戦後80周年・沖縄復帰53年の節目に、AwichとKUNIKOによるコラボパフォーマンス動画「Awich × KUNIKO Inspired by Mao Ishikawa “Red Flower” at KYOTOGRAPHIE & KYOTOPHONIE 2025 Opening Ceremony」が公開された。
©Video by Kosuke Arakawa for KYOTOGRAPHIE & KYOTOPHONIE 2025
本映像は4月11日(金)に京都で開催された『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭』のオープニングセレモニーで披露されたライブパフォーマンスを収録したもの。今年のテーマ「HUMANITY」に合わせて、沖縄出身の写真家・石川真生の展覧会『アカバナ』から着想を得て制作された。
Awichは自身の詩「Okinawan Women」を石川真生に捧げる形でリライトし朗読。さらに、沖縄の民謡や伝統的ラップ唱法を取り入れた「いなぐんちゃー口説」を、沖縄語・日本語・英語で初披露した。米軍のパラシュートで作られたドレスをまとい、歴史に翻弄されながらも力強く生きる沖縄の女性たちへの敬意が込められている。Awichの音楽的ルーツと精神性に深く迫る内容であり、普段の作品とは一線を画す、故郷・沖縄への真摯な愛情と祈りが込められたパフォーマンスとなった。


本映像は沖縄返還という節目の日にあらためて、沖縄の歩んできた歴史と向き合い、過去と現在をつなぐ視点を持つきっかけになりそうだ。また、今もなお世界で戦争が続く現代において、「命の尊さ」や「人間としての尊厳」を静かに問いかける普遍的なメッセージも含まれており、沖縄や日本にとどまらず、多くの人々の心に響く内容といえるだろう。
■KUNIKO:Instagram