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台湾の音楽アワード『金音創作獎』にKing Gnu、ALI参加 日本国内向け企画にTENDRE、長塚健斗ら


2022.11.01

台湾のインディ音楽アワード『金音創作獎』が11月5日(土)に台湾・台北市の台北流行音樂中心で開催される。

2010年に設立され、多くの台湾音楽クリエイターたちを支えてきた『金音創作獎』(Golden Indie Music Awards/GIMA)は、今年で13回目の開催。台湾のグラミー賞と称される『金曲獎』(GMA)と比較するとインディ音楽に特化しており、音楽ジャンルやアルバム作品、楽曲、プレイヤーなど細かに分けて授与されるなど、世界で注目を集める台湾音楽を評価する音楽賞だ。

計23部門に渡ってノミネートされるほか、過去にはSuchmosや電気グルーヴら日本のミュージシャンがプレゼンターとして登場したり、音楽プロデューサー・亀田誠治が審査員を務めるなど、日本との結びつきも見受けられてきた。また、2020年より「亞洲創作音樂獎」(ベストアジアンクリエイティブアーティスト賞)も創設されるなど、近年のアジア全体の音楽の勢いを反映する一大イベントとなった。

今年は日本からKing Gnuが授賞式中にオンライン・プレゼンターとして参加するだけでなく、ALIが台湾アーティスト・Karenciciとコラボで行う特別ライブ・パフォーマンスも予定されている。さらに、新しい学校のリーダーズとミッキー吉野は先述の「亞洲創作音樂獎」にノミネート。そのほか、ジャズやサイケ、フォークなど様々なアプローチを盛り込み、物語性を紡いだアルバム『和你蠻像的一隻』を発表したバンド・13月終了にも注目したい。

審査員賞には、日本語での歌唱が耳を引く夏子Natsuko(Vo.)と王家權Hunter Wang(Gt.)の台湾アミ族出身の2人によるユニット・珂拉琪Collageが輝いた。珂拉琪の受賞について、審査員長を務めたミュージシャン・許哲珮は「インディ・バンドとしてインターネットから登場し、多くのファンを虜にしただけでなく、文学や社会学の分野でも多くの議論を集め、新時代の台湾の自由で自信溢れる音楽の様相を表現した。豊かな言葉で台湾という地の歴史を歌い上げ、その歌は優しい歌声・言葉だけでなく、怒りも込めて歌うことができる」と称した。

なお、日本ではスペースシャワーTVのYouTubeチャンネルにて日本人向けの生配信企画が実施される。この生配信には、台湾の音楽シーンとも親交のあるTENDREとWONKのボーカリスト・長塚健斗が参加。また日本と台湾を繋ぐ音楽レーベル〈BIG ROMANTIC RECORDS / 大浪漫唱片〉を主宰する寺尾ブッタが解説を務め、日本の音楽リスナーへ向けて『GIMA』の模様をお伝えするという。


【配信情報情報】

『金音創作奨-Golden Indie Music Awards Live Streaming for JAPAN』
日時:2022年11月5日(土) 19:50頃~ *
配信:YouTube

ゲスト・アーティスト:
TENDRE
長塚健斗(WONK)

解説:
寺尾ブッタ(BIG ROMANTIC RECORDS / 大浪漫唱片)

進行:
矢島由佳子(音楽編集者・ライター)

金音創作奨 – Golden Indie Music Awards オフィシャル・サイト


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