ラッパー・Tok10(トキオ)が新作EP『Strawlight』を8月11日(金)にリリースした。
2023年第1弾リリースとなる今作には、盟友・honeymoonと作り上げたメランコリックな4曲を収録。EPのタイトル『Strawlight』は、赤色に輝く6月の満月(Strawberry Moon)から着想を得た言葉で、“strawberry”と“light”を組み合わせたTok10による造語だという。
また、リリースに合わせてタイトル・トラック「Strawlight」のMVティーザーも公開。フル解禁を楽しみに待とう。
[2023.08.23 UPDATE]
最新EP『Strawlight』よりリード曲「Strawlight」MV公開。監督は沖縄出身の映像作家、Salvador Tagi。リラクゼーション・ドリンク「CHILL OUT」が主催するクリエイティブ・アワード『CCA2022』でミュージック部門最優秀賞を受賞したTok10と、映像部門で審査員賞を受賞したSalvadorという若い才能のコラボレーションが実現した。
アーティスティックな衣装の提供は“他者の痛みに気づく服”をブランド・コンセプトとして持つYUSUKE KIKUTA。YUSUKEとTok10は慶應SFCでゼミを同じくするクリエイター同士。「人工的なものが自然物に侵食されていく様を表現したかった」というTok10の思いを、現実と非現実が混じり合うサイケデリックな映像エフェクト、ジェンダーレスな衣装が後押ししている。
【『Strawlight』 セルフ・ライナーノーツ】
1. Strawlignt
EPタイトルともなっている「Strawlight」
見えないものを追い求めるが簡単には手に入らない人類の悲しさと
手を伸ばすことの美しさが同時に描かれている作品
2. Broken 0
「Broken 0」の「0」とは地球のことである。
大切なものを見ようとしない
人類から見捨てられ、壊れゆく地球。
リリックに登場する「僕」と「きみ」の物語は
「蜜月」が終わった恋人同士の物語のようにも
これから死にゆく「地球」と「人類」の物語のようにも解釈可能である。
3. 嘘月
「嘘」をつくのは人間だけではない。
「月」もまたその姿を夜毎変えていく。
ありきたりの価値観で世界を見るのではなく
物事の本質を見つめて欲しい
「僕」の思いが「月」へと重なる。
4. 黄昏れる君と笑う私
Tok10の作るリリックが、まずは「韻」という縛りの中から生まれているということが最もわかりやすく理解できる作品。「あの頃のように(i) 怒って欲しい(i) 愛情を僕に)i) You mad at me(i) 君の隣(i) 僕がいた日(i) 忘れられない(i) 泣いたんだあの日の帰り(i) 僕は確かに(i) 触れられない(i) シザーハンズ」のようにほぼ全て「i」で韻を踏んでいることが音声化してみればわかる。美しく冷たい月光の下踊るように生きる人類たちを俯瞰して眺める月のカケラがこぼれ落ちてきそうな一曲。
【リリース情報】
Tok10 『Strawlight』
Release Date:2023.08.11 (Fri.)
Label:Tok10
TrackList:
1: Strawlight
2: Broken 0
3: 黄昏れる君と笑う私
4: 嘘月