2010年代に国産フューチャーファンクコレクティヴ/レーベルとして厚い支持を得た〈ピンクネオン東京〉に参加し、シーンの一端を担う活動を展開してきたDJ/プロデューサーのoogimixが、自身の現在のモードを反映したアルバム『Tidal Reverie』を1月17日(金)にリリースした。
本作は客演・共作にb1em、Whitely、trmsc.、Linopinkといった、活動初期より親交の深いアーティストを加えた9曲入りのフルサイズLP。2010年代に巻き起こったポストインターネット的美学に基づくムーブメントを下支えしてきたシーパンク~ヴェイパーウェイヴのエッセンスを色濃く継承しつつも、ブレイクスやトライバル、ガラージといった要素が複合的に交差するという現行のクラブミュージックの多面性を参照した作品に仕上げられている。
TumblrやBandcamp、SoundCloudといったWEB上のプラットフォームが現在のような形にトランスフォームする以前から、現在にまで連なる文化の源流を形成したのがシーパンク~ヴェイパーウェイヴであるというのは紛れもない事実だろう。本作はそれらへの郷愁にとどまることなく、永遠と寄せては返す波のように温故知新的な更新を繰り返す力作となっている。
【リリース情報】
oogimix 『Tidal Reverie』
Release Date:2025.01.17 (Fri.)
Label:oogimix
Tracklist:
1. Tidal Reverie
2. Ecco Phon
3. Seabed Render (ft.b1em)
4. Beluga Swell
5. Boto Bufeo
6. Orca Vibes
7. Coral Hijinx (w/ Whitely)
8. Tumblr Decade (w/ trmsc.)
9. Fantasy of Dolphin (ft. Linopink)