岐阜・名古屋を拠点に活動するラッパー・WiLがキャリア初のEP『don’t trust me, but trust me』を10月29日(水)にリリースした。
軽快なフローとほどよい抜け感を持ち味に、名古屋のヒップホップシーンで異彩を放つWiL。本作はUKアンダーグラウンドシーンにおいてチルグライムなどのサウンドで注目を集めるプロデューサー・t.oが手がけたビートに、「何もなかったようでいろいろあった」WiLの夏を総括するような内容の一作。
WiLが普段交流している仲間たちとセッションするように制作が進められたという本作。なんでもない生活の延長線上のようなリリックから感じとることのできるWiLの葛藤や焦り、それらはSNSが映し出す「形式化された成功の形」と「平凡な現実」との狭間で生きていくことを強いられている多くのティーンの心情を代弁しているようにも聴こえる。
先行シングルとしてリリースされた“pace”は盟友KyrieとCVを客演に迎えたEPのハイライト的ナンバー。原点回帰とも言えるサンプリングを主体としたビートとWiLのアップデートされたラップが光る楽曲となっている。
また、M4“splash!”はSeaKeyNavy、M6“rise and fall”は地元のクリエイティヴチーム・BANDITからRYUGAが客演として参加。ミックス/マスタリングはksr:3、アートワークは同じく岐阜・名古屋を拠点に活動するnaburaが担当。
さらに、同じくnaburaが手がけた“kasamatsu”のMVも公開された。タイトルでもある地元・岐阜県笠松町で撮影され、WiLが少年時代を過ごしたノスタルジックな街並みや、リリックにも登場する思い出深い場所などを巡り、今と昔を行き来するような作品となっている。
今後もEPからMV公開や、各地でリリースライブなども予定されているとのこと。続報はSNSなどでチェックしよう。
【リリース情報】

WiL 『don’t trust me, but trust me』
Release Date:2025.10.29 (Wed.)
Label:WiL
Tracklist:
1. one
2. kasamatsu
3. pace feat. CV & Kyrie
4. splash! feat. SeaKeyNavy
5. la la la
6. rise and fall
All Tracks Produced by t.o
All Mixed & Mastered by ksr:3
Artwork by nabura










