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REPORT | Mega Shinnosukeと君にモテたいっ!!を一緒に聴く会


最新アルバムで確立された作家性、J-POPへの向き合い方

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2024.10.08

Mega Shinnosukeの最新アルバム『君にモテたいっ!!』のリリースを祝し、9月22日(日)Spincoaster Music Bar Shinjukuにてトークショーが開催された。「MEGA CLUB」プレミアム会員限定で行われた本イベントでは、アットホームな雰囲気での公開インタビューに加え、終演後には古着の販売を通じてファンとの時間を作るなど、初の試みも行われた。

ちなみに会場に訪れたお客さんにアンケートしてみたところ、ダントツの人気だったのが“ao”と“ふたりの映画”。寂寞感を駆り立てるデジタルな質感の前者も、爽やかなバンドサウンドで聴かせる後者も、確かにMega Shinnosukeの優れたメロディセンスが発揮された2曲だと思う。また、10月2日(水)には全楽曲のスピードアップバージョン『もっと君にモテたいっ!!』を発表するなど、今作にはただならぬ手応えを感じているのだろう。

トークショーでは『君にモテたいっ!!』の収録曲を順に解説しながら、本作の全容を語ってもらった。今回のテキストは終演後に話した追加インタビュー(というか雑談)も少しだけ混ぜ込みながら、当日の内容をまとめたものとなる。前日の夜から下北沢で飲んでいたというMega Shinnosukeは、ステージに出てきてからも白ワインを頼み、そして“愛とU”について話し始めた。

Interview & Text by Ryutaro Kuroda


丸サ進行のギターロック“愛とU”

――今作はラブリーな曲が多い印象です。

Mega:たまたまっすね。まあ、ラブリーな人間なので。小沢健二譲りのラブリーです。

――なるほど(笑)。アルバム制作でインスピレーションを受けたものはありますか?

Mega:めちゃめちゃあるんですけど、インスピレーションを受けすぎてむしろ減らしました。

――減らした?

Mega:ストリーミングサービスのおすすめとかプレイリストとかをあまり聴かなくなって。朝起きて「何聴こう」って自発的に考えて、検索してBlurを聴く、みたいな。自分の聴きたいものを再確認しました。

――Blurなんですね。他には?

Mega:Pixiesとか、ゆらゆら帝国とか。

――やはりロックがお好きなんですね。

Mega:そうですね。ロック好きです。

――ここからは1曲ずつお話を聞いていきたいと思います。最初に“愛とU”のMVについて聞かせていただけますか。

Mega:見ての通り中華料理屋でデートするイメージなんですけど、元々別の場所に当たりをつけていたんです。でも、そこが結婚式の2次会みたいな雰囲気のところだったので、急遽ネットで検索してここを見つけました。ちなみに、この中華料理屋さんは僕らが撮影した1週間後に潰れたらしいんです。

――え?(笑)

Mega:なので“愛とU”はこの店の最後の映像作品です(笑)。夫婦で経営されていたお店で、(MVに)出てくるおじいちゃんが店主なんですけど、なんかテレビとかでもよく使われる場所らしく、新聞とかテレビに出たときの写真をまとめたファイルがあるんですよね。僕もそこにサインを書かせてもらったんですけど、「ここに出た人は絶対売れるから」って言われました。

――実際、“愛とU”はTikTokで大きなバズが起きてますね。

Mega:ありがたいです。MVでヨーヨーを回してるのは、僕のライブに16歳のときから来てくれていた青柳という男の子で、彼はオカモトレイジくんのヨーヨーチームに入っています。それで「いつでもヨーヨーが必要だったら声かけて」と言ってくれてたから出てもらいました。で、途中に出てくる部屋は経費削減で僕の部屋で撮っています。

――楽曲はどういうイメージで書いたんですか。

Mega:“愛とU”は「丸サ進行」と言われる、椎名林檎さんの“丸の内サディスティック”と同じコード進行を使っています。“桃源郷とタクシー”も実は同じ進行をアレンジして書いた曲なんですけど、なんかそうすると大体いい曲になる、みたいなところがあるんですよね。なので、自分から積極的に使うのはちょっとダサいなと思って使ってなかったんですけど、ギターロックとしてこの進行を使っている曲はあんまり世の中にないかもなと思い、僕が好きなUKロックのサウンド感に乗せて、ちょっとダンサブルな曲にしてみたらどうなるだろうっていうとこからスタートしました。

――ループする音で気持ちが上がっていく感覚がいいですね。

Mega:そうなんですよ。ミニマルテクノとかハウスに近い感じですよね。

――そしてパーカッシブなサウンドに引っ張られていく構成も特徴的です。

Mega:Weezerみたいな感じですね。あ、Blurにもそういう曲があるんですけど。ただ、サビでガツンと行かずにすんと落ちる、みたいなところは僕の作家性です。あのまま3分半引っ張るのは難しいんですけど、ラップで展開作って、そこで1回テンションが変わるからその後のえげつないギターも成立すると思いました。


メロディがいいのはお酒のおかげ

――2曲目の“18才の夏休み”は歌がスッと入ってくるいい曲ですね。

Mega:僕もめっちゃ好きです。なんか冬になっても聴きたい曲ですね。「こんな夏だったな」みたいに思い出しながら。このMVは地元の福岡で撮りました。(MVに出てくる)あの池は新池というんですけど、僕はそこの裏のマンションに住んでたんです。釣りは禁止だったんですけど、がんがんルアーを投げ入れてブラックバスを釣ってて。あと、MVに出てくるcomo esというカフェは地元の友達でもあるyonawoの(斉藤)雄哉が働いてたところです。

――歌詞は実体験が混ざっていると聞きました。

Mega:実体験と創作的な部分、半々くらいの割合で作りました。僕は17歳のときに高校をやめて、18歳の頃はプラプラしてたんですけど。なんて言うんですかね、そのときのちょっと特殊というか、一番長かった夏休みのことを書いています。

――モラトリアム的な?

Mega:そんなカッコいい横文字になるような感じじゃないですね。ほんと、クソみたいな18歳でした。その頃から音楽はやっていたんですけど、制作するにも出すとこがなかったから、1年くらいかけてプラプラと“桃源郷とタクシー”を作ってました。

――なるほど。

Mega:あと、“18才の夏休み”にはこだわりがあって、レコーディングは全部僕のパソコンだけでやりました。なのでドラムも打ち込みですし、アコギも敢えてラインで録っています。(曲調は)普通のフォークだけど、ちょっとサイバーな感じが出るというか、友だちにはヴェイパーウェーブと言われたんですけど、その独特な雰囲気が出せたかなと思います。

――構成はシンプルというか、歌にフォーカスしている楽曲だと思いました。

Mega:今回のアルバム制作にあたってめちゃくちゃデカかったのが、去年菅田将暉くんに提供した楽曲(“星を仰ぐ”)の印税がめっちゃ入ったことで。

――(笑)。

Mega:それで税金対策として楽器を買うことにしたんですけど、楽器にあまり興味ないので、とりあえず一生使えるようなものを1個買おうと思って。好きな色にしたいから赤のギターを探して、〈Epiphone〉のめちゃくちゃいいやつを買ったんです。

そうしたらそのメーカーさんから取材の話がきて。ギターについてそんなに詳しくないから、今お話したように税金対策として買ったこととか、「サウンドがどうこうじゃなくて赤いとこが好きです」みたいな話をしたんですよ。そうしたらその会社の人がめっちゃ笑って、僕のことを気に入ってくれたみたいで、ギターを2本くれたんです。正確に言うと半永久的に貸してくれている状態なんですけど。その1本がライブで使ってる銀のSGで、もう1本がアコギなんですけど、それがめちゃくちゃよくて。それで今回、アコギが多いんですよ。

――今回のアルバム、メロディがすごくいいですよね。

Mega:それはいつもです。

――失礼しました(笑)。

Mega:それは冗談ですけど(笑)。メロディがいいのは、お酒を飲んで脳を萎縮させたからかもしれないです。

――どういうことですか?(笑)

Mega:僕は捻くれてるけど、お酒をたくさん飲むと邪念がなくなって、純粋にいいものを「良い」と言える感性が育つというか。僕はそれを「脳を萎縮させる」って言ってるんですけど。

――余計なことを考えなくなるというか。

Mega:そうそう、自分の中で「この曲好きだな」って思えるポイントを大事にしたいので。

――“あの子とダンス”はchelmicoをゲストに招いていますね。

Mega:(chelmicoの)Rachelさんとは渋谷にあったContactというクラブで初めて会って。そのとき、僕がRachelさんにぶつかってしまい、彼女が持ってたハイボールを落としてしまったんですよ。それでお詫びにもう一杯買ってくる、みたいな。それからちょくちょく会う仲になって、今年Rachelさんの家ですき焼きを振る舞ってもらったんですけど、そこに崎山(蒼志)も来ていて、「一緒に曲やりたいね」みたいな話になったんです。

その後、ちょっと渋谷系っぽいというか、可愛いくておしゃれなノリの曲ができたから、ラップグループに入ってもらうのが合うと思って。それなら絶対chelmicoだと思ってお願いしました。

――続く“ぼくの部屋においでヨ”は、タイトルだけで言えば少し岡村靖幸味があるというか。

Mega:たしかに(笑)。

――今作の中ではガチャガチャした感じの音ですね。

Mega:デモもほぼ完成版と変わらない感じで作っていて、レコーディングだけyonawoの雄哉とやりました。元々yonawoのメンバーが住んでたシェアハウスがあるんですけど、今はそこにSkaaiも住んでいて。あいつ家で暇そうにしてたし、雄哉はドラムを叩けてレコーディング機材もめっちゃあるから。自主制作感というか、友だちとやってる感じを出したくて雄哉と作りました。

――サウンドからはちょっとUKっぽさを感じました。

Mega:そうですね。Oasisの“She’s Electric”とコード進行がほぼ一緒です。こういう進行の曲はきっといっぱいあるんですけど、そこにDadd9からDmに行く日本っぽい展開を入れていて……なんか音楽家っぽいな。

――いいと思いますよ(笑)。

Mega:恥ずかしいです(笑)。まあ、そういう普段から部屋でかけてるようなジャンルの曲です。テーマ的にも繋がるものがあるなと。で、僕は結構ベロベロのときに曲を書くことが多いんですけど、“ぼくの部屋においでヨ”も例に漏れずで。歌詞はなんか大胆なことを言ってみようかな、みたいな感じですね。

――ちなみに今作はアルバム全体として音数が減ってる印象があります。これはどういう意識が働いたからだと思いますか?

Mega:シャワーを浴びるときにフィッシュマンズとか、坂本慎太郎、最近だとMarvin Gayeとかを聴いてることが多いんですけど、お風呂で聴くとハイが強くて音がキーンとするから、聴ける音楽が限られるんです。なので、スマホのちっちゃいスピーカーでもできるだけ心地よく聴ける音楽を自分用に作りたくて、こうなった感じですかね。


「J-POPを新しいものに進化させていきたい」

――“海をみにいこう(with 崎山蒼志)”はどういう経緯で崎山さんと歌うことになったんですか。

Mega:お酒の話ばかりなんですけど、これもベロベロに酔って朝陽が昇ったぐらいのときに、崎山が僕ん家に来たんですよ。そこでちょっとアコギ弾いてふたりで遊んでたんですけど、その時に《海をみにいこう》というフレーズを繰り返し歌っていたんですよね。

――なるほど。

Mega:いざ一緒に曲を作ろうってなったときにはそのことを忘れていて、当初は別の曲を作ろうとしてたんですけど、上手くいかなくてちょっと悩んでたときに、そのフレーズを思い出しました。「これで曲作ってみるわ」ってことになって、崎山も「歌詞書きます」って言ってたんですけど、あいつまじでLINEの返信が遅いんすよ。全然来ないからとりあえず詞も全部埋めて送ったら、「これでいいと思います」ってきて。

――それでMegaさんの作詞作曲になったと(笑)。

Mega:はい。2人組フォークデュオみたいな感じにしたくて、一緒にアレンジして、僕が海の音や石でできてるネックレスの音を足しました。それからいつも録っている友だちのホームスタジオに行って録りましたね。

――どなたのスタジオなんですか?

Mega:bisshi(ex. PAELLAS)と阿南(智史 / ex. never young beach)くんが一緒にやっているスタジオなんですけど、実は僕が18歳で上京してきたときに住んでいたマンションの1階にあるんです。僕はそこに2度と戻りたくないって思ってたんですけど、足繁く通うことになるっていう(笑)。

――“miss u situation”は生活音から始まるインタールードです。なぜ“海をみにいこう”と“ao”の間にこの曲を入れたんですか。

Mega:“ao”が一番打ち込みチックな曲になったというか、若干“hello.wav”からのハイパーポップのニュアンスを引き継いでいるような楽曲だと思ってて。急に音圧が上がる感じもあるし、“miss u situation”を入れないとアルバムとして成立しないかなと思いました。

――“ao”はお客さんからの人気も高かったですが、素晴らしい1曲だと思います。

Mega:最初は“hello.wav”を展開させたような方向性でアルバムを作ろうと思っていて、なので“ao”は今作の中でも一番最初の方にできた曲なんです。ただ、“愛とU”や“18才の夏休み”、“ふたりの映画”ができたときにもっと歌を聴かせる方向性の作品にしようと思って、切り替えていったんですよね。それでも“ao”はいい曲だから、インタールードを挟んで流れを作って入れたかったんです。

――サウンド面で意識したことはありますか?

Mega:アルバム全体としてはオートチューンの楽曲を減らしたかったというか。下北のカラオケスナックによく行くんですけど、そこでTempalayのライブの打ち上げに参加したことがあるんですよ。ライブは行ってないのに(笑)。それでMargt(PERIMETRON)のArata(Takabatake)くんの前で歌ったときに、「めっちゃ声ええやん」「なんでハイパーポップしとんねん」って言われたことがあって。「もっと素の声で歌ってほしい」みたいな意見を周りの人からもらうことも多いし、「なるほどな」って思ったんですよね。

――それでフォーキーな曲が増えたと。

Mega:ただ、“ao”は楽曲として音がぎゅうぎゅうに詰まってる感じではないし、僕の声とオートチューンの相性も悪くないと思っていて。それを新しいサウンドとして作れるんだったらいいかなと。ちょっと無機質な世界観で、空白というか虚無感があるオートチューン楽曲を作りたいと思ったところからスタートしました。

――歌詞も少し寂しい感じというか、“ao”と“ふたりの映画”は決別の曲ですね。

Mega:そうですね。結構寂しい曲も聴くんで。ただ、音楽的には好きだけど、性格と合ってない。

――自分の?

Mega:そう。この前“ふたりの映画”を出したときに、何かのコメントで「二重人格」って書かれたことがあるんですけど、たしかにそういう感じというか。でも、今回のアルバムを通して、素の自分とは別の、作家としてのアイデンティティみたいなものをちゃんと作れた感じがするんですよね。僕は基本ふざけてるし明るいんですけど、作家の面が出てきたときに、こういう寂しい曲を題材にしていくのはいいかなと思いました。

――なぜ作家性が今作で出てきたんだと思います?

Mega:なんだろうな……。ひとつ思うのは、以前よりもっと音楽が好きになってるってこと。1、2年前より「音楽最高!」ってなってるし、もっといいものを作りたいなって思う。そうなったときに作家的な面も出すべきかなと思ったんです。

――音楽をより好きになったのは、何か特定のきっかけや出来事があったんですか?

Mega:最近、NYとかタイに行ったんですけど、そのときにJ-POPというものを外から見れた感じがあったんですよね。日本にはJ-POPというカルチャーがあるけど、逆に日本では僕が好きなハウスのようなカルチャーはあまり広く(聴かれて)ない。その理由を肌感としてちょっと理解できた気がするんです。だったら逆にこの国に生まれた人間として、僕は自信を持ってJ-POPを新しいものに進化させていきたいというか、J-POPの中で音楽を作っていくことがカッコいいことだと思うようになった。

――なるほど。

Mega:ハウスミュージックが好きで、それをポップスとして自分の中に取り入れたかったんですけど、NYやタイに行ったときに、やっぱりJ-POPって海外の音楽とは全く別物だなと思ったんです。で、それを取り入れるみたいなことって別に要らないなって……。

なんていうか、例えば日本の音楽について喋ってる人たちって、「海外のこういうジャンルを取り入れてるからカッコいい」みたいなことを言うことがあるじゃないですか。でも、それって違うなと気づいたんですよ。「取り入れてるからなんなんだよ」って感じ。もっとこう、音楽って……例えば同じ絵の具で描いた絵でも描き手のセンスの違いがひと目でわかるというか。そういうことを考えるようになって、よりナチュラルな方に向かっていった部分はあるかもしれないです。

――最後は“ふたりの映画”です。今日来てくれたお客さんの中では“ao”と二分する人気でしたが、“ao”とは対照的にバンドサウンドで作られていますね。

Mega:そう。この曲だけ結構違う曲です。僕の作家性が一番出ている曲というか。だから僕はMVにも出なかったんですよね。というのも、僕ってちょっとおもしろいじゃないですか(笑)。コミカルというか、キャッチーというか。

――キャラクター的にも、ビジュアル的にも。

Mega:なので、僕が出てきたらギャグだなと思って。せっかく曲の世界観に入り込めるような映像を作ってもらったのに、僕が出てくると急に創作物っぽくなりすぎる。それは嫌だなと。僕が19歳のときに“愛しい日々”という曲でアイスのコマーシャルに出たんですけど、そのときの監督の岩崎くんという人と一緒にMVを作っています。

――“ふたりの映画”は、ご自身のどういう側面が出ている楽曲だと思いますか?

Mega:なんだろうな、yonkey(Klang Ruler)という新しい学校のリーダーズの“オトナブルー”を書いたやつがいるんですけど、彼とは10代の頃からずっと友だちで。この前久しぶりに会ったんですけど、会う度に僕のことをベタ褒めするんですよ。「マジでメロディがいい」とか「構成がいい」とか。そこで自分でも気づいたことがあって。“愛とU”も“ふたりの映画”もBメロがないんですよ。

――なるほど。

Mega:壮大で広がっていく感じはあるんですけど、曲が3分半と短いんですよね。(世間の)大体の曲はBで沈めて、サビでバンッってこないとポップスとしてカッコよく成立しない感じがあるんですけど、メロディもいいし歌もいいから、これが音楽として一番心地いいよねって。この感じを自信を持ってやることが、僕の作家的な側面なのかなと思います。

――ヴァース、コーラスみたいな発想ということですね。

Mega:そうですそうです。なんかまあ、J-ROCKでもこういう曲ってあるじゃないですか。けど、作ってみたらJ-ROCKとは違うものができたというか。ちょっとノスタルジックだし、リヴァーブの感じにドリームポップっぽさがあるというか、“ふたりの映画”は作詞作曲の面以上に、サウンドプロデュースの面でちょっと違うものを作れたかなと思います。

――最後に『君にモテたいっ!!』を総括的にまとめるとしたら、ご自身にとってどんな作品になったと思いますか。

Mega:めちゃくちゃ気に入ってるんですよね。ほんとは“ふたりの映画”の後にもう1曲バラードを入れようとしてたんですけど、リスナーとして聴くことを考えたときに、繰り返し聴ける方がいいし、生活に溶け込むようなアルバムになってほしいと思って、この構成にしました。聴きやすいし内容もすごくしっかりしたアルバムになったと思います。あと、今回のアルバムは「宇宙」という言葉が出ないんです。

――確かにこれまでの作品には、しばしば「宇宙」という言葉が歌詞に出てきましたよね。

Mega:そう。「星空」という言葉は出るんですけど、それは自分が見上げた星空だし、なんていうか今回はミュージシャンぽい言葉がなくて、ぎゅっと生活(の言葉)になっていっている作品になった気がします。


【リリース情報】


Mega Shinnosuke 『君にモテたいっ!!』
Release Date:2024.09.18 (Wed.)
Label:Mega Shinnosuke
Tracklist:
01. 愛とU
02. 18才の夏休み
03. あの子とダンス (feat. chelmico)
04. ぼくの部屋においでヨ
05. 海をみにいこう (with 崎山蒼志)
06. miss u situation
07. ao
08. ふたりの映画

配信リンク

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Mega Shinnosuke 『もっと君にモテたいっ!!』
Release Date:2024.10.02 (Wed.)
Label:Mega Shinnosuke
Tracklist:
01. 愛とU (Sped Up Vver.)
02. 18才の夏休み (Sped Up Vver.)
03. あの子とダンス (feat. chelmico) (Sped Up Vver.)
04. ぼくの部屋においでヨ (Sped Up Vver.)
05. 海をみにいこう (with 崎山蒼志) (Sped Up Vver.)
06. miss u situation (Sped Up Vver.)
07. ao (Sped Up Vver.)
08. ふたりの映画 (Sped Up Vver.)

配信リンク

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Mega Shinnosuke 『君にモテたいっ!!』(MEGAジャケ)
Release Date:2024.11.02 (Sat.)*
Price:¥5,500
Cat.No.:MGSN-1006
Tracklist:
[Disc1]
01. 愛とU
02. 18才の夏休み
03. あの子とダンス (feat. chelmico)
04. ぼくの部屋においでヨ
05. 海をみにいこう (with 崎山蒼志)
06. miss u situation
07. ao
08. ふたりの映画

[Disc2]
01. 一生このまま (2023.12.5 @ Spotify O-EAST)
02. 東京キライ☆ (2024.4.6 @ WWW X)
03. 明日もこの世は回るから (2024.4.6 @ WWW X)
04. 甲州街道をとばして (2023.12.5 @ Spotify O-EAST)
05. 愛とU (Acoustic Ver.)
06. 甘ったるい呼吸 (Acoustic Ver.)

*ライブ会場限定


【イベント情報】

『Mega Shinnosuke ONEMAN TOUR “君にモテたいっ!!”』
2024年11月2日(土) at 北海道・札幌 SPiCE
2024年11月9日(土) at 愛知・名古屋 CLUB QUATTRO
2024年11月16日(土) at 福岡 BEAT STATION
2024年11月24日(日) at 大阪 BIGCAT
2024年12月8日(日) at 東京 Zepp Shinjuku

料金:ADV. ¥4,500

※18歳以下の方は会場にて¥1,000キャッシュバック

TOTAL INFO:ライブマスターズ(03-6379-4744)

Mega Shinnosuke オフィシャルサイト


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