5月10日(水)、代官山SPACE ODDにて”Early Noise Night vol.1″が開催された。
本イベントはSpotify Japanによるプレイリスト、「Early Noise Japan 2017」を軸に、国内音楽シーンで活躍が期待される新人アーティストをいち早くフックアップする、登竜門的なイベントだ。
初回には先述のプレイリストにもピックアップされていた現役女子高生シンガー、RIRIのバンド・セット、そして今年2月にヨーロッパ・ツアーを敢行したばかりのエクスペリメンタル・ソウル・バンド・WONK、さらに〈OMAKE CLUB〉所属の4MC NO DJ ラップ・クルーであり、Spincoasterが2017年飛躍的な活躍をみせると予想する国内アーティスト・リスト「BREAKOUT 2017」にも選出させてもらったJABBA DA HUTT FOOTBALL CLUBが出演。いずれもシーンやジャンルは異なりながらも、既に音源のクオリティ、ライブ・パフォーマンスともに定評のあるこの実力派3組が一堂に会するということで、当日は平日ながらも早い時間帯から多くのオーディエンスが会場に駆けつけた。
なお、嬉しいことに当日会場では早くも”Early Noise Night vol.02″の開催も発表。
次回の出演者として向井太一と大比良瑞希の2組が発表されたが、本日新たにchelmicoとDJ YonYonの出演もアナウンスされた。もちろん次回も前売りチケットは1000円という破格の料金設定なので、気になる方は早めのチケット確保をオススメしたい。
Text by Spincoaster
Photo by Jiro Kodama
「Early Noise Special by Spotify Japan」
RIRI (Band Set)
一番手はRIRI。フレッシュなMCとは裏腹に、演奏に入ると別人のようにスイッチが切り替わる。そして圧倒的な存在感を放つその歌声は、第一声目から会場の空気をガラりと塗り替えることに。
昨年11月にリリースされた1st EP『I love to sing』と同じく「GOLD」で幕を開け、「COLOR ME」、「Next to You」と立て続けにEP収録曲を披露。合間合間に挟まれるMCでの自然体な素顔と、パフォーマンス時のギャップが初々しい。音源ではKehlaniやAriana Grandeまでを想起させるような先鋭的なR&Bも、バック・バンドを従えた生演奏ではまた一味違った表情をみせる。そのライブならではのスリリングなグルーヴは、いち早く駆けつけたオーディエンスを大いに魅了したことだろう。
終盤には既にライブではお馴染みの様子のThe Chainsmokers「Closer」の独創的なカバーと、6月にリリースされる2nd EPの表題曲となる「RUSH」などを披露し、満面の笑顔とともにステージを後にした。
セットリスト:
GOLD
COLOR ME
Next to You
Closer
It Feels
RUSH
WONK
大々的な転換を挟み、2番手として登場したのは東京を拠点とするエクスペリメンタル・ソウル・バンド、WONK。昨年1stアルバム『Sphere』をリリースし、大々的な注目を浴びることとなった彼らだが、今回もその期待値に全く引けを取らない盤石のライブ・パフォーマンスをみせつけた。
Robert Glasperを筆頭にヒップホップやロック、R&Bとも柔軟な繋がりをみせる新世代ならではのジャズを基盤に、時に激しいインプロを挟みつつも、あくまでも歌モノのキャッチーな曲としてまとめあげる手腕はお見事。また、本人たちが意図してかどうかはわからないが、カジュアルな服装でラフなノリ方を誘導し、ジャズというもの自体にクールなユース・カルチャーをタグ付けしているのも彼らの大きな功績のひとつと言えるだろう。
中盤には新曲を2曲もプレイし、早くも新たなステップを踏み出しているのがハッキリと伝わってきただけに、彼らの快進撃がまだまだ続いていくことを確信させてくれるかのようなステージだった。
セットリスト:
Common
1914
Untitled 1
Untitled 2
I Can’t Go For That
J Dilla Medley
savior
JABBA DA HUTT FOOTBALL CLUB
記念すべき”Early Noise Night Vol.01″のトリを飾るのは、シーンでの圧倒的な支持を集めるJABBA DA HUTT FOOTBALL CLUB。転換も早々に、スタートと同時に「PANNA DONNA」、「君の街まで」とアクセル全開。「WALKIN」や「Revenge For Summer Part.2」などで緩急をつけた中盤以降は、今年3月にリリースした待望の2ndアルバム『OFF THE WALL』のモードへとシフト。
圧倒的な場数を踏んできたからこその安定感溢れるライブ・パフォーマンスは、決してホームとはいえない空間でもあっという間にその場を掌握し、最終的にはブチ上げる。その間口の広い音楽性も手伝い、全員が思わず笑顔になってしまうかのようなピースフルなヴァイブスが会場に溢れていた。
最後は自身のルーツを惜しげもなく曝け出す「STAY GOLD,LIFE GOES ON」で、イベントを文字通り大団円へと導いてくれた。
セットリスト:
PANNA DONNA
君の街まで
BIG WHEEL
distance
WALKIN
Revenge For Summer Part.2
ハッピーアイスクリーム
死む。
ONETIME
BRAINWASH DYSCOPIA
STAY GOLD,LIFE GOES ON
【イベント情報】
“Early Noise Night vol.02”
日時:2017年7月5日(水)
会場:渋谷/代官山SPACE ODD
料金:前売り ¥1,000-(税込 /All Standing/1Drink 別) / 当日券販売未定
出演:
向井太一
大比良瑞希
chelmico
DJ:
YonYon
主催:Spotify
協賛:lute
協力:Spincoaster
企画・制作:CREATIVEMAN PRODUCTIONS CO., LTD.
お問い合わせ:CREATIVEMAN PRODUCTION CO.,LTD (03-3499-6669)
※未就学児(6歳未満)のご入場をお断りさせていただきます。
※出演者のキャンセル・変更によるチケットの払い戻しはいたしません。予めご了承ください