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Furui Riho、Zeppツアー札幌公演レポート 過去に想いを馳せながら魅せた自身の現在地


2025.04.04

Furui Riho初のZeppツアー『Furui Riho Zepp Tour 2025 “Vloooooom”』。3月14日(月)の横浜公演の成功で弾みをつけ、3月29日(火)に地元である北海道・札幌でフィナーレを迎えた。

ひしめき合うオーディエンスの期待と高揚に満ちた手拍子とともに、ステージに現れたのはFurui、ハナブサユウキ(Key.)、坂本遥(Gt.)、Naoki Kobayashi(Ba.)、守真人(Dr.)、Furuiの実妹でもあるMa-chang(Cho.)。大歓声が響く中、アッパーチューン“PSYCHO”で幕を開けると、“ピンクの髪”、“言えないわ”とアップテンポな楽曲の連打で会場のボルテージはのっけからトップギアをキープ。“青信号”のアグレッシブでパワフルな歌声に呼応するようにクラップが沸き起こると、あまりの熱狂ぶりにFuruiは「札幌、おかしい!」と笑顔で叫び、歓声がさらに大きく膨らみ会場が揺れた。

「6年前のメモに、『Zeppツアーまで行く!』と書いていました。その夢が今日、叶いました!」

夢の実現に立ち会えたオーディエンスは割れんばかりの拍手と歓声で応答し、喜びが広がっていく。愛の深い会場に涙を滲ませながら「今日は、これまでのことに想いを馳せながらライブをしたい」と語り、次の曲として紹介したのはライブアンセム“Do What Makes You Happy”。かつて共に演奏していたバンド、SUPER GHETTIのメンバーが会場で見守る中、「彼らがいたから、今の私がいます」という感謝と共に、当時のアレンジをそのままにバンドサウンドだけで披露。卓越したバンドサウンドと共に伸びやかに歌い上げ、会場をハッピーなマインドで満たした。

星空のように煌めく照明の中で“Candle Light”からバラードナンバー“でこぼこ”でしっとりと魅了させながら、レーザー演出の中で東京と札幌を行き来する日々を歌う“SAPPORO TOKYO”と、緩急をつけながら会場を釘付けにする。そして「これが始まりの曲」という言葉とともに“Rebirth”へ。Furuiにとって転機にもなった過去の自分との決別を歌うこの曲に、会場は過去も現在もまるごと抱きしめるような温かな歓声で応え、鳴り止まない拍手にFuruiも感極まり、笑顔と共に涙を浮かべた。

ライブ中盤、“Till The End”ではシークレットゲストとして、札幌を拠点にビートメイクや、映像制作などで多彩さを発揮するJazadocumentが登場。
「少ないファン」というリリックを、会場を埋めつくオーディエンスに向かって「たくさんのファン」に変え、勢いを加速。FuruiのMVも数多く手掛けてきた盟友との共演に、会場の熱気もヒートアップ。共にZeppのステージに立つことを心に決め、1年前からスケジュールを押さえていたというFuruiに、「“Rebirth”の時から泣きそうだった」と話すJazadocument。Furuiは「北海道で支えてくれた大切な人」と感謝を伝え、温かな歓声がフレンドリーなやり取りを続ける二人を包み込んだ。

続いて、ワンマンライブ恒例の挑戦コーナー。これまで弾き語りやゴスペル、ダンスなど様々なチャレンジを重ねてきたFuruiが今回挑むのはドラム! ボーカルに実妹のMa-changを選抜し、バンドメンバーも楽器をシャッフルして披露したのは、Bruno MarsとBLACKPINKのROSÉのコラボ曲“APT.”。Ma-changのボーカルに歓声が膨れ上がる中、Furuiも見事に叩き切り、会場を大いに沸かせた。

大盛況の挑戦コーナーを経て、キラーチューン“We are”、ハナブサユウキを囲むコミカルなパフォーマンスで沸いた“Super Star”で、クラップとコール & レスポンスを巻き起こし、いよいよライブは終盤へ。

「“Vloooooom”というツアータイトルに連なる6個の “o”はバンドメンバーの数。東京でホームシックになった時も、彼らにいつも支えられてきました」とFurui。仲良くなればなるほどに、別れを恐れていたというかつての自分を振り返りながら、「愛をモットーに生きていく中で、さよならを祝福できることこそ、深い愛なんだと思いました」と告げて、仲間への想いを込めたポップチューン“Tomorrow”を歌唱。ステージとの密接感がさらに増した会場にシンガロングを溢れさせ、“LOA”、最後に“Purpose”を歌い上げ、笑顔で本編を締め括った。

鳴り止むことのない熱烈なアンコールを受けて再びFuruiとバンドメンバーが登場。アンコールを身体中で喜びながら、Ayumu Imazu × Furui Rihoのユニクロ「UT」のウェブCM、京都アニメーションの新作TVアニメのオープニング主題歌、エスコンフィールドHOKKAIDOでのライブ告知など、ハッピーなアナウンスの連続に、祝福の拍手が広がる。そしてドラムロールと共に発表されたのは、全国12ヶ所を周る自身最大規模の全国ツアー『Furui Riho Live Tour 2025 -Dear my friends-』の告知だ。北海道には函館、小樽、札幌の三ヶ所を周ることを伝え再会を約束すると、アンコール1曲目に披露したのは新曲“MONSTER”。この楽曲はフジテレビ系列で始まる新番組『サン!シャイン』のエンディングソングで、キャッチーでキュートなポップソングが会場をカラフルに彩り、新曲の手応えも充分だった。

「今日は故郷で、これまでのことを思いながらライブをさせてもらいました。今までいろんな人に助けてもらいながら、小さな箱から、こんなに大きな会場でライブができるようになったことを感謝しています」とFurui。「自分のために音楽をしようと思っていたけれど、最近はみんなのために音楽がしたいと思うようになりました」と言葉を添えたラストナンバーは“Your Love”。どれだけ会場が大きくなっても、オーディエンスとの関係はいつまでも親密であることを体現する一体感の中、伸びやかなボーカルとグルーヴィなバンドサウンドで会場全体を多幸感で満たした。

最後にバンドメンバー、照明や音響をはじめステージを作り上げたチーム、そして笑顔の広がる会場に大きな感謝と愛を伝えたFurui。過去に思いを馳せながらFurui Rihoの現在地を魅せた『Furui Riho Zepp Tour 2025 “Vloooooom”』in 札幌は祝祭ムードの中で幕を下ろした。

Text by 悦永弘美
Photo by mofu

Setlist
1. PSYCHO
2. ピンクの髪
3. ⾔えないわ
4. ⻘信号
5. Do what Makes You Happy
6. Candle Light
7. でこぼこ
8. SAPPORO TOKYO
9. Rebirth
10. Till The End
11. チャレンジコーナー
12. BANDセッション
13. We are
14. Super Star
15. Tomorrow
16. LOA
17. Purpose
EN1. MONSTER
EN2. Your Love


【イベント情報】

『Furui Riho Zepp Tour 2025 “Vloooooom”』
日時:2025年3月29日(土)OPEN 17:00 / START 18:00
会場:北海道 Zepp Sapporo
出演:
Furui Riho

企画:LOA MUSIC TOKYO 
制作:para de casa / inLYNK  
後援:PONY CANYON INC. / FUJIPACIFIC MUSIC INC.

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『Furui Riho Live Tour 2025 -Dear my friends-』
2025年9月7日(日)神奈川・横浜 Bay Hall
2025年9月13日(土) 北海道・函館 club COCOA
2025年9月15日(月・祝)北海道・小樽 GOLDSTONE
2025年9月20日(土)宮城・仙台 MACANA
2025年10月4日(土)福岡 DRUM Be-1
2025年10月11日(土)香川・高松 DIME
2025年10月18日(土)愛知 NAGOYA CLUB QUATTRO
2025年11月2日(日)広島 SECOND CRUTCH
2025年11月3日(月・祝)岡山 livehouse IMAGE
2025年11月6日(木) 北海道・札幌 PENNY LANE24
2025年11月15日(土)大阪 BIGCAT
2025年11月24日(月・祝)東京 EX THEATER ROPPONGI

・チケット
最速先行(抽選/ローソン):〜4月13日(日)23:59

※注意事項などはオフィシャルサイトからご確認を

ツアー詳細


【リリース情報】


Furui Riho 『MONSTER』
Release Date:2025.04.02 (Wed.)
Label:LOA MUSIC / PONY CANYON
Tracklist:
1. MONSTER

配信リンク

Furui Riho オフィシャルサイト


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