ブルックリンを拠点に活動し、Kitsuneに所属する4人組MOTHXRが新曲「Touch」を公開した。
D’Angelo(ディアンジェロ)に敬意を示す彼らの音楽は、R&B色の強いメランコリックなエレクトロ・ロック。イントロのビートとパーカッションは、The XXを彷彿させるようなシンプルさ。気だる気でスローなテンポのミニマル・サウンドと色っぽくハスキーがかったボーカルの組み合わせはクールで、冬の冷たい空気にぴったりだと思う。
「Touch」
海外ドラマ好きの人はもしかしたら写真を見ただけでピンとくるかもしれない。実はメインボーカルは俳優のペン・バッジリー。マンハッタンのセレブ高校生の華麗な生活を描き、ここ日本でも話題となった「ゴシップガール」の中で”ブルックリンのロンリーボーイ”ことダン・ハンフリー役を演じた彼だ。MOTHXRはペンとLOLAWOLFのジミーが出会い、結成に至った。「ゴシップガール」が終わり、今現在はあまり俳優として活動はしておらず、バンに乗ってツアーに回る彼のことを”落ち目の俳優”とメデイアは揶揄するけど、こんなにもクールな音楽をやってるんだから良いじゃないか。
また、彼らの存在をインディー好きに知らしめたのはこの曲、The Hype MachineでもTop10になった「Easy」。これまたセクシーなナンバーで、彼らのノワール・ワールドを堪能できる。
「Easy」
「Stranger」
「Easy (live)」
ルックスも演奏もアングラな雰囲気。誰も俳優の片手間バンドとは思わないだろう。