ShiggeとMuriによるコラボEP『SETSUNA / 刹那』が本日8月9日(金)にリリースされた。
福岡出身・東京拠点とするビートメイカー/DJ・Shiggeと、フィリピン出身・マニラとロンドンを拠点とするヴァイオリニスト/SSW・Muri。両者は先日日本とフィリピンを巡るツアーを終えたばかり。本コラボレーションはバリで開催された『AX-EAN Festival』主宰のコライトセッションでスタートし、最終的に4曲入りのEPの完成に至ったという。
本作はタイトル通り、儚い瞬間が私たちに深く長く影響を与える── そんなアイデアにインスパイアされた作品だ。『刹那』というタイトルは日本の仏教用語に由来する。その一瞬の中にある、明瞭さと混乱、執着と解放の狭間で、ふと訪れる気づき── それをこの作品は静かに描き出す。
また、それぞれの楽曲は人生の異なる「瞬間」を表現しているとのこと。ある章の終わり、境界線を引くこと、人との駆け引き、そして手放すことの自由。それらを通して、本作は人の「もろさ」と「たくましさ」の両方を讃えている。私たちが日々のささやかな変化をどう受け止め、その隙間に意味を見出していくのか——そんな姿に寄り添う作品となっている。
【Shigge コメント】
SETSUNA / 刹那は儚い一瞬を描いた作品で、収録されている楽曲は、人生における様々な瞬間を切り取っています。
僕は彼女に感じたものをどう音楽に落とし込むのか、そしてどうやって彼女に新鮮だと感じてもらうようにするのか。そういったことにチャレンジするとても挑戦的な取り組みとなりました。
GOLDEN HOURはMuriと出会ったバリで制作をしました。短いセッションのなかに多くのアイデアを詰め込みました。僕にとってはMuriとのこのセッションがまさにGOLDEN HOURでした。とても充実していて、これまでに味わったことのない感動とスリリングな時間をすごしました。
BAD NEWSは僕が得意とするハウススタイルの楽曲です。彼女のバイオリンはとにかく最高です。しかし僕としては初めてバイオリンの処理をしたのでとても難しかったです。笑 しかしながら、自分の楽曲にMuriのバイオリンと素敵な歌詞とボーカルがのったことはとても感慨深く、そしてとても意義のある楽曲になりました。
MIDNIGHT CALLSはどうしてもやってみたかったアイディアをまとめてみました。Muriのオーガニックな歌声に対しエレクトロニックでダンサブルな雰囲気をうまく混ぜ合わせ、形にすることができました。
SAYAWについては、まさか彼女がこれを選ぶとは思っていませんでした。笑 10曲近くデモを送っていてそのうちの何曲かは僕の中でもかなり尖ったアイディアでした。しかしそれも彼女は最高の切り口とアイディアで返してくれました。タガログ語の歌声を自分の楽曲で聴けることをとても光栄に思っています。

【Muri コメント】
このコラボレーションは、2024年9月に開催されたAXEAN Showcase Festivalの一環としてバリ島で行われたソングライティング・キャンプで始まりました。当初は1日限りのセッションだったものが、Shiggeの間で深い創造的なつながりを生み出し、その後の数ヶ月間継続的なコラボレーションへと発展し、最終的に4曲入りのEPの制作に至りました。
文化交流の精神に根ざしたこのプロジェクトは、自然と日本とフィリピンの2都市を巡るツアーへと発展し、両国の観客と共にリリースをライブで祝う形となりました。 とても楽しみです!

【リリース情報】

Muri & Shigge 『SETSUNA / 刹那』
Release Date:2025.08.08 (Fri.)
Label:Namy& Records
Tracklist:
1. GOLDEN HOUR
Lyrics:Muriel Gonzales
Produce:Shigge
Music:Muriel Gonzales, Shigge, Linnéa Bäcklund
2. BAD NEWS
Lyrics:Muriel Gonzales
Produce:Shigge
Music:Muriel Gonzales, Shigge
3. MIDNIGHT CALLS
Lyrics:Muriel Gonzales
Produce:Shigge
Music:Muriel Gonzales, Shigge
4. SAYAW
Lyrics:Muriel Gonzales
Produce:Shigge
Music:Muriel Gonzales, Shigge
Mastered by Alexis Eychenne
Artwork:NKCN
■Muri:Instagram










