米テキサス州オースティンにて3月に開催された世界最大級のショーケースフェスティバル『SXSW』より、『Taiwan Beats Showcase』のハイライト映像が公開された。
今年の『Taiwan Beats Showcase』には、HSIEN CHING(陳嫺靜)、Whyte(?te)、Andr、Enno Cheng(鄭宜農)、TRASH、Amazing Show(美秀集團)の6組が集結した。
台湾文化部(文化省)の影視流行音楽産業局が主導する音楽輸出プロジェクト『Taiwan Beats Showcase』は、今年のテーマに「Connection(つながり)」を掲げた。音楽と文化を通じて世界中の音楽業界関係者同士のつながりを築くという『SXSW』の精神を反映している。イベントは、日本のロックバンド・Enfantsとマレーシアのラッパー・Zamaeraによるパフォーマンスが行われた『Day Party』で幕を開けた。また台湾の文化コンテンツの海外発信に取り組むTAICCA(文化内容策進院)が開催したミートアップフォーラムでは、世界中の業界関係者たちが集まり、アジアのアーティストが北米の音楽市場に進出する機会と課題について話し合った。
夜のライブは、SSW・HSIEN CHINGとプロデューサーのSōryoによって幕が開き、2人は最新アルバム『If You Can Be Happy Every Day, Who Wants to Be Sad?』から数曲を披露。続いて、ドイツのやタイなどのフェスへも出演を果たした覆面シンガー・Whyteが登場した。そして次に現れたのは、新世代ポップシンガーのAndr。Andrは『SXSW』の公式『International Night Showcase』にも招待され、日本のLuvやParis Death Hiltonなど新進アーティストとの共演で注目を集めた。



コロナ禍以降2度目の本ショーケースへの出演依頼を受けたEnno Chengは、近日リリース予定のアルバム『Moon Phases』から新曲を披露。ロックバンドのTRASHも1万人規模のコンサートと見紛うほどの華やかなパフォーマンスを展開した。最後は、手作りの楽器を使ったサイバーテックスタイルのパフォーマンスをThe Amazing Showが披露し、ショーは幕を閉じた。



なお、『SXSW』の閉幕以降も本ショーケースに出演した台湾のアーティストたちは海外進出に向けたさらなる取り組みを発表している。Whyteは日本のアーティスト・TENDREとのコラボ曲“Let Me Be Me”をリリース。同楽曲は9月にリリース予定のニューアルバムに収録されるとのこと。Enno Chengは韓国での活動を開始しており、現地チームと撮影した新曲“Rarely Think of It”のMVを公開したほか、6月下旬に韓国で開催される『Asian Pop Festival』に出演することもアナウンスされた。
『Taiwan Beats Showcase』と台湾の出演者についての詳細は、オフィシャルサイトよりチェックを。