これまでにWave RacerやRyan HemsworthにHoodboi、ノルウェーのRytmeklubbenなどとのコラボ作をリリースしてきたLIZが、新曲「Last Call」を11月16日(金)にリリースしました。
彼女がシーンに登場したのももはや5年ほど前。〈Mad Decent〉から登場した際はトラップ的なビートに90〜2000年代風のメロウなR&Bを組み合わせたサウンドを展開していましたが、その後はフューチャー・ベースやネット上を中心としたカルチャーとの邂逅を経つつ、いまいち方向性が定まっていないような印象も感じられました。
しかし、この度〈Moving Castle〉(動く城)のファウンダーであるAObeatsとRobokidを招いたシングルは、シンプルなガラージへと転向。元よりカワイイというよりは、艷やかな色気を感じさせる歌声を持っていただけに、かなりシックリくる一曲になっているのではないでしょうか。
Complexへ寄せたコメントによると、彼女の活動初期にプレイしたというガラージ、ハウスにもう一度立ち返りたかったのだそうな。さらに、本楽曲は*NSYNCのJC Chasezとの共作曲となっているようです。
LIZは今年、Wave Racerとの長らくリリースが待たれていたコラボ曲含む2曲入りシングル『Queen of Me / Could U Love Me』を1月に、そして4月にはアップビートかつドリーミー、それでいてどこか〈PC Music〉勢ともリンクする人工的な無機質感を感じさせる「Super Duper Nova」を、そしてバブルガム・ポップな「Pandemonium」を8月にそれぞれリリースしていますが、来年リリース予定だというミックステープは果たしてどのような方向性となるのか。楽しみに待ちたいと思います。