Text by Takazumi Hosaka
Photo by @eagliekop, @ryouta_bozu_0511
grooveman Spotが『Lie-Sence Tour』ファイナル公演を3月17日(日)に東京・下北沢ADRIFTにて開催した。
通算8作目、およそ13年ぶりとなるボーカルメイン作『Lie-Sense』を携え、昨年から全国各地で開催されてきた本ツアー。その千秋楽となったこの公演は、自身のアルバムリリースパーティでは初のライブメインイベント。……とはいえ、groovemanSpotの本務はあくまでもDJである。この日も“ライブ”と銘打ちながらも、都内クラブイベントやレギュラーパーティなどで交流も深い矢部ユウナ、Sakuo、MASTER HEROら敏腕DJが出演。単なる客入れ、客出し時のBGMではなく、あくまでもパーティとして頭から最後まで楽しんでもらいたいというgroovemanSpotの意向が感じ取ることができたし、実際にデイタイムのライブイベントとは大きく雰囲気が異なり、各々がお酒片手に音楽だけでなく会話やコミュニケーションを楽しむ姿が印象的だった。
ライブではアルバムに参加しているDaichi Yamamoto、Kzyboost、KenT、B.I.G.JOE、Hanah Spring、MoMo、Aki Ellaに加え、前作『Luv4Me』への参加やリミックス制作などでコラボしたaimiといったラッパー/シンガー/プレイヤー、そしてこちらもツアー先で共演するなど親交深いダンサー・MAHINA & FunkyPが入れ替わり立ち替わり登場。DJも含め、白ベースの衣装で統一された面々による祝祭感溢れるパフォーマンスが展開され、会場は常にピースなヴァイブスで溢れていた。
まるでフェスのような豪華なラインナップだが、そこで演奏されるのはもちろん全てがgroovemanSpot作による楽曲たち。さらにライブタイムの最後には大きな花束がプレゼントされるといったサプライズ演出も行われた。
なお、本公演はgrooveman Spot本人に加え、彼もDJとして何度も出演してきた中目黒solfa、下北沢COUNTER CLUB、EBISU Baticaなどを運営する〈TWO FIVE ONE CO.,LTD.〉との共同企画/制作によるもの。舞台監督はJun Kisanuki氏(aZ.LLC)が務めた。まさに90年代からシーンで活躍してきた彼の長い歴史を辿るような、集大成的パーティであると同時に、アーティストやオーディエンスから彼がいかに愛されているかを感じさせる内容となった。
当日の愛に溢れた空気感を、本記事の写真から少しでも感じ取ってもらえれば幸いだ。
【イベント情報】
『grooveman Spot Lie-Sence Tour in Tokyo “Luv&Sense”』
日時:2024年3月17日(日) OPEN 17:00 / LIVE START 18:30
会場:東京・下北沢 ADRIFT
出演:
grooveman Spot
Daichi Yamamoto
Kzyboost
KenT
B.I.G.JOE
Hanah Spring
aimi
MoMo
Aki Ella
MAHINA & FunkyP
[DJ]
矢部ユウナ
Sakuo
MASTER HERO
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