坂本龍一の『BTTB -20th Anniversary Edition-』が9月26日(水)にリリースされることを記念して、同作に収録される「energy flow」のMVが公開された。
「energy flow」は、1999年にリリースされたシングル『ウラBTTB』収録曲。
第一三共ヘルスケア(当時:三共)リゲインEB錠のCM曲として使われ、社会現象ともいえるブームを巻き起こし、ミリオン・セールスを達成した同シングルを牽引した楽曲となっている。
そんな1999年を代表する一曲のMVを、この度20年ぶりに制作し、公開されることに。映像はNYを拠点とするクリエイター・チーム、Zakkubalanが制作している。
地球で最も霧深い場所といわれるカナダのニューファンドランド島で撮影され、まさに「energy flow」の世界観を視覚化した作品が、20年の月日を経て出来上がった。
Directed by Neo s. Sora and Albert Tholen
Produced by Zakkubalan
なお、今回リリースされる『BTTB -20th Anniversary Edition-』は、坂本龍一が1998年に発表したピアノ・アルバム『BTTB』の20周年記念盤。1998年にリリースされた初回限定盤に加え、翌年リリースされた『BTTB(通常盤)』に加えられた「snake eyes」、「tong poo」、海外発売されたインターナショナル盤に収録の「reversing」、そしてシングル『ウラBTTB』より「energy flow」が収録された、まさに「BTTB」完全盤ともいえる内容となった。
また、今作のライナーノーツは作家、村上春樹が執筆している。
【坂本龍一 コメント】
エナジーフローという曲は、映像をつけるのが実は難しい曲だ。
今回、Zakkubalanさんたちは苦労してよくやってくれたと思う。
うっすらと、故郷を離れ、また帰ってくるというようなストーリーが受け取れる。
【Zakkubalan コメント】
坂本さん自身、そしてその音楽は自然界の重要な要素である樹木、水、風、霧に対する深い親しみを表現しています。
同じように私たちも人間と自然環境のかかわり合いに興味を持っています。
漁師達が数千年に渡り居住してきたニューファンドランド島(カナダ)は、それらの自然現象に出会うパーフェクトな土地でした。
大西洋の外れにあるその島は、地球上で最も霧深い場所というユニークな気象条件の下にあります。
長谷川等伯の松林図にインスパイアされた私たちは、今回の映像制作において、この島の風景を切り取ることにしたのです。
【リリース情報】
坂本龍一 『BTTB -20th Anniversary Edition-』
Release Date:2018.09.26 (Wed.)
Label:WPCL.12924
Price:¥2,600 + Tax
Tracklist:
1. opus
2. sonatine
3. intermezzo
4. lorenz and watson
5. choral no. 1
6. choral no. 2
7. do bacteria sleep?
8. bachata
9. chanson
10. distant echo
11. prelude
12. sonata
13. uetax
14. aqua
15. energy flow
16. snake eyes
17. tong poo
18. reversing