を読み、「なんだ!こんなすごい世界があったのか!」と、静かに(図書館ですから)興奮したことを覚えています。
2.メレンゲ / 8月、落雷のストーリー
私の曲は何かと「かわいい」との評価をいただくことが多いですが、その根源はここにある気がしています。
ところで、私はかつてインストア・ライヴ後の握手会で、ご本人を目の前にして何を言っていいかわからず、「ぼ、僕、高校生の頃クボさんになりたかったです!」と口走ったことがあります。気持ち悪いし意味分からないですね。
私の新しいアルバムに収録されている「わすれもの」という曲のストリングスアレンジは、この曲を少し意識しました。
3.THE BOOM / Far East Samba
本当は「TROPICALISM」という曲をご紹介したかったのですが、インターネットの広大な海のどこにも漂っていなかったのでこちらにしました。
私の曲でちょくちょく立ち現われてくるワールド・ミュージックに対する憧憬のようなものは、それ即ちTHE BOOMに対するあこがれであると考えて間違いないです。だってこんなかっこいいもの聴かされてしまったら、ねえ。
ポップ・ソングだけではなく、世界中のさまざまな音楽に興味を持つきっかけを与えてくれたバンドです。
TROPICALISM
カテゴリ: J-Pop
Messeage
自身の「音楽的ルーツ」というものについてはじめて真面目に考えてみたところ、3曲ではとても足りなくなってしまった(深く掘り下げた結果、最終的に『おかあさんといっしょ』にまで行き当たりました)ので、今回は私の音楽にわかりやすく影響を与えていると思われる3つのバンドをピックアップしてみました。
今回このような機会をいただき、自らの人生に影響を与えた音楽について考えを巡らせてみたところ、「言葉とメロディ」が大事にされている音楽がとても多いな、ということにはたと気付き、アルバムの制作を始める以前から「CDを作ることがあれば、歌に重きを置いたポップなアルバムを作ろう」と漠然と考えていたのは、なるほどそういうことだったのやもしれぬとひとり膝を打った次第です。
Profile
河野直己のひとりプロジェクト。2010年より本格的な活動を開始し、Vol.4 RECORDS、ALTEMA Records、Bunkai-Kei records、Maltine Recordsといったオンラインレーベルより楽曲を発表。作品ごとに大きくスタイルを変え、ロック、エレクトロニカ、ワールド・ミュージック等様々な音楽を内包したポップな楽曲でリスナーからの支持を得る。ときどき顰蹙も買う。
その他、リミックスや、映像作品への楽曲提供など、幅広く活動している。
Website:http://charlotontheweb.com/
SoundCloud:https://soundcloud.com/charlot-1
Twitter:https://twitter.com/charlot_bn/
アルバム『Simultaneity』特設サイト:
http://charlotontheweb.com/special/simultaneity/
シャルロ『Simultaneity』
Release Date:2015.12/2(wed)
Price:¥1,800+Tax
Label:nora recordings
No.:NORA-001
Tracklist:
01. エンターテイナー
02. わすれもの
03. parting
04. ラストダンス
05. Simultaneity
06. 運命の人
07. ハロー、グッバイ
08. 想いの届く日